最初で最後かもしれない。
誰かに会いに行く
それはそれはとても素敵なこと
しかも誰に会えるかも分からないのに会いに行くというのはとても勇気がいること
それが全国ツアーだと思う
行ったこともない土地や縁もゆかりもない土地だけど、その土地の人たちがもしかしたら自分の音楽を待ってるかもしれない
その微かな期待を背負ってしがないミュージシャンたちはツアーに向かう
事務所に入ってたときだってそうだった
みんなでギュウギュウになりながら機材を詰め込んで遠征に出かけトンボ帰り。
だからこそ、その土地で待ってる人たちと音楽で抱き合うことができたらそれはそれは嬉しかった。
私はさめざめ10周年の区切りとして、事務所のときにさえやらせてもらえなかった全国ツアーを決行する。
これは自己満なのだ。
正直毎年のように全国をまわることは難しい。
悲しい言い方に聞こえるかもしれないけど、さめざめとして全国ツアーをまわるのはこれが最初で最後だと思う。
さめざめという音楽を10年続けたことさえもびっくりだし、この音楽は私が活動する上で賞味期限があると思っているから。
だからたくさんの人に会いたくて全国ツアーに行く。みんなからのたくさんの声が聴こえる。
来てくれてありがとう!会いに行きます!楽しみにしています!用事があって行けませんが、またあれば行きます!行くか悩んでます!行けません!
すべての声が私を生かしている。
私は一人で日本全国を駆け巡る。
そして、どれだけみんながさめざめの音楽に会いたいかが伝わる。
お互いひとりぼっち同士のライブハウスがあるかもしれない。それはそれでおもしろいと思う。
私はずっとミュージシャンとして全国ツアーをするのが一つの目標だったから。
それを叶えるために5月から知らない街へ、知らないあなたに会いに行って、あなたと出会って、また一つ優しい人になれる気がします。
お互い後悔のない選択をしなくちゃね。
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