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初めてWEリーグ(女子プロサッカー)を観に行った日の記録

 4月17日、生まれて初めてWEリーグ(女子プロサッカー)を観に行きました。大宮アルディージャVENTUS対ジェフユナイテッド市原・千葉レディースの試合です。場所はNACK5スタジアム大宮。コロナが蔓延してからはスタジアムに行ってなかったので、NACKに行くのは久しぶりでした。

 大宮駅東口の吉野家の前で、インターネッ友の「びろすえ」さんと待ち合わせし、春の陽気のなか、NACK5スタジアム大宮に向かって歩き出します。今回は、僕の文章のファンだというびろすえさんから誘われて、大宮アルディージャVENTUSの試合を観に行くことになりました。びろすえさんは明るい笑顔を携えて登場し、開口一番「ふちりんさんにお礼を言いたかったんです」と言いました。「ぼくが人生に悩んでいるとき、ふちりんさんのブログを読んですごく励まされたんです。ふちりんさんが梨華ちゃんに会いに行く前に乳毛を剃っている描写を読んだとき、『生きよう!』と思えました」
 僕は「え? そこですか!?」と突っ込まざるを得ませんでしたが、「乳毛、剃っておいて良かったなあ」とも思いました。

 氷川神社へと続く参道を歩いているとき、びろすえさんは僕の梨華ちゃんに対する向き合い方を褒めてくれました。
 「ぼくがももち(嗣永桃子つぐながももこ)を好きだったとき、『これ以上好きになったらヤバい』と感じて、ももちから逃げました。でもふちりんさんはしっかりと梨華ちゃんに向き合い続けましたよね。とても素敵だと思います。梨華ちゃんのバースデーイベントのnote記事で『自分がやっているのは推し活ではなく、もっと切実な何かだ』と書いていたのが印象的でした」
 僕は苦笑いしながら応えました。
 「まあ、それが一体何なのかはまだ分かっていないんですけどね」
 「ふちりんさんなら、きっといつかそれが何なのか、分かるときが来ると思いますよ」
 僕も、根拠はないのだけれど、そんな気がしました。このまま梨華ちゃんと真摯しんしに向き合っていれば、いつか必ず、自分がやっているのが何なのかつかめるときが来るだろうと。

 氷川神社を紹介したあと、びろすえさんからチケットをプレゼントしてもらいました。イラスト付きのメッセージが書いてあり、「女子力高い!」と思いました。「おじさんだって女の子なんだよ?」というドグマ風見さん(ゲーム実況者)の名言を思い出しました。「ふちりんさんHappy Birthday!」と書いてあるけど、じつはびろすえさんの誕生日も4月10日です。おめでとうございました。自分と誕生日が同じ人には42年生きていて初めて出会いました。趣味も似ている(サッカー、アイドル、サンボマスターが好き)し、びろすえさんには運命的な何かを感じます。

大宮アルディージャVENTUSのチケット

 NACK5スタジアム大宮の入口でチケットを提示し、チラシを手に取って中に入ると、入場者特典としてお菓子のポイフルを貰いました。「懐かしいなあ。子供のころよく食べたっけ」と思いました。ちなみに僕はこの日の深夜、ポイフルを美味しくて爆食いしていたら気持ち悪くなってしまいました。寄る年波には勝てませんね。

大宮アルディージャVENTUSのチラシとポイフル

 びろすえさんと一緒に、バックスタンドの真ん中らへんに陣取りました。とてもいていたので、余裕で良い席に座ることができた。「この席のチケットが1200円で買えるなんて!」とびっくりしました。男子サッカーなら4000円くらいします。

神対応のアルディー

 マスコットキャラのアルディーが挨拶に来たので写真を撮りました。アルディーはお客さんの写真撮影に快く応えるなど、神対応でした。そんなにゆっくり進んでいたら試合が始まってしまうのでは?と心配になるほどの神対応だった。

 いよいよ選手たちが入場し、円陣を組みます。そして試合が始まりました。とても見やすくて感動しました。元なでしこジャパンの鮫島彩さめしまあやちゃん(左サイドバック)が間近で躍動しています。「これがお買い物ドリブルか!」と感動しました。周りの選手が鮫島選手のことを「さめさん!」と呼んでいるのが微笑ましかったです。アルディージャは前半、右サイドを崩してボールをゴールへと押し込み、先制しました。僕はびろすえさんとハイタッチして喜びました。

後半戦の前に円陣を組む大宮アルディージャVENTUS

 後半、アルディージャは得点のチャンスがあったけれど決めきれません。次第に押し込まれ、粘り強く守っていたけれど、ついに失点して追い付かれました。試合はそのまま終了し、結果は1対1の引き分けでした。残念だったけれど、非常に拮抗した面白い試合でした。いているけど、安くて旨いラーメン屋を見つけたような心持ちになりました。また1人でもVENTUSの試合の観戦に来たいなと思いました。これで1200円はハッキリ言って安すぎます。空いてるラーメン屋はつぶれるけど、VENTUSがつぶれることはまずないので安心です。

スタンドに挨拶に来た大宮アルディージャVENTUS

 それから我々2人は、試合の感想を話しながら大宮駅のほうへ歩いていきます。びろすえさんが「ふちりんさんの好きな立ち飲み日高に行ってみたいです!」と言うので、一緒に駅前の立ち飲み日高に入りました。びろすえさんはお酒が飲めないらしく、僕だけ酒を3杯くらい飲みました。びろすえさんに「ふちりんさんは、ファンの女の子に手を出さないから偉いですね!」と褒められたので、僕は「梨華ちゃんが結婚しちゃった以上、これからは手を出しますよ」と正直に言いました。だんだんお腹が空いてきたので、らーめん武蔵家に行こうという話になり、立ち飲み日高を出ました。

大宮駅東口前の武蔵家のラーメンとライス

 らーめん武蔵家で食券を買って並びます。10分くらい待って入店し、ラーメンとライスを食べました。味が濃くてとても美味しかったです。家系ラーメンは久しぶりに食べたけれど、やっぱり良いですね。また1人でも来ようと思いました。誰かと一緒にいると、1人では行きにくい所へ気軽に行けて、その結果1人での行動範囲も広がるから良いですね。

 それから僕が酔ったいきおいで、「もしよければ、これからライブカフェアイドールに行きませんか? 人生2周目系アイドルこと、Lapisの小川さくらちゃんが出勤しますよ」と誘って、びろすえさんと一緒にアイドル育成型ライブカフェアイドールに行きました。小川さくらちゃんは若冠21歳にして人間としての完成度が高すぎるので、僕が勝手に「人生2周目系アイドル」と呼んでいます。この件についてはnoteにも書きました。

 びろすえさんは、小川さくらちゃんにアイドルメニューのお絵描きカフェラテを頼みました。さくらちゃんがチョコクリームでお絵描きをしている間、びろすえさんはコンカフェでの悲しい出来事について語りました。「あるメイドカフェに行って推しメンが出来たんだけど、3回目に会いに行ったときには辞めてしまっていたんです」と。すると小川さくらちゃんは笑顔を浮かべながら、全く迷いのない声で「私は辞めないから、大丈夫だよ!」と言いました。僕はそれを聞いて、「なんて頼もしいんだ。さすがは人生2周目だな!」と思いました。

 僕がお手洗いに行って戻って来ると、今年の9月に大宮アイドールを卒業予定の白川しらかわももちゃんがびろすえさんと話していました。白川ももちゃんとびろすえさんは外部のライブで2回会ったことがあるだけなのに、びろすえさんの名前を覚えていたらしく、「ももちゃんはやっぱりアイドルとして並みではないなあ。辞めないで!」と思いました。実は今日も「辞めないで!」と嘆願しようと思っていたのだけれど、忙しそうだったのでやめておきました。今度ゆっくり嘆願しようと思います。

 それから、アイドールBRAVEの若月楓莉わかつきかえりちゃんがやってきました。かつて僕が「場末ばすえの疲弊したキャバ孃」と表現していた女の子です。びろすえさんは僕のnoteのファンなので、「あ、場末のかたですね」と楓莉ちゃんに言っていたから笑いそうになりました。僕は改めて楓莉ちゃんに謝罪し、「もう言わないよ。かえりんはキャバ孃じゃなくてアイドルだよ。以前は疲弊していたけど、今はキラキラしているよ」と告げました。

 彼女は候補生からなかなか昇格できずにいたとき、壁に寄りかかりうつむいて、覇気のない低い声でしゃべっていました。その姿はまさに場末の疲弊したキャバ孃でしたが、アイドールBRAVEの一員(紫色担当)になった今は顔も明るくなり、紛れもなくアイドルです。

 19時に入店して、20時にライブが始まりました。その日は誕生日のメンバー(古川さやかちゃん)がいたので、黄色いサイリウムを振ったり、クラッカーを鳴らしたりしました。僕がクラッカーの紐を引っぱると、近くにいた男性が耳を押さえていたので、「すみません…。クラッカーひとつ鳴らすだけでもなかなか難しいものだな」と思いました。

 我々は21時くらいにライブカフェアイドールを出ました。びろすえさんを大宮駅の改札まで送って手を振った僕は、そのまま大人しく帰ればいいのに、ついガールズバーに寄ってしまいました。いつもの店、ガールズアニソンバーもふるです。もふるの女の子たちが「就職先がなかなか決まらない」と言って暗い顔をしていたので、「17ライバーになればいいじゃん」という言葉が口から出そうになったけれど、ギリギリのところで思いとどまりました。ふちりんえらい。17ライバーになったこともないのに、そんな無責任なことを言うべきではないですからね。まあ僕が若くて可愛い女の子だったら、迷わず17ライバーになりますけどね。

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