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chap69:7年間のW不倫を終わりにしたいが、思い出が多すぎて別れられないです

 
 恋人・夫婦仲相談所  https://fufunaka.com の所長をしています。相談やりとりを匿名・背景をぼかして紹介することで、類似の悩みを持つ方々の指針になればと考えています。相談所は、ご本人と特定されぬよう時期をずらして公開了承を得る仕組みです。noteにもコラムとして掲載してゆきます。

 * ヨリエさんの7年不倫
 * 別れるか別れないかの苦悩
 * 真由美所長の回答  「アホか!」
 


 □7年間のW不倫を終わりにしたい


   ◯今回のとなりの主婦ヨリエさん(45歳)

7年間のW不倫の終わりにしたいのですが、思い出があまりに
多く美しすぎて、忘れることができなそうにないのです。
 
私は45歳、相手の方は50代お互いの子供は成人しています。
 
最初から、お互い離婚して将来一緒になるつもりで
真剣にお付き合いしていました。
 
お互い、家族を捨てて自分たちだけが幸せになることは許されないとわかり、
家庭での義務は果たしながら、愛を育んできました。
 
暇さえあれば、全国どこでも旅行に出かけたり、スポーツや芸術、音楽、など
お互い共感できる趣味も多く、その時間を共有できることは、本当に幸せでした。
 
そして何よりも、誰より分かり合えるのです。
二人はいつも笑っていました。
 
ただ食事をしてホテルに行くという、からだ目的の不倫とは違いっていました。
 
彼には、本当に本当に愛され大切にしていただきました。
 
でも、私のしていることは、やはりいけないことで、
幾度となく終わりにしようとしました。
 
 
その度に彼から引き止められて、また戻ってしまうという繰り返しなのです。
 
どうしても別れることができないのです。
 
よく「きっぱり別れましょう」というアドバイスを目にしますが、
それができるくらいなら、こんなに苦しまなくてすむのにな、
とっくに別れているのになと思ってしまいます。

きっぱり別れるにはどうしたらいいのでしょうか。
それとも、ここまできたら、もはや別れる必要はないのでしょうか。
おしえてください。
 
 
 

□真由美所長より回答  「アホか!」


 
 
ヨリエさん、今のお気持ちは、花びら占いのようなもので
「別れる別れない別れる別れない」

と、永遠の占いループにはまっているような状態だとお察しします。
 
今、別れるか別れないかを決めるより、まずヨリエさんご自身の
「人生の意味」・・いや、それは哲学者みたいでかっこよすぎる言葉ですね、
 
「人生の物差し」&「自分の軸」を深堀りしてみることを
やってみてください。
 
不倫相手と過ごす時間が幸せで、誰よりもわかりあえる。
その幸せな時間は、複数の誰かの犠牲のもとに与えられているという
考え方があるかないかが”鍵”です。
 
ヨリエさんには「やはりいけないこと」という罪悪感があるようで、ない。
 
家庭での義務を果たしながら不倫相手と会うという報告に
「そうか。義務は果たしてるからやっていいよ」と納得する
第3者がいるでしょうか。
 
ヨリエさんの都合の良いように解釈していると気づきませんか。
 
不倫真っ只中の方々がよく言葉にされるのは
 
「相手も奥さんと(旦那さんと)終わってるからいい」
「相手は奥さんをもう好きじゃないって言ってるからいい」
「相手は長年セックスレスだから、しょうがない」
「相手は奥さんより私が好きって言ってる」
 
などなど。やはり都合がいい解釈です。
 
もちろん、不倫相手の態度・言動がそう解釈させてしまう理由もあるので、お相手も都合がいい解釈に加担しています。
 
「不倫相手に流されるな。己(オノレ)を持て」と思います。
不倫相手はゴッドではない!
 
不倫相手を好きすぎるあまりに、己の価値観が
ゆがめられてしまっているぞ!
 
あなたは昔からその価値観(人生の物差し)を持ったひとだったのですか。
 
「出会う順番が夫より少し早かったら、不倫相手と結婚していた」という
言葉もこれまでの不倫相談で何度も聞きました。
 
「アホか。会う順番の問題じゃない。今の結婚で足りないものを知ったから
そっちに取りに行ったんじゃ。欠落を埋めてくれる王子さまと思い込んでしまったんだ!他者依存だと気づけ!」
 
 と伝えております。
 
恋は突然降ってくる。既婚未婚問わず。これは傘持たずに外出したら、
夕立が来たようなもので

よーくあること。

それをどう昇華するかで「自分の価値観」が問われる。
自分軸はどこにあるかが見透かされる、と思うのです。
 
NHK「あさイチ」のエア恋愛特集に出た時も答えましたが、
心のなかでお相手とのラブドラマを作るなら誰も咎めない。

エアで妄想するだけで気分も上がる。
ここにSEXが介入するとえらいことになるのです。
 
SEXにより、脳もカラダも「愛している。愛されている」と認識しますよね。ベッドの上だけかもしれませんが。

とくに女性のロマンチック脳はSEXのたびに
「愛しているからこんなに気持ちいいのよ。さみしくないのよ」と
マジ恋のボルテージがグングン上昇。

だって、夫とはセックスレス、あるいは、つまらんSEXしかできていないから。
つまらんSEXしかできなくなったのは、誰のせいか?
誰かひとりのせいではなく、二人の気持ちが離れ始めたからです。

離れ始めたのは誰のせいか?
夫婦仲相談所に来られるかたは「相手のせい」と言います。
はい。かなりひどいお相手の現状を聞くので、私も共感。

「それはひどいパートーナーですね」と納得します。

夫が(妻が)最低のやつに変貌したのは誰のせいか。
ひとではなく、職場環境や社会環境、メンタル不調かもしれない。
 
すべてがワンパーソンのせいではないはずです。
 
そこに気づいてヨイショし合うのが円満夫婦の秘訣ですが、
ヨイショせずに「はあ?」と冷たくしていると相手はますます変貌して
結婚当初の優しさは一欠片もなくなってゆくのです。
 
よって、悪に変化した夫(妻)との愛情復元をあきらめかけたころ、
不倫雨に降られると、ヨリエさんのようにびしょ濡れになって
ロマンスと快楽を伴うSEXを全うしたくなる。(その前に
ワイン飲んだり、美術館行ったりの逢瀬付き)
 
夫は(妻は)いいひとで好きだしSEXもあるけど、
不意打ちの不倫雨に降られてしまって、びしょ濡れに
なっているひともいます。運命の人が結婚後に出現した。
SEXも夫(妻)より俄然いい。

となると、なんの否もない結婚相手を裏切ってしまうわけなので
「一回、離婚して一人になって禊(ミソギ)を受けて」です。
荒治療するしか・・。

そうしないと、また同じような過ちを繰り返してしまいそうです。
だって人生100年時代ですもん。
 
ヨリエさんは、こうやって自分を取り巻く事象を一個ずつていねいに
掘っていって自分軸を掘り起こすのが最初の1歩かと。

都合のいい解釈をする思考回路をガシャンと切断せねば
不倫相手と別れても、別れなくてもベストコンディションの老後を
迎えることができない気がします。
 
 
 
真由美所長伝言板


 ◯  夫婦仲相談所LINEアット はこちらです!   
     https://fufunaka.com/archives/lp/line

 ◯ 恋と結婚とSEXの悩みに立ち向かいながら生きる女性3名を
   描いた真由美所長原作の新作コミック連載開始です!

    『アンダー40 ―どうする結婚』  


          原作:三松真由美

          画:こまだまこ

   コミック シーモア

    https://www.cmoa.jp/title/282445/vol/5/
 
 
 
 


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