野寺 風吹

野寺 風吹

最近の記事

お前は本当にやれんのか?

先日、デフフットサルブラジルW杯アジア予選のメンバーが正式に発表され、無事に選出された。 率直な今の自分の気持ちを書いてみた。 本来なら、大会が終わった後に書くべきなのかもしれないが、そもそもこういう競技もあるんだ、こういう選手もいるんだというのを知ってもらわなければ意味が薄くなる。 というわけで、公開することにした。 また、そんな大きなことを言って、うまく行かなかったらどうするんだよ? そんな言葉は受け付けない。 拙い文章ですが、自分の思っていることをつらつらと書い

    • 『最後に笑えれば全て良し』

      人生何かを手に入れるためには、 何かを捨てなければいけない 2023年の抱負を書くにあたって、2022年を振り返ってみた。 2022年を振り返ってみて、率直に出てきた感想はこれだ。 FC NAKAIではほとんど試合に出れなかった2021-22シーズンの全てを賭けたFC NAKAIでは、ほぼほぼ公式戦に出ることはなく、頂杯でもほとんど出れなかった。 ほぼ毎日あるチーム練習に加えて、ほぼ毎日練習後にパーソナルジムに通った。試合や練習試合の後にも必ず通って、トレーニングと移動

      • 障害がある自分に劣等感を感じていた僕が、障害を利用して就職を決めた話。

        みなさん、こんばんは。 随分と久しぶりの更新となってしまいました。 僕は、今日で大学生活を終え、明日から社会人の一歩を踏み出します。 今回の記事は、自分がこんなことをやってきたんだというのを伝えたいわけではありません。 自分の力が足りず、多くの人に迷惑をかけながらも、多くの人の支えがあったからこそ今の自分がある。 そういう感謝の気持ちを込めたnoteにしたいと思っています。 最近、卒業論文で自分についても触れたテーマを扱ったため、今までの自分の人生を振り返る時間が多々あ

        • 全事象において、メリットとデメリットの両面があるという話。

          全ての物事に対して必ずメリットとデメリットの両面が存在する。 これは、本気サークルでお世話になっている竹本くんが最近教えてくれたことだ。 これを自分に当てはめてみようと思う。 自分は、左耳に中等度、右耳に重度の難聴がある。左耳は補聴器をすれば日常会話程度は問題ないが、右耳は補聴器をしても全く聞こえない。このことから右耳は補聴器そのものをつけていない。 僕は小学校から普通学校に通ってきた。この比較的聞こえてしまう程度の障害と言うのは良くも悪くもあるのではないだろうか。

        お前は本当にやれんのか?

          マウンティングがマイノリティの中でさらにマイノリティを生む。

          みなさん、こんにちは。 メルカリアスリートの野寺です。 今日は「マウンティング×マイノリティ」をテーマに、最近感じていることを僕の想いと共に書きたいと思います。 社会問題の中でもマウントを取り合う構図最近、社会問題を通じてマウントを取り合っている状況が見られるようになったと感じています。 例えば、女性の痴漢問題について、SNSでとある女性が言及したときに、「男だって痴漢はある」というようなことを言う人がいます。 他にも、自分が経験した差別について誰かが言及した時に、「

          マウンティングがマイノリティの中でさらにマイノリティを生む。

          With障害【いまを生きる】

          ないものねだり。 そんなことをして、果たして意味があるのだろうか。 ぼくは全く意味がないと思う。そんなことをしだしたら、キリがなくなってしまう。 自分のあら探しをして、他人を妬み、ないものねだりをする。 そんな生き方が果たして幸せなんだろうか。 ないものを欲しがっている時間があったら、いま自分に持っている何かでそれを達成しようとした方が格段に速い。 この世は もので溢れている。 金で溢れている。 愛で溢れている。 楽しみで溢れている。 怒りで溢れている。 悲しみで溢

          With障害【いまを生きる】

          雑音しかないプレー中の景色【耳が聴こえにくい私が意識していること】

          Hola! どうも、野寺風吹です。 今日は、耳が聴こえにくい私がどんな感じでサッカーやフットサルをしているのかを書きたいと思います。 そもそも聴力はどれくらい?聴力はdB(デシベル)で表し、その数値が大きいほど聞こえにくいことを表しています。 障害を持っていない方であれば、一般的に0~20dB程度だと言われています。 私の聴力は左耳が75dB、右耳が105dBぐらいで、障害者手帳でいうと一番軽い6級に該当します。 75dBの目安でいうと救急車のサイレン、105dBの目

          雑音しかないプレー中の景色【耳が聴こえにくい私が意識していること】

          デフフットサルの現状

          今日、フジテレビのワイドナショーでデフフットサルが取り上げられました。 まだ観ていない方は、こちらからご覧頂けます!(45分20秒あたりから) また5年前にも、NEWS ZEROさんに取り上げて頂いたので、こちらもあわせてご覧ください。 デフフットサルの応援団長であるDJはっしーさんが昨年2月のW杯アジア予選のレポートの動画を作ってくれました。 こちらも是非ご覧ください! 大手のメディアで15分間もの特集。 ツイッターでの反響も非常に大きく、一時期トレンド入りするほど

          デフフットサルの現状

          障害は日常に潜んでいる

          どうも、野寺風吹です。 「パーフェクトワールド」というドラマを一気に見たので、それを見て感じたことを書こうと思います。 あらすじ大学時代に交通事故にあい、脊髄損傷によって下半身不随になった建築士の鮎川樹。 高校時代のクラスメイトで樹が初恋相手だった川奈つぐみ。 『自分が障害をもった時、自分や愛する人とどう向き合うべきか?』 『愛する人が障害をもった時、自分や愛する人とどう向き合うべきか?』 障害を持つ人と持たない人がお互いに心を通わしていくにはどうしたら良いのかを探して

          障害は日常に潜んでいる

          幸せは自分でしか図れない

          まずは簡単に自己紹介から 【プロフィール】 野寺風吹 デフフットサル日本代表 元デフサッカー日本代表 筑波大学体育専門学群3年次スポーツ産業学研究室所属 体育会蹴球部所属 北海道上富良野町出身。2歳の時に両耳に感音性難聴があることが発覚。 旭川に引っ越し、旭川聾学校に通い、高校までを旭川で過ごす。 一年間の自宅浪人を経て、筑波大学体育専門学群に入学し、蹴球部に入部。 大学入学をきっかけにデフサッカーに出会い、2018年4月に行われたデフサッカーW杯アジア予選の日本代表メン

          幸せは自分でしか図れない