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【国語】語句

慣用句

いつくかの言葉が結びつき、元の意味とは違う意味になった言葉。

  • あっけにとられる→驚いて言葉を失う。

  • 馬が合う→気が合う。

  • 気が置けない→気遣いしなくてよい。

  • 首(肩)をすくめる→恐れ入ったり困ったりしたことを表すおどけたしぐさ。

  • 高を括る→見くびる。

  • 眉を顰める→心配や不快から顔をしかめる。

ことわざ

昔から人々の間で言い慣わされた教えや、戒めの意味を持った言葉。

  • 石橋を叩いて渡る→用心の上にも用心する。

  • 三人寄れば文殊の知恵→愚か者でも、三人集まれば、文殊菩薩*のような良い知恵が出る。

  • 習うより慣れろ→人に教わるよりも、直接、体験していく方が身に付く。

  • 転ばぬ先の杖→失敗しないように、前もって用意する。

文殊菩薩の意味

大乗仏教の崇拝の対象である菩薩の一尊。一般に智慧を司る仏とされる。その他、非人救済などの慈善事業を司るほか、日本の真言律宗では慈母供養の象徴としての一面も重視された。

ウィキペディア

故事成語

昔の中国の話から生まれた教訓となる言葉。

  • 五十歩百歩→少しの違いはあるが、本質的に同じであること。

  • 矛盾→つじつまが合わないこと。

国語辞典の意味から選ぶ

「軌道に乗る」

軌道
①車が通る道
②天体が運行する道
③物事が予定に従って進む道筋

乗る
①相手の働きかけに応じる
②上に行く
③上の位置を占める
④動くものの上に位置を占める
⑤心が丁度つく
⑥調子づく
⑦調和する
⑧乗り移る

軌道が乗る→「予定通りに進み、調子づいてきた」という意味。

語句で異なる漢字の意味を捉える

「立」

  • 立体→立つ物体。

  • 立証→証拠を挙げ、事実を立てること。

  • 廃立→今の国家を廃止し、別人を立たせること。

  • 立春→春が立つ(始まる)こと。

  • 立方→方体を立たせる(立体)こと。

  • 建立→建物(立体)を建てること。

  • 立米→立法 メートル(米)のこと。

これで、漢字「立」のつく語句の意味がおおよそ分かりましたか?

問題

一 次の慣用句を使って、文を作りなさい。
㈠気が置けない
㈡首をすくめる
㈢高を括る
㈣眉を顰める
二 次の意味のことわざを書きなさい。
㈠用心の上にも用心する。
㈡人に教わるよりも、直接、体験していく方が身に付く。
㈢失敗しないように、前もって用意する。
三 「楚人有鬻楯與矛者。」で始まる漢文の名前でもあり、つじつまが合わないことを意味する言葉は何か。
四 「試験範囲に山をかける。」の意味は何か。
五 「強引」と同じ意味で「強」が使われている熟語を選びなさい。
ア:強行 イ:強制 ウ:強大 エ:強力 オ:補強

解答

一 次の慣用句を使って、文を作りなさい。
㈠兄は、気が置けなくてもいいです。
㈡説明書を見て、首をすくめる。
㈢できないだろうと高を括る。
㈣心配事で眉を顰める
二 次の意味のことわざを書きなさい。
㈠石橋を叩いて渡る
㈡習うより慣れろ
㈢転ばぬ先の杖
三 「楚人有鬻楯與矛者。」で始まる漢文の名前でもあり、つじつまが合わないことを意味する言葉は何か。
矛盾
四 「試験範囲に山をかける。」の意味は何か。
例)高得点を期待に、試験範囲を勉強をする。
五 「強引」と同じ意味で「強」が使われている熟語を選びなさい。
ア:強行