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絵を観に行く

時間ができたので、招待券をもらった展覧会を観に行った。
メナード美術館という一企業が収集した作品を展示しているのだが、なかなか面白い。
多分今回で3回目。ただ、以前行ったのはかなり前のことであり、周りの景色も全く覚えがなかった。

さて。
自分は芸術品の価値とか、どんな作品が優れているのかとかは素人なのでわからない。
しかし、どんなふうに描いているか、何に影響されているのかということにはとても興味がある。なぜなら自分の目の前にいる子どもたちに何かしらのヒントを与えることもあるからだ。

今回最初に見たゴッホとミレーの関係は面白かった。
ある作品の説明に以下のようにあった。
「ミレーがスケッチして作った白黒の版画に刺激を受け、ゴッホはそれをもとに油彩を作り上げた」

なんと!ミレーとゴッホは繋がっていたのだ!
もちろん他にもゴッホはいろんな人に影響を受けているであろうし、ゴッホが影響を与えた人も多いと思うが、そこに並べられていたミレーとゴッホの作品は本当に繋がっていた。

ずっと若い頃ゴッホ展も見に行ったことはあるが、その時はたくさんの作品に圧倒されてそういう小さなことには気づかなかった。
今回私は完成されたゴッホではなくて、制作に励んでいる生きているゴッホを感じた気がした。本当に面白かった。

(この記事をUPした後ゴッホ展の図録を見返したら、ゴッホのミレー信仰は有名であるが、とありました💦知識は大事ですねえ😅)

この記事の写真に挿入してある東洲斎写楽の作品もあったけれど、この人はほんのわずかの間にたくさんの作品を描いたがその後が謎に包まれている、、、とか。

北斎の娘、葛飾応為の夜桜美人は夜の光の当たり方をすごく意識した色の使い方をしている、、、とか。

梅原龍三郎は白樺派を少しかじったころ聞いたことがあって、薔薇図はいかにもだなあと思ってみたけれど、同じ時期同じ絵画の集まりで学んでいた安井曽太郎とは同じ薔薇図でも全く画風が異なっていて。でも二人ともその当時の洋風絵画の主流になった、、、とか。。

メモとして残しておきたいことがたくさんあった。

ちなみに今回は梅原龍三郎と安井曽太郎の薔薇図のポストカードを一枚ずつ買ってきた。同じ時に描いた絵ではないけれど画風の違いがはっきりわかって面白い。

この先子どもたちに絵を教える機会があるかはわからないけれど、同じものにもいろんな表現があるということは知っておいて損はなかろう。




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