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レコードぶらり旅 in 浜松

豊橋方面に出張へ行った帰りにレコード店に寄ろうと思ったが、レコードマップを見ると豊橋にはレコード店が1軒しかなく、しかも、豊橋駅からは少し離れていることが判明。新幹線で1駅の浜松には駅の近くに3軒レコード店があることがわかったので、浜松に行くことにした。

新幹線に乗ってから浜松のレコード店の1つが日曜定休であることに気づく。でも、まだ2軒あるから良しとしよう。浜松についたのが16時45分すぎ。レコードマップによれば「Sky Children」という店の閉店時間が17時30分とのこと。閉店まで30分程度しかないが、見れればいいやと思い、急いで店に向かう。

ところが、店の前にたどりつくと、こんな光景が・・・。

閉店時間より前なのに、すでにシャッターが下りていた。これじゃ結局、1軒しか見られないし、豊橋で良かったんじゃないかという心の声と戦いながら、次の店「Soul Clap」へ。怪しい雑居ビルのエレベーターに乗り込み、店の前まで来ると、店のドアにはただいま海外に買付にでかけているとの貼紙が・・・。

またもや店がやっていないという悪夢が展開されるのかと思いながらも店内が明るいので、恐る恐るドアを開けると、無事営業中。

・・・助かった。

店内を見回すと「Soul Clap」という名前のとおり、ソウルミュージック中心の品揃え。USの海外買付オリジナル盤中心の店のようだ。エサ箱を見ると、出てくる出てくる名盤の数々。お値段は高くはないが、それなりのお値段。うー、ちゃんとしている。とにかく、ちゃんとしている。とはいえ、きっとお得な盤もあるはずと思って見て行く。

だいたい店内を見終わって、そこまで安いものはないが、旅の記念に何か1枚買っていこうかなと思っていたら、お店のお兄さんが、「あ、ここらへんにレコードフェアに出して戻って来た盤があるから、見てくださいね」と封を開けたばかりの段ボール箱4箱ほどを案内してくれた。

これを見てみると、お買い得な名盤が出てくる出てくる。そっか、セール品のお得盤はここに眠っていたのか。ということで、最終的に選んだのがThe Sylvers『Showcase』(840円)、Angela Bofill『Angie』(525円)、Tina Charles『I Love To Love』(525円)、More Joe Harnell『More Bossa Nova Pops』(525円)、Don Ellis『Connection』(1575円)。

お店のお兄さんは海外買付中の店主の代わりにピンチヒッターで店番を頼まれているとのことだったが、もともと阿佐ヶ谷に住んでいたこともある方でなんとなく親近感が湧いた。お兄さんによると開いていなかった「スカチル」(地元では「Sky Children」をこう略すとのこと)はかなりいい店なんだそうで、「残念でしたね・・・」となぐさめられた。スカチルは年配のオヤジさんが切り盛りしている店で客がいないと17時30分の閉店時間よりも前に店を閉めてしまうことが良くあるのだそう。行く前には電話を一本入れておくべきのようだ。ま、スカチルは次の宿題ということにしておこう。

いい買い物が出来たとホクホク顔で鰻も餃子も食べずに新幹線へと乗り込み東京へと戻る。新幹線が各駅停車の「こだま」であるせいかやたらと時間が掛かる。夕飯を食べずに新幹線に乗ったのは完全に失敗だったと気づくがあとの祭り。「こだま」には車内販売がないのである。レコードマップの件も夕飯の件もそうだが、もっと下調べをする必要があるということを旅が終わる頃にやっと気づくのであった。

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