別に 君に逢いたいわけじゃない 逢いたくても もう逢えない ただ 何気に ふと 思い出す 記憶の中の 思い出の中の君は 一緒にいた時と 同じように いつも 居心地がいい #詩 #ワンシーン
"それは偶然に 垣間見た 秘めごと 僕は目が離せずに その場から動けず 釘付けだった 君が僕に気がつく 僕は 現実に引き戻されたような 気がした そんな僕に 君は 人差し指をそっと口に当て 少し悪戯気味に 微笑んだ" "あの時から 僕の目はよく君を映す 僕の目に君が映っている事に 僕自身が気が付いて いつも はっとする あの時の 君の悪戯な笑みが 僕から離れない" "向こうから歩いてくる君を わざと見ないふりをする僕 すれ違うまでが まるで永遠に続
目の覚めるような 鮮やかなブルー が突然 僕の目に 飛び込んできた 今日のラッキーカラーは 青だ と言われた事が頭をよぎる 日も暮れかけた逢魔時の 刹那な出逢い 僕の気持ちを いっぱいにするには 充分な時間 #詩 #ワンシーン
君はすっと 僕の唇に指をあてて 口は災いの元 とも言うよ と囁いて そっ…と その唇で 僕の口をふさいだ #詩 #ワンシーン
勝手だね と横顔のまま君が呟いた 僕はその呟きを 聞こえないふりをし 君が見ている窓に目を向けた 雨か 君のお気に入りのジャズが流れていて 最近 君の横顔しか見てないな と僕はぼんやり思っていた #詩 #ワンシーン
どうすればいいかな 君が僕を見てくれるには 何をしたら 僕を気にしてくれるかな だから 僕はこっそり 君の夢へ 忍んで行こうと思う 夢に忍び込んだから 君はどう思ってくれるだろう #詩 #ワンシーン
本当に君は泣き虫だね 次はその涙を ちゃんと拭ってくれる人を選ぶんだよ もう僕には何もできないし 何もしないよ もう僕の役目ではないでしょ そんなに泣いたら 僕は もう 泣かなくてもいいね 君がそんなに 泣く必要もないのに だって 振られたのは 僕なんだけど #詩 #ワンシーン
閉じ込められた空間 閉ざされた部屋 先の見えない暗い場所 知ってた それは君がそう思い込んでるだけだよ 顔を上げて よく見て 閉じ込められてないし ドアも鍵はかかってない 自分の手が見えないほど闇じゃない そこが居心地が良くないと思うなら 少しだけ 僕が手を貸そうか #詩 #ワンシーン
会いたい時に会えなくて もう会えない君 ふっと思い出すたびに もっと大切に大事にすれば 少しは違っただろうか 目を瞑っても もう君の 声も顔も思い出せなくて そして思い出も少しずつ消えて 書き換えられてしまって きっと夢で会う君は僕の都合のいい君なのなら夢で会えなくていい だから その時が来たら 僕を迎えにき来てくれるはず君 僕の手を取って その時きっと全部思い出せる 全部
未熟で無知で できない自分に自分でがっかりして やっぱりできないのかと 全部無駄な気がして できない、知らないなら できるようになればいいし 知ればいい 自分のできない事を見付けたら それだけですごいラッキー その分上にいける 自分の物にできる 武器が増えるよ できる事、知る事が増えるのは楽しいね そう言って ころころ笑う君は じゃぁ やってみようかな
白い白く次々に舞い落ちてくる それらに ほんの少しの気持ちを置いたら 白く白く 何もないように 覆い隠してくれるだろうか 何もなかったかのように 何もなかったかのように 忘れていられるだろうか 白く儚い物で隠しても 桜色の季節には また 僕のところへ戻ってくるだろうか その時は 僕は どうしたらいいんだろう
それは偶然に 垣間見た 密事 僕は目が離せずに その場から動けず 釘付けだった 君が僕に気がつく 僕は 現実に引き戻されたような 気がした そんな僕に 君は 人差し指をそっと口に当て 少し悪戯気味に 微笑んだ #詩 #ワンシーン
もうこの小さな枠からしか一緒に外が見られなくなってどのくらい 小さな同じ景色だけど季節の移り変わりだけはわかるね 僕は君と見られるならこの小さな景色も悪くないと思ってしまう もうすぐ一緒には見られなくなるこの景色も君も 今度はもっと広くどこまでも見える景色をたくさん観に行こう そして もしよかったら 今度もまた 僕と一緒に同じ景色を見てくれないかな 返事は次に逢ったときに
僕の目線の先 気がつくと いつも君が映っている いつも君が目に映るから 僕は君の目線の先にも 気が付いた 君の目に映る相手は 僕じゃなかった 僕の目に君がいつも映るように 君の目線先のにはその人が映る それでも僕の目は 気がつくと 君を追っているんだね #詩 #ワンシーン
どうしたの 扉は自分で開けるしかないし 階段は登りしかない それに 道は前にしかない 壁が乗り越えられないなら 壊しちゃえばいいんじゃない 休んでも止まってもいいけど そのままじゃ何も変わらない 大丈夫 君はできるでしょ ほら 僕が少しだけ 背中を押そう #詩 #ワンシーン
凛とした 冬の寒さにも似た 君の雰囲気が好きだった 冬の寒さが来ると思い出す この寒さが 君を思い出せさせるのか 単に寒いのが 苦手だからなのか だから早く この季節が過ぎ去ってくれるのを静かに 僕は 寒いのは苦手なのかもしれないね #詩 #ワンシーン