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スーパーシューズ対決!NIKE ヴェイパーフライ3vs MIZUNO WAVE リベリオンプロ

今回はスーパーシューズ対決!NIKE ヴェイパーフライ3vs MIZUNO  WAVE リベリオンプロ

みなさん、こんにちは。ジャストフィットのお手伝い、FS☆ランニング代表: シューズアドバイザー藤原です

さて、今回はまさに元祖、速く走る概念を変えたオリジナルスーパーシューズのシリーズ5代目、『NIKE ヴェイパーフライ3』と唯一無二のシェイプをしたこれがデビューの『MIZUNO WAVE リベリオンプロ』の比較シューズレビューをお届けしようと思います。

NIKEヴェイパーフライ3は久しぶりのアップデイト、まだまだ前モデルを履いているランナーも多いかもしれません。MIZUNO WAVE リベリオンプロはカキゾメが話題になりましたが、トップランナーの着用が目立っていませんので、実際このシューズはどうなのかな?って思っている方もいるでしょう。

リベリオンプロはNEWカラーも出てくるタイミングで、正月にあげた動画からの感触の、NIKEヴェイパーフライ3はファーストインプレッションからの変化はないか?

その辺りも含めてレビューしていきましょう。

ファーストインプレッションも良かった見てください。
ファーストインプレッションです。

約2年、ついに待ちまったNEWモデル

NIKE ヴェイパーフライ3は、約2年の歳月を経て今回フルモデルチェンジした待ちに待ったモデルでしたが、SNSのリークされた情報や選手が着用する露出情報がかなり早くから飛び交っていたので、何だか発売前に履き心地以外ほぼ全容が明らかになっていた感はありますね。

今回シューズのミッドソール内側に堂々と“ザ・オリジナルスーパーシューズ“と刻印されているように、まさにこのカテゴリーのスタンダード、オリジナルという風格ですね。


分子レベル最強の素材PEBAから作られたZOOM Xフォームは、まさにこのフォームこそ、スーパーシューズの証。強い反発弾性があって、超軽量なミッドソール生成に不可欠な素材。追随した他のブランドのスーパーシューズも追ってこの素材を使用しているというわけです。

そしてアウトソールをミリ単位削って、今回はフォーム増量、容量を最大限増やしクッション性を重視しています。

結局プレートより素材、フォームの影響が強いというラボや大学などでの研究データに基づいた変更。素材の量をギリギリまで増やすのはいわばエビデンスに沿ったものだと言えますね。

そのせいか、今回の5世代目は、カーボンプレートを強く感じない接地感覚に様変わりしました。クッションのソフトさが走ると際立った感じになっています。

正月に新登場、リベリオンプロ

一方、MIZUNO WAVE リベリオンプロは、2023年の1月2日、箱根駅伝当日に情報が解禁。大会当日にCMがたくさん流れていましたね

しかし、実はその数ヶ月前の10月のアムステルダムマラソンで、この日わたしが着用した、このカキゾメカラーをセレクトされたランナーが選手たちが着用してすでに情報を露出。

他にもアメリカのYouTuberなどがこぞって話題にしており、日本の情報公開が最後という感じで、ナイキ同様、情報を統制しているのか、わざとなのか、このSNSの世の中で多くの方が発売前に情報を知っていたことと思います。

ちなみにこのカラーにはどこかに自己ベストってカキゾメしてあるんですよ?ご存知でしたか?

しかし、カラーリングは、いい意味でミズノらしくない国内、海外でも絶賛されましたね。

何ともこの奇抜なルックスは、シューズの真ん中付近での厚みを計測すると50mm弱のイリーガル(未公認)なスタックハイト。しかし、公式のソールスタックハイトを計測する踵から12%の位置では40mm弱のリーガルスタックハイトになるという、まさに常識を打ち破ったようなルックスと構造になっているんですね。

この独特なスパイクシューズから着想したスムーズアシストは、アキレス腱の伸長が押さえられて楽になるというものですが、ちょうど中足部の分厚い50mm弱のソール厚部分で着地するランナーが多いわけで、完全にイリーガールシューズではないのですが、まあ、ある種のイリーガル感のある軽量でマキシマムなクッションを享受できる構造になっています。

ただ、市民ランナーにとって弱点はスタート時間を待っているとき。このシューズは、止まっている、歩く動作へのアドバンテージはないのでこれは悪しからず。まさに走る専用シューズです。

今回また着用したわたしのピュアな感想

当日1600m×4のわたしの閾値ペース、1K 3分30秒にてこの2足を履き替え感触を確かめました。

まずリベリオンプロで2本。

奇抜なルックス、履いた感触ももちろん奇抜、斬新の一言ですが、これが走ると普通といったらおかしいですが、極めて実用的な感覚です。

中足部の1番盛り上がった場所でG3グリップのラバーの噛む音をさせながら、わたしのこのペース3分30秒あたりはどんどん進む感覚です。

ミズノエナジーライトプラスとPEBAベースのミズノエナジーライトでカーボン入りのミズノウエーブプレートをサンドイッチした構造。自由な動きに追随する感覚はほとんどなくて、足を置いて一定のペースを刻むのに向いている感覚ですね。

ショートディスタンスよりはロング、マラソンなどで使いたいレースデイシューズという印象です。わたしも実際5Kのタイムトライアルより、ハーフマラソンレースで使った感触の方が良かったですね。

ヴェイパーフライ3に履きかえて、残り2本

さあ、そして3本目からはヴェイパーフライ3。流石にミズノから履き替えたら、履いた感触のスタンダード感、これ半端ないですね!

前作ヴェイパーフライネクスト%2は、プレートをガンガン効かせて、スピードを出すようなシューズでしたが、今回のモデルはクッションが増えて逆に強いプレート感が少ない感触です

それでいてリベリオンプロよりも、もっと自分の動きも許容してくれるような感触は残り、スピードが落ちたときにリズムを上げるような動作はしやすく、こちらはもっとショートディスタンスの5Kとか10Kで履いてみたい印象ですね。

実際5Kのタイムトライアルでも、わたし自身が持つM50 5Kロードの日本最高記録(2023/6/30現在)と同タイムの16:46とうまく走れました。

今回2年ぶりにモデルチェンジされた渾身作で、わたしは前作よりも好感ですが、プレートを効かせていたランナーは物足りなさもあるかもしれませんね。

コロナ前の2019年の福岡国際マラソンで、ヴェイパーフライネクスト%を使ったのが、フルマラソンでヴェイパーフライシリーズを使った最後ですが、このモデルは5Kや10Kだけでもなく、フルでも使ってみたいオールラウンドな感覚だと感じています。

さて、どんな人にオススメか?

今回のYouTube動画です。

ヴェイパーフライ3は29700円。

やはりはじめてスーパーシューズを買うならこちらから、がいいでは?オリジナルスーパーシューズの名の通り、何しろオーソドックスなスーパーシューズだと言えます

前作がちょっと苦手だった方も、今回はもうちょっとオールディスタンス、オールランナーのモデルに仕上がっている印象ですね。サブ3があともうちょっとなんてランナーで、スーパーシューズを履いたことがないランナーはこちらをオススメしたいですね。

リベリオンプロは、24200円。プライスもこのカテゴリーで標準的なゾーンになっています。

ちょっと目立ってやろうっていうサブ3以上を目指すランナー、それもこのカキゾメカラーの在庫が残っていたら買いです!急げ!また、やっぱりジャパンブランドでしょ?ってランナーももちろんオススメ。

そして、強制的にヒールがつかない、つけない構造になっていますので、ヒールストライカーの方も使ってみるといいのでは?と思いますね。

是非ご参考にしてください。

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シューズのスペックなど、詳しくは
FS☆ランニング シューズガイド2023−24にて確認ください


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