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私たちは光の存在①

小1になったばかりの頃、とてもリアルな夢を見た。生まれる前の話だ。

私は雲の上にいて、赤ん坊の形をしていたが歩けていた。

見た目は輪郭がなく、電球色のように暖かくて優しい光をした人型の存在だった。

周りには私と同じような赤ん坊が13~14名、大人が2名いた。大人は赤ん坊全員が地上に降りて行くのを見届けるお役目の人たちだ。

雲の下にはさらに薄いベールのような雲が移動していてその切れ間から地上の家々が見えた。画像からして上空2000メートルくらいの景色だった。

光の赤ん坊はそれぞれ心が整った順番で自分から地上に降りて行く。まるでスカイダイビングのようにほんのちょっと頭を下にして、ふわ~っと。

イメージでいうと、天使が地上に舞い降りるような感じ。

でも私だけは雲から降りるのを拒んだ。「あっちに行ったら大変なんだ」と大人に訴えた。2人は何も言わずに私の心が落ち着くまで優しく見守った。

その様子から自分たちは或る所から地上近くまでやってきてもう引き返せないこと、今いる雲の上は中間地点でしかなく、あとは地上に降りるしかないことがなんとなく分かり、私はしぶしぶ諦めて雲から下に降りていった。

そんな夢だった。あまりにリアルだったため小1の私はたぶん本当の事なんだろうなーくらいに思っていた。

それから20年後、大人の光の存在を地上で立て続けに見ることになり、そこから派生していろいろなことが少しずつ分かり始める。

つづく。






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