シニア徒然

広島県廿日市市在住。1952年生まれ。世界中で戦争が起き、自然災害も頻発しています。孫…

シニア徒然

広島県廿日市市在住。1952年生まれ。世界中で戦争が起き、自然災害も頻発しています。孫たちが安心して生きられる世界にしたいと思い、つたない文章をつづります。

最近の記事

ウクライナに明日の日本の姿を見る

ウクライナの戦争が3年目に入った。いまだに停戦の気配が見えず、侵略国のロシアの方が強くなっているようだ。欧米からのウクライナ支援が少なくなり弾薬が足りなくなったそうだ。国民に人気のあった司令官も更迭となり、軍の士気も落ちてきたともいう。他国の力を当てにした戦争をしてはいけないという典型例になるかもしれない。それにしても米国は無責任だ。日本も米国との同盟に傾斜しすぎると怖いことになるかもしれない。ウクライナの今はあすの日本ともいえる。 小国が大国と戦うときは短期決戦で劇的な勝

    • 厳寒2月なのに異常な暖かさ

      2月といえば厳寒期だが、異常に暖かい日が数日続いている。秋田では2月の観測史上初めて20度を超えたと、ニュースが伝えていた。電気代も高くなっており、厳寒より温暖のほうが過ごしやすいのだが、異常な暖かさは不安である。また大災害が起こるかもしれない。 異常気象を私が認識したのは、1991年の台風19号だった。長崎県佐世保に上陸した台風は、山口県をかすめて日本海に抜け北海道に再上陸というコースを駆け抜けた。広島市の瞬間最大風速は58.9メートル。家の屋根が飛んだり街路樹がなぎ倒さ

      • 老人会の「高齢化」笑えぬ課題です

        老人会の会長をしている。会員数は200人を誇るが、老人会の高齢化という笑えない課題に直面している。中心になっていた人たちが80歳を超え、体力的に活動が難しくなってきたのだ。この1年間でも活動家3人が退かれた。「若返り」をはかりたいが、60歳代は働いている人が最近は多い。私たち70歳前半が支えなければならなくなっている。 80歳代は戦争を生き延びた世代だ。年齢的に軍隊にはいかなくてよかったが、幼少期に食糧難による飢餓や空襲を生き抜いてきた人たちだ。たくましく生命力も旺盛である

        • 大雪山での体験のおかげで今の私がある

          半世紀前の大学生のころ、ワンダーフォーゲル部で全国の山を歩いていた。ドイツが発祥の運動で、山岳部が山を征服するのに対しワンゲルは山を歩くのだ。自然は征服はできない、いかに調和して自然のなかで生きるか、これを追求する運動である。私はこういう考えが好きである。自然は征服できない、自然を怒らせないように謙虚に生きよう。気候危機で人類が危うくなっている昨今は、なおさらその思いが強くなる。 大学3年のとき、北海道の大雪山から十勝岳に縦走した。十勝岳の近くにきれいなお花畑があった。夕方

        ウクライナに明日の日本の姿を見る

          健康に産んでくれとことに感謝

          健康な身体に産んでくれたことを親に感謝している。宇宙が始まって以来連綿と続く生命の営みに感謝する。生まれたときから病弱な人たちもたくさんいる。生まれたところが戦場だった子どもたちは、いまこの瞬間にも命をたたれている。いまはガザやウクライナであるが、人類は武器を手にしてからずっとこういうことを繰り返してきた。そして撃ち合いになれば、どちらも滅びてしまう核兵器も持ってしまった。誤った道に踏み込んだ人類に神が与えた試練、いや罰かもしれない。神はみているだろう。戦争をやめ、これ以上の

          健康に産んでくれとことに感謝

          ボーッと生きずに、戦争反対を叫ぼう 孫を殺されないために

          今年は6回目の年男だ。2月26日、ニーニーロクが誕生日である。日本の歴史が戦争へ向けて暗転した日である。いま「新しい戦前」といわれる。再び暗黒の歴史を繰り返さぬよう、平和の恩恵を享受してきた私たちの世代は頑張らねばならぬ。「永遠の戦後」にするために。 日本はどうなったのかという論が最近多い。少し前までは落ちぶれつつあるとはいえ、すごい国という論だったが、給料は上がらぬ、物価は高い、政治家は堕落している、企業も金儲けだけを考えている、などなど、大丈夫かニッポンという論が多い。

          ボーッと生きずに、戦争反対を叫ぼう 孫を殺されないために

          国の指導者選びを間違うと大変なことになる

          以下の文章は、10月に書いて下書きのまま放置していた。悲しいことに今もガザやウクライナの戦争は終わらず、市民が殺されている。攻撃を受けた市民が叫ぶ。「人でなし、憎い、ひどい」。憎悪が拡大し、次世代に受け継がれていく。その裏で戦争を食い物にする輩がいる。武器商人は言うに及ばず、プーチンもゼレンスキーもネタニヤフもハマスの幹部たちも、戦争があるから今の地位を保っている。国の指導者に誰を選ぶか、大切なことだ。日本は大丈夫か。 ガザの戦火に思ったこと ウクライナ戦争の先行きが見え

          国の指導者選びを間違うと大変なことになる

          1年あっという間

          年を取ると時間が早く過ぎるというのは本当のようだ。71歳になった今年は、人生で最も短く感じた。昨年の今頃は、横浜にいた。娘の家で年越しをする予定で出発したが、新横浜駅に着くと電話がかかってきた。驚いたことに、夫がコロナに感染したので、家に来ないでほしいと言われた。なんて不運なことだと思ったが、娘の家に着いてから感染が発覚したら、もっと大事になっていたかもしれない。ギリギリで分かったのは、幸運だったと考えることにした。その日は横浜で一泊し、翌日の大晦日には名古屋のホテルに泊まれ

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          11月なのに猛暑

          中国地方は5日、暖気を伴った高気圧に覆われ、午後2時時点で5県の80観測地点のうち25地点で最高気温が11月として観測史上1位となった。28・0度となった山口県下松市や、26・9度となった広島市安佐北区など多くの地点で最高気温が25度以上の「夏日」となった。  ほかに11月の観測史上1位となったのは、島根県益田市益田27・5度▽山口県岩国市玖珂27・0度▽広島県福山市26・8度―など。  広島市中区は午後1時過ぎに最高気温が25・8度に達した。紅葉した樹木もある平和記念公園で

          11月なのに猛暑

          交通の進歩は止まったままだ

          小6の孫がドバイに着いたとラインで知らせてきた。写真もある。昨晩は、成田空港から飛行機に乗りますと、これもラインで知らせてきた。遠く離れていても、リアルタイムで連絡がくる。21世紀になって急速に進歩した情報伝達技術の成果である。孫たちは父親の転勤でベルギーに行く。飛行機の直行便が取れずに、ドバイ経由になった。成田からドバイまで12時間、ドバイからベルギーのブリュッセルまで7時間の旅である。いまごろは、アラビア半島の上を飛んでいるのか。イスラエルが無差別攻撃を加えているパレスチ

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          映画「福田村事件」を観る

          映画「福田村事件」を観た。広島市内の映画館で9月から上映されていたが、忙しくて、10月30日になってやっと映画館に行くことができた。 関東大震災後の朝鮮人虐殺事件を加害者側から描いた。朝鮮人ではなく被害者は日本人、被差別部落の行商人であったという差別構造の中で起きた悲劇であった。 恐怖と憎悪が、普通の村人たちを虐殺者に変える。朝鮮人を迫害したり虐殺したりしていることを当時の日本人は知っている。怒った朝鮮人たちが仕返しに来る、井戸に毒を入れている、日本の町が襲われているーこ

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          災害救助隊をつくろう

          台風7号は8月15日に潮岬に上陸し、近畿地方を縦断して日本海に抜けた。台風の直接被害は少なかったようだが、鳥取県や静岡県で大雨被害が出た。16日には静岡県の大雨のため、新幹線が東京から博多まで止まった。梅雨の災害に続いて真夏の台風災害。油断できない日々が続く。 台風に向かって吹き込む湿った南風によって、台風コースから外れている地域に大雨が降ったという。8月16日午後7時のNHKニュースは、鳥取のすぐ南の岡山県北部で激しい雨が降っていると、伝えている。日本中どこも安全なところ

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          国家のウソを暴く新聞

          映画COMから転載 「ペンタゴン・ペーパーズ」は、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督のもとで、メリル・ストリープとトム・ハンクスという2大オスカー俳優が初共演を果たした社会派ドラマ。ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、政府がひた隠す真実を明らかにすべく奔走した人物たちの姿を描いた。 リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイ

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          終戦記念日に考えたこと ウクライナの終戦を妨げる武器商人

          朝日新聞電子版より抜粋。 ウクライナのクリメンコ内相は13日、南部ヘルソン州のドニプロ川西岸にある二つの集落が同日朝、ロシア軍の砲撃を受け、少なくとも計7人の住民が死亡したと明らかにした。 この二つの集落は、黒海に注ぐドニプロ川の河口に位置するシロカバルカとスタニスラウ。シロカバルカでは両親と12歳の男児、生後23日の女児の計4人の一家全員が死亡した。ほかにも住民1人が死亡した。 8月15日は日本の終戦記念日である。78年前のこの日正午から天皇がラジオを通じて戦争の終結を発

          終戦記念日に考えたこと ウクライナの終戦を妨げる武器商人

          戦争を知らないジイ様

          「戦争を知らない子供たち」は1970年に大阪万博のコンサートで初めて歌われた。 ~戦争を知らずに僕らは生まれた、戦争を知らずに僕らは育った~ 当時18歳だった私は「戦争を知らないジイ様」になった。 父親は「南方へ行く途中に米軍の魚雷攻撃を受けて沈没し、隣で寝ていた兵隊は死んだ」「同級生の男は半分くらい戦死した」と言葉少なに話していた。父母の世代は「戦争の中で育った子供たち」だった。私たちは78年間も戦争を知らない。その間にも世界では戦争があり、今もウクライナなど各地で市民が

          戦争を知らないジイ様

          戦争状態では温暖化対策はできない うかうかしていると人類は滅亡する

          7月の気温は世界中で観測史上最高になると、国連などが警告している。グレーテス事務総長は「もはや温暖化ではない、沸騰化である」と分かりやすい言葉で恐ろしいことを言う。テレビニュースが伝える各地の気温は、35度超が続発している。つい5年前は「えー、35度か」と驚いていたが、今や当たり前になってしまった。 産業革命の1800年代より気温上昇を1.5度以内に抑えようと、国連などが必死に呼びかけている。それ以上になると破局点を超え、一層の高温、大災害が頻発する。人類は滅亡の危機に立っ

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