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災害救助隊をつくろう

台風7号は8月15日に潮岬に上陸し、近畿地方を縦断して日本海に抜けた。台風の直接被害は少なかったようだが、鳥取県や静岡県で大雨被害が出た。16日には静岡県の大雨のため、新幹線が東京から博多まで止まった。梅雨の災害に続いて真夏の台風災害。油断できない日々が続く。

台風に向かって吹き込む湿った南風によって、台風コースから外れている地域に大雨が降ったという。8月16日午後7時のNHKニュースは、鳥取のすぐ南の岡山県北部で激しい雨が降っていると、伝えている。日本中どこも安全なところはない。
鳥取では三朝温泉の有名な河原風呂が濁流で水没したり鳥取市内の千代川が氾濫すれすれまで水位が上がった映像がテレビニュースで何度も流れた。

毎年繰り返される災害に対応する国家機関が必要ではないか。自衛隊を改組して災害救助隊をつくってほしい。他国からの防衛より、今は災害から国民を守ることが急務である。南海トラフ地震もかなりの確率で起こりそうだし、それに連動して東日本を巨大地震が襲うこともあるという。歴史上は幾度か起きているそうだ。

自衛隊は今でも災害出動しているが、あくまで戦争になったときの防衛が任務である。中国を仮想敵国にして巨額の防衛費を使おうとしているが、かえって戦争の危険を高めるだけだ。侵略した過去を持つ日本に対して中国などアジア諸国の目は厳しい。日本が軍事費を増やして軍拡を進めれば、中国も対抗してくるだろし、東アジアの緊張は高まる。

そんなことをするより、自衛隊を災害救助隊に変えて、ミサイルや戦闘機よりは、災害時に人命を助ける装備をそろえるのだ。武器よりは安い値段で買えるだろう。世界一の災害救助隊をつくって、日本だけでなく世界中に派遣する。これこそが憲法を守り発展させる道ではないか。そういう国こそが、どこからも攻め込まれない国ではなかろうか。最強の抑止力である。

日本国憲法前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

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