見出し画像

裏切り者アルメニア首相を利用してモスクワを攻撃するワシントン - アナリスト

26 Sep, 2023 20:52 
https://www.rt.com/news/583589-armenia-prime-minister-usaid/

USAIDのサマンサ・パワー長官(左)と
アルメニアのニコル・パシニャン首相
(2023年9月25日、アルメニアのエレバンにて)
アメリカ合衆国国際開発庁
United States Agency for International Development, USAID
1961年に設置されたアメリカ合衆国のあらゆる全ての非軍事の海外援助
(但し、USAIDとアメリカ軍は密接な協力関係にあり、
援助に軍事力を利用しないという意味ではない)
を行う政府組織
背景には欧州へのマーシャル・プランや
トルーマンのポイント・フォー・プログラムなどがある
1998年以降は国務省の監督下に置かれた

ニコル・パシニャンが
アメリカの支持を享受しているのは、
アメリカの利益のためなら自国民を傷つけることも厭わないからだ、
とケヴォルク・アルマシアンはRTに語った


ニコル・パシニャン首相が
ナゴルノ・カラバフを放棄し、西側諸国と同盟を結ぶことで、
ワシントンの意のままになることを承知で、
アメリカは10年間アルメニアに資金を注ぎ込んできた

と地政学アナリストのケヴォルク・アルマシアン氏が
火曜日のRTに語った。

米国国際開発庁(USAID)のサマンサ・パワー長官
月曜日にエレバンに降り立ち、
「アルメニアの主権への支援」を約束した。
この訪問は、紛争地ナゴルノ・カラバフのアルメニア人指導者が、
武器を捨て、領土をアゼルバイジャンに
編入することに合意してから1週間もたたないうちに行われた。

アメリカからの代表団は、
パシニャンが権力を握るための準備と地ならしをした

とアルマシアンはRTに語った。
USAID、アメリカ国務省、国防総省が
近年アルメニアに流した巨額の資金、
特に親パシニャンと親欧米のメディア・プロジェクトについて
言及している。

アメリカがパシニャンを支持した理由は3つある
とアルマシアンは説明する。
ひとつは、彼が無能で、地政学にまったく無知だから。
第二に、彼が反ロシア的だからであり、
第三に、パシニャン自身が政権に就く前に、
いわゆる『国際社会』に加わる代わりにアルツァフ(ナゴルノ・カラバフ)を放棄すると何度も主張してきたからである」


パシニャンはどうやら、この暗黙の約束は果たしたようだ。
アルメニアは旧ソ連の共和国であり、
ロシア主導の集団安全保障条約機構に加盟しているにもかかわらず、
首相は最近、アメリカ軍と軍事演習を行い、
ウクライナに援助金を送り、
国際刑事裁判所のローマ規程を批准し始めた。

一方、アルメニアの指導者は、
ナゴルノ・カラバフを
アゼルバイジャンの領土と認識しているにもかかわらず、
ロシアの平和維持軍が
アルメニア人を守らなかったと非難している。

これらの決定は、エレバンでも、
そして現在ナゴルノ・カラバフから集団で逃れている
アルメニア人の間でも、非常に不評であることが証明された。

エレバンでの民衆の反発がなければ、
また何万人ものデモがなければ、
パシニャンはナゴルノ・カラバフからの難民を受け入れなかっただろう


アルマシアン氏は、
最近の米・アルメニア合同軍事訓練では、
伝統的な実戦演習よりも、
抗議行動対策や群衆コントロールに重点を置いている
ことを指摘し、アメリカはこのような結果を
予測している可能性があると指摘した。
「アルメニア国民の支持が低下しているにもかかわらず、
アメリカはパシニャンを権力の座にとどめたいのです」
と彼はRTに語った。

「アメリカはロシアをコーカサス南部から締め出したいのだ。
「ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領を利用したように、
彼らはパシニャンを対ロシアの駒として利用している。
これはワシントンの地政学的ゲームだ」。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?