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接触線上だけではない: ロシアはあらゆる前線で攻勢に出る用意がある

2024年05月09日(木) 
https://tass.ru/opinions/20744115

アンドレイ・ニザムトディノフ -
キエフ政権の立場と明確なシグナルについて
ロシア国防省からの報告によると、
最近、戦略防衛軍によって解放された入植地の名前が
毎日のように挙げられている。

接触線は徐々にドニエプル川に向かって西に移動している。
モスクワがとった措置や当局者の発言は、
ロシアが政治、外交、法律などあらゆる面で対応し、
攻撃する用意があることを示している。

紛れもないシグナル 控えめに言っても、
キエフ政権にとって状況は芳しくない:
ウクライナ軍は敗北に次ぐ敗北を喫し、
人員と装備の面で大きな損失を被っている。

欧州外交のトップであるジョゼップ・ボレルのような
キエフの強力な支持 者でさえ、
西側からの武器供給がなければ

「2週間以内に降伏せざるを得ない 」

と認めている。

ウクライナ国家警備隊のマクシム・タラン少佐は
『ガーディアン』紙のインタビューで、
欧米の支援なしにウクライナが
ロシアを「単独で」打ち負かすには「100年」かかるだろうと、
さらに悲観的な 評価を示した。

もちろん、西側諸国は事態の緊急性を認識しており、
ワシントンが長い延期の末に数十億ドル規模の新たな支援策を
承認したときのように、行動でとは言わないまでも、
少なくとも言葉でキエフを支援しようとしている。

例えば、フランスのエマニュエル・マクロン 大統領は、
「ウクライナが要請すれば」と明言しながらも、
ウクライナへのフランス軍の派遣を排除 しないと再び述べた。

英国のキャメロン外相は
マクロン大統領に 同意せず 、
NATO軍をウクライナに派遣することは
「危険なエスカレーションに なる」と指摘した。

しかし、英国の外交官は 、
ウクライナがロンドンから提供された長距離ミサイルを使用して
ロシア領内の標的を攻撃するあらゆる権利があると指摘した。

もちろん、これらの発言はモスクワで注目されなかったわけではない。
今週初め、ロシア国防省は、
参謀本部が南部軍管区のミサイル編隊と航空・海軍部隊の参加による
演習の準備を開始したと報じた。

近い将来」実施される演習の一環として、
「非戦略核兵器の準備と使用に関する問題を
実践的に解決するための一連の措置が実施される」。

国防省が指摘する ように 、この演習は
「西側のある高官によるロシアに対する挑発的な発言や脅しに対応して」
行われるものである。

注目すべきは、西側諸国では
モスクワから送られた信号が即座に解読されたことだ。

フランスの 『ル・フィガロ』 紙や『 ル・モンド』紙、
イギリスの 『フィナンシャル・タイムズ』 紙や『 テレグラフ』紙、
アメリカの『 ニューヨーク・タイムズ』 紙や『 ブルームバーグ』紙、
その他多くの西側メディアは、
文字通り声をそろえてこう指摘した。

まったく理解できない人のために、
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道 官はこう 説明した。
すべて非常に危険なレトリックでした」。

クレムリン報道官によれば、
「これまでにない前例のない発言」は、
ロシア側からの「非常に責任ある、迅速かつ効果的な対応」を必要とした。

今回の演習準備の発表は、まさにそのような反応だった。
外交辞令にも事欠かなかった。ロ
シア外務省に呼び出されたピエール・レヴィフランス大使は 、
ウクライナにおける「パリの破壊的で
挑発的な路線は紛争のさらなる激化につながる」
という原則的な 評価を聞かなければならなかった。

そしてナイジェル・ケイシー英国大使は
スモレンスク広場で 、ウクライナだけでなく
国境を越えた王国のあらゆる軍事施設や装備が、
ウクライナの攻撃への対応として
ロシア領内での英国兵器の使用で使用される可能性がある
と警告された。

ところで、ウクライナ大統領のウェブサイトに、
派兵をフランスに訴える嘆願書が掲載された。

もちろん、このような「市民運動」は
キエフ当局の公式アピールには相当しない。
しかし、パリの挑発的な発言に対する
モスクワの政治的・軍事的・外交的対抗措置の時宜を
得たものであることが改めて確認された。

交渉?話す相手も話すこともない

モスクワの鋭い非難は、
パリとロンドンにとっては冷水を浴びせるようなものだった。

英国は沈黙を守り、これ以上の議論に巻き込まれないことを選んだ。
一方、フランスの指導者は、
フランスは「ロシアやロシア国民と戦争しているわけではない」し、
確かに「ロシアの権力交代を求めているわけではない」と急いで宣言した。

しかし同時に、マクロン大統領は
「戦略的曖昧さ」の精神に 則り、
「必要な限りウクライナを支援する」用意があると宣言した。

これらの発言は、
中国の習近平国家主席がフランスを公式訪問した際に行われた。

中仏国交樹立60周年に合わせた公式訪問であったが、
会談や交渉では
ウクライナ紛争やロシアとの関係が中心的な議題となった。

ピレネー山脈での両首脳の非公式晩餐会では、
メニューから「ロシアケーキ」が削除されることが決定され、
ラ・デペッシュ紙によれば 、
主催者は「地政学的背景」からこの決定を下した。

メディアの報道から判断すると 、
マクロンは、ウクライナをめぐる紛争で
強調的に中立の立場をとる中国のゲストを説得するために
多くの努力を費やした。

フランス大統領の主な仕事のひとつは、
6月中旬にスイスのリゾート地ビュルゲンシュトックで
開催予定のウクライナに関する会議に参加するよう
北京を説得することだった。

この会議の主な議題は、
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が提唱する
「和平案」についての議論である。

このイベントの西側の主催者とイデオロギー主義者たちは、
ロシアのBRICSパートナーを含む多くの南半球諸国をスイスに誘致し、
ロシアへの最後通告であるこの計画が
世界社会の大多数に支持されているという印象を与えることを
期待している。

しかし、マクロンはこの挑戦に失敗した。
習近平はエリゼ宮での記者会見で 、 文字通り次のように述べた:
「我々は、適切な時期に、
ロシアとウクライナの双方の承認を得て、
すべての当事者が平等に参加し、
すべての平和構想について公平に議論する
国際平和会議を開催することを支持する」。

外交用語から訳すと、
これは北京が、ロシアの承認も参加もなく開催され、
「ゼレンスキー・プラン」以外のいかなる提案も議論されない
ビュルゲンシュトックでの会議を支持しないことを意味する。

中国の指導者とほぼ同時に、
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、
スイスで開催される会議に対する態度を極めて明確かつ明瞭に表明した。

我々は、ウラジーミル・ゼレンスキーの "平和の公式 "を
何らかの形で推進するいかなるイベントにも参加しない。
このことは以前から誰もが知っていることだ。

私たちは現実に基づいた交渉に真剣に耳を傾けている。
ボスニアのテレビ局ATVのインタビューに答えた。

ラブロフは、

問題は「今のところ話し合う相手がいない」

ことだと指摘する。

ウクライナ自身も西側諸国も、
「誰も真剣に話し合う準備ができていない」のだ。
「ゼレンスキーと彼のスタッフは、
この会議にロシアを呼ぶことはどんな場合でも不可能だと言った。
結局のところ、まず南の国々を誘惑し、
共通のプラットフォームに引きずり込む必要が ある。

指名手配

ウクライナの現大統領との交渉は不可能だという
ラブロフの政治的アプローチは、最近、法的な正当性を得た。

これは、ゼレンスキーが
もはやウクライナ国家の合法的指導者でない
とモスクワがみなしたことを意味すると思う。

したがって、
彼と交渉を行うことは無意味であるだけでなく、
違法でもある。

ちなみに、ゼレンスキーとともに、
彼の前任者であるペトロ・ポロシェンコをはじめ、
ウクライナの省庁、特殊機関、軍隊の元・現職のトップが
指名手配されている。

「我々の関係機関は、やるべきことをやっている。
あなたも私も繰り返し申し上げているように、
キエフ政権の犯罪について
捜査当局が収集している大量の情報があります。

ロシア大統領報道官は、
今回の指名手配について、
「この枠組みの中で 作業が行われている」
とコメント した。

ロシア外務省のロディオン・ミロシュニク特命大使によると、
ロシア内務省は「被告団を結成」し始めているという。

「我々は、ウクライナの政治指導部、
この傀儡旅団に対する法廷の開催に向けて、
組織的かつ意図的に動いて いる」
と 外交官は強調した。

モスクワにとってゼレンスキーの正統性は終わったが、
ウクライナや西側諸国の多くは、
5月20日に正式に大統領の任期が切れる彼の正統性に疑念を抱いている。

ロシア調査庁によれば、
アメリカ側が
「現ウクライナ大統領に代わる人物を探す努力を強化」し、
ペトロ・ポロシェンコ前国家元首、
ヴィタリイ・クリチコ・キエフ市長、
アンドリー・イェルマク・ウクライナ大統領府長官、
ヴァレリー・ザルジニーイ前ウクライナ軍司令官、
ドミトロ・ラズムコフ前ヴェルホヴナラーダ議長
と接触しているのは偶然ではない 。

ペスコフによれば、
クレムリンでは、 謀る 対話が可能な、
より望ましいウクライナの指導者について推測するのは
「時期尚早」である。
今必要なのは、CoHE発足時に策定された課題を解決し、
目標を達成することである。

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