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さっさ(笹野裕子)|FLY_016

“遊びを企てる”スピンオフ女子

さっさ(笹野裕子|ライター)自由大学では「未来の仕事(入門編)」「東京・日帰り登山ライフ」「’流れ’をつくる手帳学」を受講。彼女は各講義の受講後にスピンオフ企画を実施する、あえて言うなら“遊びの企画屋さん”。そんなさっさに、スピンオフ企画を立てる上で大切にしていることを語っていただきます。

Q.さっさが自由大学を知ったキッカケは?

はっきりとは覚えていないんだけど、IID世田谷ものづくり学校で子どもに関するイベントが開催されていて、会場で自由大学を目にしたんだと思う。当時から、子どもや大人の学びの場に興味があって、それで「未来の仕事」を受講しました。

Q.受講した感想は?

「未来の仕事」では、いろいろな働き方をしている人がゲストで参加して、トークを聴くのね。それまでは、漠然と起業とか興味あったんだけど、「わたし自身は起業家タイプではない」って気付いたことが大きいかな。でも受講後も、教授の西村琢さんをはじめ、他の期で独立された方の働き方にもずっと注目していて。で、その後琢さんとお会いする機会があったときに「難民ツアーをやりませんか?」って声をかけていただきました。

Q.それが西村さんの会社・Sow Experienceから2013年にリリースされた「難民ツアー」だったんですね。

そうそう。わたしは水曜と木曜が休みで、Sowにも自転車を5分くらい漕げば通える場所に住んでいたから、打ち合わせにも行きやすかったからね。

Q.難民ツアーを企画してみた感想は?

難民支援協会の方に協力してもらいながら、ツアーのプランを作っていったんだけど、わたし自身は難民のイメージってニュースで聞いたイメージしかなかったから、すべてが新鮮で参加者の人と一緒に楽しめました。言葉は悪いかもしれないけれど、面白かったんです。実際に、ツアーで巡る先々の難民の方々は、表には出せない苦労はもちろんたくさんあるし、今でも問題は多いんだけど、みなさんパワフルで、ユニークな方ばかりだったから。

Q.「東京・日帰り登山ライフ」や「’流れ’をつくる手帳学」でも、講義を受けた後に何かしましたか?

登山は千葉でいちご狩りツアーとか、富士でフォトロゲイニングに参加したりしました。手帳は2015年3月に革で作る手帳カバーのワークショップを計画しています。

Q.すごい。講義を受けると、必ずスピンオフ企画をしているんですね。なぜ?

せっかく同じ興味を持った人が集まっているんだから、受けた後も一緒に遊べたら楽しいでしょう。わたしは、知り合った人が何に興味を持っているのかを知ることも楽しくて、みんな興味のあることって1つじゃないじゃない? 自分の知らない事に興味がある人と繋がることで、自分の興味の幅もぐぐっと広がっていくのが面白いって思っています。

Q.スピンオフ企画を立てる時に大切にしていることは?

自分で抱えこまないことかな。急にイベントページを立てて、「さあ、やりましょう!」じゃないんだよね。ある程度、共通の興味がある人たち相手だから、事前に声をかけていって、「こんなことをやろうと思うけど、企画したら来ますか?」「今日は会場の下見に行ってきましたよ」「今はキュレーターの人と連絡を取っているから、ちょっと待っていてね」ってマメに共有していく。

Q.仕事以外に企画を立てて実践するのって大変じゃない?

あはは、好きでやっていることだから。仕事だったら余計な気遣いも必要だろうけど、楽しいことを楽しんでやっているだけなんだよね。だから、遊びだよ。

Q.面白い。そんな風に企画を立てられる人なら、自由大学に来なくても遊べそうだけど、自由大学に来る理由は?

いやいや、同じテーマに関心のある人と数を重ねて会うことができる自由大学だから、スピンオフ企画も立てられるんだよ。1回切りじゃないから、他の人がどんな興味があるのかもわかるし。だから、面白くて通っているんだよね。

【取材後記】さっさのように、卒業後も同期生と楽しく遊ぶ人はいるけれど、自分で企画を立てて巻き込んじゃうタイプは珍しい。仕事の時間以外で、複数同時にスピンオフ企画を立てる時もあるそうで、「パワフルだなぁ」と思いました。終始、笑顔で話してくれるさっさから、本当に楽しんでいる様子を感じて、帰り道、ぼくはなぜだか少し元気になっていました!

(インタビュアー: #新井優佑

FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生&受講生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。

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