見出し画像

戦争状態では温暖化対策はできない うかうかしていると人類は滅亡する

7月の気温は世界中で観測史上最高になると、国連などが警告している。グレーテス事務総長は「もはや温暖化ではない、沸騰化である」と分かりやすい言葉で恐ろしいことを言う。テレビニュースが伝える各地の気温は、35度超が続発している。つい5年前は「えー、35度か」と驚いていたが、今や当たり前になってしまった。

産業革命の1800年代より気温上昇を1.5度以内に抑えようと、国連などが必死に呼びかけている。それ以上になると破局点を超え、一層の高温、大災害が頻発する。人類は滅亡の危機に立っているのだ。それを防ぐにはCO2排出量を今より45%削減しなければならないそうだ。しかも期限は7年後の2030年だという。今年の猛暑を体験してみると、この恐ろしいシナリオは本当のように思える。

では2030年までにCO2を45%も削減できるのか。世界が戦争状態に陥っている現状では絶対に無理だろう。ウクライナ戦争は、1年半も経つのに停戦交渉の糸口すら見えない。大量の武器が消費され、多くの市民が殺され、さらに怖いことには、大量のCO2が戦場から排出されている。世界の穀倉と言われたウクライナの国土地帯は、今や地球温暖化に拍車をかける場になっているのだ。

万が一、核兵器が使われると多くの死傷者が出るだけでなく、地球環境への影響も計り知れない。放射能や強烈な熱や光によって、それでなくても傷ついている地球環境に取り返しのつかない悪影響を与えるかもしれない。

戦争状態のなかでは、地球温暖化対策を話し合う雰囲気にはなれないだろう。戦争状態とは、各国が究極のエゴイズムに陥ることだ。自分さえ生き延びればいいと思うから、非道なことができる。そんな状態で、地球の未来を考えようという気持ちにはなれない。ウクライナ戦争をいかに早く終わらせるか、そして絶対に核兵器は使わない。この2つのポイントで世界の指導者と言われる人たちは必死に知恵を絞ってほしい。市民も知恵を出し、行動しよう。そうでないと、地球は人類を絶滅させるだろう。その端緒のひとつが、「地球沸騰化」である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?