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125ccのバイクで日本一周【85日目】 フェリー船内〜鹿児島県奄美市

そうですか、これがフェリー泊ってやつですか。

揺れて怖えよ、不安だよ。全然寝れねえよ。

いやいやいやいや、今回が悪天候でたまたまなのかもしれないが、予想を超えた結構な揺れでしたよ。寝台列車のような振動ではなく、上下に沈み込む揺れはちょっとしたアトラクションですよ。

起きて座ってる分には大丈夫なので、酔っ払って寝落ちしようとアルコール摂取に励むが、横になると気になって仕方ない。ウツラウツラしちゃ目が覚めて、おかげで思いっきり寝不足での名瀬港到着だ。そして俺の初奄美は雨でのお出迎えだ。やっと着きました。ハジメマシテ奄美大島。

そうそう、実はここ奄美では女房と合流することになっている。俺が九州に入ったあたりで、女房から連休が取れるとの報告があり、それなら面白いから合流しようという話になった。滅多に出来ない経験なのでね。

合流場所は九州の何処か、もしくは沖縄でも良かったのだが、折角なら行った事の無い場所、そしてバイクを積んで行ける所ってことで奄美になった次第だ。

カッパを着てフェリーを降り走り出す。そうですか、奄美の繁華街はこんな感じなのですね。ちょっとワクワクする。今回はさすがに宿泊施設は事前に予約しておいた。街から離れた所にある古民家を改良した一棟貸しの宿で、そこに3泊する予定だ。天気予報では3日とも雨だが、それもまた良し。これまでの疲労を癒すのです。ノンビリするのです。

さて、時刻は朝の7時。女房が飛行機で奄美空港に到着する11時まで時間があるので、ファミレス「ジョイフル」で朝飯を喰い時間を潰し、ゆっくりしてから空港に向かう。

雨の中バイクで走る事およそ30km、繁華街から空港までまあまああるのな。もう少し近いと思ってた。まあ、道はシンプルだし信号が少ないからそんなに時間はかからなかったが。40分くらいで無事空港に着き、女房の飛行機を到着ロビーで待つ事にする。

しかしアレだよな。俺が鹿児島から13時間もかけてエンヤコラ来たのに、女房は東京羽田から飛行機でたった2時間半で到着するんだよな。飛行機って凄いよな。何だか分かってはいるが納得がいかない俺がいますよ。いくらなんでも東京から2時間半って早すぎませんかね。こちとら同じ鹿児島県からの移動で13時間ですよ。何だかなあ。

とブツブツ言っている間に飛行機が到着。およそ3ヶ月ぶりに女房と再会しました。

イヤイヤ心配かけてオリマス。スミマセンネ、オレ、ゲンキデス。

何でそんな姿勢良く座っているの?

バイクの乗りスギで、コシとセナカの筋肉がツッパってイルノデス。


久しぶりの誰かとのカジュアルトーク。驚いたのは俺ったら全然声が出ていない。人との会話が久しぶりすぎて、声の出し方忘れてしまったようだ。やるなあ俺。

さて、空港を出るとアリガタイ事に雨が止んでくれている。まずはレンタカーを借り、宿泊施設まで俺はバイク、女房は車で移動だ。

一本道をひたすら北上。なるほど、これが奄美ですか。確かに、これ迄走って来た何処とも違う景色だな。なんだろう植物が違うからかね、いかにも南の島って感じがしますよ。

宿に着きバイクを置くととりあえず歩いて近くの海を見に行く。うん、天気は悪いが海は綺麗だ。透き通っております。


一休みした後、車に乗り込み奄美探索に出る。おお、雨風が凌げる。車って便利な乗り物だ。全く土地勘が無いのでナビを見ながら適当に走る。それだけでも楽しい。

ネットで見つけたカフェで遅めの昼食を取り、買い出しのために奄美一デカいスーパー「ビッグII」へと向かう。なぜ「II」なのかは分からないが、このスーパーは最高だ。

地元の食材はもちろん生活用品は何でも揃うし、アルコールの種類も豊富。そしてお土産用の地元の特産品も売っている。見ていて楽しい。とりあえず3泊分の食材と酒ツマミをどっさり購入し宿に戻る。早く飲みたいのだ。

誰にも邪魔されない南の島の古民家で、東京では見かけない色んな種類のオリオンビールを片っ端から飲みまくり、地元のツマミをつつき、黒糖焼酎を空け、久しぶりに誰かと会話する事を楽しむ俺。やっと声の出し方を思い出しました。

この日はベロベロで寝落ちしましたよ。



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