サラタイの幸せを考えると夜もおちおち眠れないので、こんな時間ですが久しぶりにnoteを更新します。

拝啓 GMMTVさま

先日通販にて購入しましたサラタイのブレスレット。こちらとしてはてっきりふたりの愛の証だと思っていそいそ注文したのですが、なんとこのブレスレット、実は過去にサラワットが別の女にプレゼントしていた疑惑があるそうじゃないですか。そんないわくつきのものを事前の説明もなしに売るなんて、これは虚偽表示。景品表示法に抵触するのではないでしょうか。つきましてはすみやかなご説明と、商品の返品・返金をお願いいたします。


っていうメールを真顔で打とうとしていたAM0:20。いや、これ、本当タイでよかった。日本だったらうっかりこのまま送っちゃうところでした。高すぎる言語の壁によりなんとかモンスターカスタマーにならずにすんだわけですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

「恋はするものじゃなく、おちるものだ」と江國香織は言いましたが、いやー、もうおちた。本当、ある日ひゅっと底が抜けたみたいに真っ逆さま。以来、「2gether沼」というそれはそれは恐ろしい天国で幸福な夢を見てきたわけですが、最終回の1話前にしてこんな手ひどい仕打ちを受けるなんて思っていなかった。

嘘。むしろ知ってた。前にもこういう経験したことある。「最終回の1話前は気をつけろよ」ってばっちゃんが口を酸っぱくして言ってた。心の準備をしていたのにこの有様。これはもうホラー映画とかで「大丈夫だって。そんなバカなことあるわけないだろ」ってタカをくくって、真っ先にゾンビに食われるタイプだな、僕。

それにしてもひどい。ひどいよ、サラワット。

10話でめでたく両想いになったタインとサラワット。心が通じ合ったと思いきや超特急で同棲を開始するという、フランクすぎるタイの感覚にちょっと度肝を抜かされながらも、煮卵を食べさせ合いっこする超絶ほのぼのエロプレイを見せつけられたり、コンドームブーケをプレゼントされて恥ずかしそうにモジモジしたりしてるサラタイのふたりに、「マジで? 残り3話、ずっとこんなイチャイチャを見せてもらえるの?」ってテンション上がってたら、全然そんなことなかった。

むしろ回を重ねるごとに元気を失っていくタイン。第1話のときのあの自信過剰な能天気さはどこに行った?

でもわかる。それが人を好きになるということ。誰かを好きになるって、自分以上に大切な人ができるということで。なくしたくないから、誰にも奪われたくないから、一生懸命その腕を掴もうとするのだけど。

嫌われるのが怖くて、重たいって思われるのが恥ずかしくて、距離をとって、でも一度距離をとってしまうと、どうやってその距離をまたつめたらいいかわからなくて、どんどん空回りして、離れてしまう。

きっとタインは、自分が思っている以上にサラワットのことを好きになってしまって、どうしていいかわからないんだ。

もともとそんなにめめしいタイプじゃないんだ、と思う。むしろ生来のタインは出されたデザートをほったらかしでセルフィーにかまけたり、「なんでもいいわ」って言いながら全然なんでもよくない女の子の心理に辟易としていて、たとえ女の子が目の前で怒っていてもなぜ怒っているのか察することができない鈍感なタイプの男の子だった。

だから、自分の中にこんなドロドロとした感情があることなんて知らなくて、PamのInstagramをこっそりチェックしたり、アップされている写真を見て嫌な妄想を膨らませたり、そういう自分がみっともなくて、苦しくて、どんどん悪循環にはまってしまう。

はたから見たらサラワットはちゃんとタインに愛情表現をしていると思う。優先順位はいつでもわかりやすいくらいにタインがいちばんだし、それを態度だけじゃなく言葉で示してくれる。自分が愛されていないと不安にかき乱される要素なんて1ミリもないように思える。

じゃあどうしてタインはこんなにも不安定なのか。

それはきっとタインがずっと「大切にする側」だったから、なんじゃないかと思った。好きな女の子を大切にする。優しくいたわり、かいがいしく世話をする。男の子として、タインはずっとそういう規範に従って生きてきた。そして、そんな自分が好きだった。

だけど、今は自分がサラワットという男性から「大切にされる側」で。でも、そのポジションにいることに慣れないタインはどうしても意地を張ったり、強がってしまう。

今のところ独占欲が強いように見えるのは、サラワットだ。タインが他の人にメイクされることも許せないくらい、サラワットはタインを自分の色に染めたがる。でも本当の意味で独占欲が強いのは、きっとタインの方じゃないだろうか。

サラワットを自分のものにしたくて、したくて、したくて。

サラワットはよく「お前は俺のものだ」って言うけれど、本当にそう言いたいのは、タインの方なんだ。サラワットは自分のものなんだ、って。どれだけの人が彼に黄色い声をあげても、この人の身も心も全部自分のものなんだ、って。タインはそう言いたくて言いたくて仕方ないように思える。

12話で「サラワットを愛するみなさん、Ctrl Sをみんなで応援しましょう」と書かれたインスタを見て得意そうに微笑むのも、みんなが憧れてやまないサラワットが自分のものだと思えたから。

でも、それが崩れた。全部崩れた。Pamが現れたことで。

サラワットは、自分のものだ。その証が、あのお揃いのブレスレットだった。おバカなタインが真っ二つにちょん切ったピックを、もう使いものにならないピックを、サラワットは大切にとっていて、それをブレスレットにして渡してくれた。あのブレスレットは、サラワットとの関係を今ひとつ周りの人に胸を張って言えないタインにとって、唯一の「IDタグ」だった。

でもそれが、かつてサラワットが初めて好きになった人の模倣品かもしれないと知ったとき、タインはうまく自信を持てなくなった。ブルーハワイのことやギターのことはサラワット本人に聞けても、結局ブレスレットのことはふれずじまいだったのも、きっと知りたくなかったから。もしサラワットが自分のものであると示すたったひとつの「IDタグ」が、かつて別の女性にあげたもののコピーだとしたら。あんなに大切だったはずのブレスレットが、もう目にもしたくないものになってしまう。

自分のためにつくってくれたラブソングも、同じように他の人を想って曲を書いたことがあるのなら、もう特別でもなんでもなくなる。

自分が大好きで、女の子が大好きで、わりとオープンに女の子を口説いてきたタインが、初めて口説かれる側にまわった恋。だから、こんなにも苦しいのだ。こんなにもうまくいかないのだ。

あのブレスレットが、Pamにも同じものをあげていた、という決定打は今のところない。タインが見つけたあのギターのコードも、Pamのために書いたものとは限らない。サラワットのことだ。きっと、あれも本当はタインのために書いた曲で、最後はタインのために書いたラブソングをみんなの前で歌ってくれる。そう信じている。

でもそれだけじゃきっと本当の解決にはならない。今のタインに必要なものは、自分はこれだけ愛されているんだという安心じゃない。むしろその逆。自分はこれだけサラワットを愛しているんだって、サラワットは俺のものなんだって世界中に言える自信と勇気。それが今のタインには必要なんだ。

サラワットがタインを一心に愛したから、タインもサラワットを好きになったんじゃない。そんなこと関係なく、たとえもしサラワットが別の誰かを好きになったとしても、自分はサラワットのことが好きなんだ。そう言い切れるタインになれたら、きっとふたりは幸せになれる。

今はただそんな結末を、願うように、祈るように、待つばかりだ。

最終回のオンエアは5月15日(金)の日本時間23:30から。日本語字幕がつくのは、1週間以内でしょうか。もうこの1週間、平常心で過ごせるとは思えない。だから、もうすぐ37歳のおっさんですが、初めてドラえもんに本気でお願いします。

今すぐほんやくコンニャクを僕にください!!!!!!!!!





ーーーーーーー以降、下ネタが大丈夫な人だけご覧くださいーーーーーーー

◆それはそうと、ちょっと気になっていることなのですが、あれだけ序盤からガンガンかましてくれたサラタイのキスシーンが、ここ5話くらいお見かけしないのですが、どこかで迷子になっているのでしょうか? 警察に届けはこちらでも出しておきますので、最終回ぐらいはどうか甘めのやつを、ひとつお願いします。

◆お色気担当はサラワットだと決めこんでいたのですが、タインのタンクトップからむき出しの腕、ちょっぴりえっちが過ぎるので、タインの衣装はこれからずっとタンクトップでお願いします。

◆で、初夜は……?

◆ここまで爽やか路線で来ているので、きっとタインとサラワットに関しては最後までお子さまにも安心の「りぼん」品質で行くのだろうと思っているのですが、多少「少コミ」ゾーンに突入してもこちらは大丈夫です。最終回くらいは北川みゆき先生もびっくりの罪に濡れたふたりがあってもいいのですが、そ、そのへんどうでしょうか……?

◆それはそうと、タイ、飲酒運転に対してゆるすぎません?

◆こちらいつでも預金口座を差し出す心構えはしておりますので
・安心ルートで買えるLINEスタンプ
・Blu-ray&DVD(日本語字幕付き)
・オフィシャルファンブック(最悪、タイ語で大丈夫です)
・(コロナが終息したら)サラタイ来日トークライブ
・2期決定
このあたり何卒、何卒よろしくお願いします! 日本のオタクは金払いがいいので!!!!!!!!!!!

サポートは必要ございません。お気持ちだけでじゅうぶんです。 もしサポートしたいという方がいらしたら、そのお金でぜひあなたの推しを応援してください。