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125ccのバイクで日本一周【54日目】 青森県弘前市〜秋田県仙北市

さて、この日も忙しい。まずは見どころ満載の弘前を堪能しますよ。

薄曇りの天気の中、朝イチで真言宗智山派の寺院「最勝院」へ向かう。東北一と呼ばれる美しい五重塔を拝みに行くのです。


なるほどなるほど、これは確かに美しい。ウエストの締まった感じとかもろ好みですね。なんだか見覚えあるなと思ったら、法隆寺の五重塔に似てるんだな。実家に模型があったもんで散々見てたから、そう思ったんだな。ほう。しかし相輪が長くて素敵だ。

続いては、禅林街へ向かう。ここは面白いね。およそ600メートルの道沿いに寺だらけ。しかも、ほぼ曹洞宗だとな。だから禅林なんですかね。堪らんね。なんとも魅力的な景色でした。

そして、その突き当たりにある「長勝寺」にお邪魔する。落ち着いた境内に立派な三門が素晴らしい。デカいデカい。もちろん御影堂も拝見させてもらう。満足。


そして、次に向かったのは現存12天守の一つ「弘前城」。いやいや、ここもやっと来れた。本当、やっとだ。すっかり桜の季節は過ぎてしまったが、見事な遺構がお出迎えだ。

城探訪はいつでも何処でも楽しいな。そして、ここ弘前城は何といっても天守の揚屋・曳家の状態が観れるのが嬉しい。個人的にこういうのは大好物だ。とても楽しい。よくまあ、動かしたものです。


そして「タメノブーンV」の顔ハメ看板にKO。まさか本丸で大爆笑するとは思わなかった。語感といいデザインといい全てがパーフェクトですよ。弘前頑張ってる。「V(ファイブ)」ってのも良いよね。


色んな意味で大満足。アリガトウ弘前城。

さあて、笑ったし天気も晴れてきたし、いよいよ行きますかね。今日は青森を出て秋田に入りますよ。走りますよ。気合を入れて進み始めた時、ふと一つ見落としていることを思い出す。俺ったら、まだ「弘前ねぷた」見てなかった。危ないあぶない、急いで戻ります。

向かったのは弘前公園の北側にある「津軽藩ねぷた村」です。


面白いねえ、こっちは扇型なんだ。その土地土地でこんなに違うんだな。なるほどねえ。しかも「ねぶた」ではなく「ねぷた」って言うんだな。絵柄も美人画とかあって、全体的にまとまったバランス感。これはこれで落ち着いた魅力があって大変良いですな。この日は津軽三味線の生演奏も聞けたし、盛りだくさんだ。

いやいやいや、ワタクシこれで「三大ねぶた祭」を全部観れました。山車灯籠だけど。はい。今度は是非、実際に動いている本当の祭りを拝見したい。必ずいつか来る。

さあて、今度こそ青森に別れを告げ、ひたすら南下する。実は昨晩から今日の宿は決めていたのです。そう、乳頭温泉郷の秘湯「鶴の湯温泉」に行くのです。予約が取れたのです。もうずっと以前から母親に

「秋田に行くのなら乳頭温泉に行かなきゃ、それはあなたバカだよ」

と言われ続けていたのでね。そこまで言うなら行ってみようかねと思った次第ですよ。こんな機会でもないと、なかなか行けませんからね。

青森出て走り続けること、およそ3時間か。まあまあな距離があったが、天気も回復し、緑が美しい十和田八幡平を走っていると、結構あっという間だった。気持ちよく走れた。

ただ、鶴の湯に近づくにつれ道が悪くなって来て、荷物満載の二輪だとヒヤヒヤだったな。流石は秘湯と言うだけありましたよ。

鶴の湯温泉


いやいやいやいや、到着早々まずはこの景色にやられましたよ。絵に書いたような、まさに秘湯だ。感動したなあ。


陽が暮れてからも、また美しかった。そして、もちろんだが湯が最高だ。まあ最高。本当に白い綺麗な湯だった。優しいがじんわり効いて来る感じの湯。良かたなあ。

宿着いて風呂入って、飯食って酒飲んで、また風呂入って、休んでからまた入って。

この日は、布団に沈み込むようにぐっすりと眠りました。

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