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LiSAさんの『炎』はものすごく熱いガチ恋ソング

まえがき

 みなさんこんばんは、ふちりんです。今回も、はてなブログ『ふっち君の日記。』から、ガチ恋ソングに関する記事を載せたいと思います。前回はおそらく長すぎるために、あんまり読んでもらえなかったので、比較的短い記事を選びました。そして加筆・修正をほどこしました。

 ところで、「ガチ恋ソングとは一体何なのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。それはすなわち、「ガチ恋オタクのために作られたわけではないのに、半ば無理やりガチ恋の歌だと解釈された歌」のことです。

 前回の椎名林檎の『NIPPON』もそんな歌の一つです。僕が半ば無理やり、ガチ恋の歌だと解釈しました。色んな歌をそういう風に解釈するのは、一部のガチ恋オタクのなかで結構前から流行っています。やってみると、さまざまな歌が「ガチ恋を応援する曲」に変化するので面白いし、励まされます。アイドルや声優、二次元のキャラクターへのガチ恋で苦しんでいる方は、ぜひお気に入りの曲をガチ恋ソングに変えてみてください。きっとガチ恋人生を生きる活力になりますよ。

本編

 『鬼滅の刃 無限列車編』を映画館で見ました。映画館から帰宅した僕は、ノートパソコンを立ち上げてYouTubeを開き、じっくりLiSAさんの主題歌『ほむら』を聴いてみました。するとその熱い歌詞がさらに深く心に沁みわたり、とても情熱的な気持ちになりました。

 映画館で聴いたときにも薄々感じたけれど、これはものすごく熱いガチ恋ソングだと思いました。以前、「これは熱いガチ恋ソングだ!」と気付いた椎名林檎の『NIPPON』という曲がありますが、もしかしたらあれよりも熱いかもしれません。「推しメンが結婚しちゃったときにガチ恋ヲタクがこの曲を聴いたら、悲しみに負けずに前を向くことができるんじゃないか?」、そう思います。

 この曲の最初のほうに、「悲しみよりもっと大事なこと」という歌詞があります。個人的にはこれがいちばん、僕の胸に深く刺さりました。「悲しみよりもっと大事なこと」っていったい何だろう?としばらく考えさせられました。

 それはきっと二つあります。一つは「結婚してしまった推しメンを祝福すること」であり、もう一つは「一人で前を向いて強く生きていくこと」です。より大事なのは後者だと、個人的には思います。推しメンに対する祝福は一時的なことだけれど、一人で生きることはこれからもずっと続いていくことだからです。

 曲の最後のほうには、「振り返らずに進むから 前だけ向いて叫ぶから 心にほむらを灯して 遠い未来まで」という歌詞があります。これは「結婚してしまった推しメンに対して、オタクは未だに恋心を抱いている。しかしそれでも、前を向いて力強く生きて行きたい」という意味に取ることができます。そこでは、恋心を抱きつづけること自体は否定されていません。優しくて前向きな歌詞です。

 「このまま続くと思っていた 僕らの明日を描いていた」という歌詞は、「自分がアイドルに恋している状態がこのまま続き、いつかその恋が実ってアイドルと結婚する。ガチ恋オタクはそういう未来を描いていた。しかしながら…」ということです。ガチ恋オタクはそういう未来を安易に抱いてしまうものだし、その未来はほぼ必ず打ち砕かれます。

 曲の冒頭にある「さよなら ありがとう 声の限り」という歌詞は、今まで「推しメンと結婚できるかもしれない」という夢を見させてくれたことに対する強い感謝であり、涙ながらの別れの言葉です。推しメンが結婚しちゃったとき、最初は悲しみに暮れていいと思います。でもある程度の期間悲しんだら、推しメンに感謝の言葉を伝えたいものです。この場合の別れとは、「ガチ恋の対象としての推しメン」に対する別れです。結婚した推しメンに、いつまでもガチ恋を差し向けるわけにはいきません。

 ガチ恋オタクは、いつかは「推しメンの結婚」というとても悲しい現実に直面します。一生結婚しないアイドルもいるかもしれないけれど、9割方は結婚します。はっきり言って死ぬほど悲しいです。けれどそれでも、人は生きて行かなければなりません。もちろん死ぬわけにはいかないし、その場で泣いてばかりいても人生が詰んで行くだけです。結婚した推しメンも、自分のオタクが悲しみのあまり自殺したり、毎日布団のなかで泣いてばかりいることを望んではいないでしょう。ガチ恋オタクは、自分のためにも推しメンのためにも、前を向いて一人で強く生きて行く必要があります。

 そんなとき、このLiSAさんの『炎』という熱すぎるほど熱い曲は、推しメンの結婚でへたり込んで泣いているオタクを立ち上がらせ、とても強い力で背中を押してくれることでしょう。「梨華ちゃんが結婚しちゃったとき、この曲があったら良かったのになあ!」と僕は心から思いました。いまアイドルにガチ恋しているオタクは幸せ者です。こんなにも心強いガチ恋ソングがこの世に存在しているのですから。この曲を聴きながら、推しメンが結婚しちゃったあとの人生を、ともに強く生きましょう。

 ちなみに、この曲の解説動画としては、シンガーソングライター兼音楽講師の飯田正樹いいだまさき氏のものがとても分かりやすくてお勧めです。この解説動画を見てから改めて曲を聴くと、「なるほどな!」と思うところがたくさんあると思います。

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