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話題の厚底レーシング走行データ〜アディオスプロVSアルファフライのデータで解説!【データの見方編】


データの見方を本気で解説

みなさん、こんにちは。藤原商会代表:シューズアドバイザー藤原です。

今までこちらに厚底レーシングを選ぶ上でのデータと解説をこちらで公開(有料にて)しました。

話題の厚底走行データvo.1
https://note.com/fshokai/n/nd60a7b63831c

話題の厚底走行データvo.2
https://note.com/fshokai/n/n70c840264e4b

今回はその最終編にて、そのデータをどう見るのか【データの見方編】です。

レッグスプリングスティフネス(LSS)、パワー、GCT(接地時間)などデータが、ランニングパフォーマンスとどのような関係があるのか、本気で解説していきますね。

12月からのひとりGPSタイムトライアル最後の3回の走行データを公開して合わせて解説して行こうと思います。

12月上旬 HKロケットX 16分46秒
12月下旬 アディオスプロ 16分15秒
01月上旬 ナイキアルファフライ 16分13秒

長距離のパーマンスを決める要素


まず、長距離のパフォーマンスを決める要素は、Vo2max(心臓の機能性)、LT値改善(その燃費)、それとランニングエコノミー(効率性)で、その掛け算で決まると言われています。

ケニアのランナーが速いのは、特にランニングエコノミーが良いことが指摘されています。

車に例えるならば、性能を決める、エンジン、燃費、空力の3要素になります。

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図1 車に例えると・・・

日本にもモンスターエンジンを持った選手はたくさんいるでしょうけど、彼らの圧倒的なパフォーマンスは、色々なワークアウト、色々な路面の変化の中ですることも大きな要素になっているのでしょうね。

ランニングエコノミーは掛け算でエンジンや燃費に乗ってくるので大事な要素であるのですが、そんな認識はもはや常識になっていると思います。ケニア選手の速い理由だと言われています。

では、そのエコノミー要素、ランニング動作において、スピードを変化させている技術とは、
ピッチ(回転数)
ストライド(歩幅)
キック(地面への力の伝達)
の3つの要素、そのバランスに他なりませんよね。

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図2 スピードを決める要素

つまり、速く走るためには、回転数があって、ストライドがあって、キックを強くすればいいのです。

では、もし、そこそこの回転数で、ストライドがあって、キックの強さより、そこそこパワーが出ている状態をシューズが作ってくれているならば?

それが厚底シューズの速く走れるメカニズムで、結果的に楽に速く走れている状態を作り出しているわけです。

そのシューズを使うことで、
ランニングエコノミーが上がり、
筋活動量が減ること(楽をしている状態)
になれば、エンジン(Vo2max)や燃費(LT値)要素にも結局ポジティブな影響を与えることになります。

それが厚底レーシングシューズなのです。


ではどのデータを重要視するか

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