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仙骨と私 その11

すごい勢いで噴出してきたどす黒いものは、簡単に言うと「性への罪悪感」だ。自分の性エネルギーが、汚くて恥ずかしいものだという感覚。

私は全く自覚のないうちに世の中から、そして先祖代々からその感覚を受け取ってしまったようだった。

私は確かにそれまでも性を楽しんでいるつもりだったけど、それはハートと繋がっていなかった。性とハートが繋がることを、罪悪感が邪魔していたから、私のそれまでの性はどこか殺伐として少し倒錯していた。世の中に蔓延するポルノ的なものの多くがそうであるように。

そしてそのどす黒いものがすっかり抜けてしまうと、物心ついてからずっと当たり前にあった「自分の存在が汚くて恥ずかしいもの」という感覚も抜けてしまっていた。

体の中は金色の細かい霧のようなもので満たされていて、私はそれが、呪いの解けた自分の性エネルギーであることを感じていた。

初めて自分の存在を美しいと思った。

自分の性エネルギーを呪うことは、自分の生命そのもの、存在そのものを呪うこととイコールだったわけだ。

これは、もしかしたら仕組まれたものかもしれない、と私は思った。ちょっと陰謀論みたいな話になっちゃうけどね。

性に限らず食もだけれど、欲というのは本来、生き物が生き延びるため、そして子孫を残すために備わったもの。「こうしたい!」「これが欲しい!」と自然と湧いてくる感覚に従っていれば、自然と命が繋がるようにできている。

その根源的なアンテナを破壊してしまったらどうだろう?お前のその感覚は間違っていて汚くて恥ずべきものだと、洗脳し続けたらどうだろう?

自分の欲を必死で否定し、そんなものはないかのように振る舞い、自分が何が欲しいのかも分からなくなり、自分の存在を愛せない人間は、、、支配したい側にとってはかなり好都合じゃないか?

誰も自分の足で立たない。自分の生命力に従って動かない。かなり使いやすい奴隷だ。

ひとつの命として自立するためには、世の中に蔓延る呪いから自分を解放しないといけなかったのだ。

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