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読書感想文

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読書は特別たくさん読むほうではないのですが、読んでみたくなるような「題名」の本を選んでいる自分がいます。それほど「題名」は大事なのだ。と思います。
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記事一覧

日本人の忘れ物by中西進を読んで

 私の学生時代の友人が 関東に住んでいて、お仕事関係で中西進先生と お知り合いだったらし…

sikuramen
3か月前
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「辞書になった男ケンボウ先生と山田先生」by佐々木健一を読んで

 「辞書」といえば 子供のいる家ならどこの家にも 一冊はある。 家によっては 子供の数だ…

sikuramen
3か月前
23

「本」と「映画」の「舟を編む」by三浦しをん

私は いつの間にか眠っていた 目が覚めると テレビが付いていて、 昼食の後のお皿や飲み物…

sikuramen
8か月前
30

「母 性」by湊 かなえ を読んで

 作家 湊 かなえさんが「note」に在籍されていた時のこと、二度ほど私の記事にコメントをい…

sikuramen
1年前
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「ライオンのおやつ」:小川糸を読んで

「ライオンのおやつ」なんだか童話みたいな題名! 私がこの本を読んでみようと思ったのは、娘…

sikuramen
2年前
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「京都の平熱(鷲田清一)」を読んで

 京都に生まれ育った私だけれど『京都の人ほど郷土歴史に希薄な人種は珍しい』と。  全くも…

sikuramen
4年前
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「14歳からの哲学入門」を読んで

一年前に、母を亡くした孫(当時小学5年生になったばかり)に何か心の支えになる本はないか?と探していた時購入した本です。読んでみて「まだ孫には早い」と思いましたが、「う~ん、なるほど」と私が納得しました。わかりやすく書かれていて博学な友達としゃべっているようで、どんどん入っていけました。孫がもう少し大きくなった時、ばあちゃんの机に何気なく置かれているこの本を見つけてくれる日が待ち遠しいです。

「たったそれだけ」を読んで

宮下奈都さんを知ったのは「羊と鋼の森」でした。           恩田陸さんの「蜜蜂と…

sikuramen
4年前
9

「窓の向こうのガーシュイン」を読んで

生まれついた時のちょっとした大人の事情で背負うことになった「私」。 それでも苦にせず生き…

sikuramen
4年前
3

「誰かがたりない」を読んで

「娘の化学治療に付き添っている間に!」とバッグに入れたこの本。   5時間の治療の終わっ…

sikuramen
4年前
5

「特別な山村」留学を読んで

日本列島の中の「特別な山村」留学とは?私はワクワクした気持ちでページを読みすすんで行った…

sikuramen
4年前
4

「よろこびの歌」(宮下奈都)を読んで

第一希望の音大付属高校を落ちた女子生徒をはじめとする色々な女子高校生が  卒業するまでに…

sikuramen
4年前
4

「スコーレNO.4」を読んで

この作品の主人公麻子の少女時代は 誰もが経験したようなこと。    多少私と重なるところ…

sikuramen
4年前
5

向田邦子の作品を 読んで

私は まだ、「隣の女」「幸福」「胡桃の部屋」「下駄」しか読んでない。 短編ながら、こんなに中身の濃い作品は 今まで出会ったことがない。  さすが、「向田邦子」だ。  「隣の女」は、ずっと前「向田邦子作品集」の白黒のテレビで見たような記憶がある。その時は映像だったし私も若かったので、驚いてチャンネルを変えたかどうか? その後のストーリーは記憶から消えている。     読み進むうちにのめり込み一気に読んで、深いため息が出た。アパートの薄い壁を一枚隔てた隣合わせの二人の女。一人