表紙候補2

ただ原稿を読んでるだけじゃなかった… 「一般質問」ができるまでの裏側、教えます!

事前通告の重要度が高いのが、本会議の質問

みなさん、こんにちは。藤井だいすけです。note更新の間隔が、どんどん伸びてしまっており、本当に申し訳ありません。そんな中、先日の富山県議会9月定例議会で、初の一般質問の機会をいただきました。(新人議員が11人も当選したこともあり、私に一般質問が回ってくるのまで、やや時間がかかりました)

議員になる前は、「議会の質問なんて、ただ原稿読んでるだけでしょ」なんて思っていたのですが、一般質問ができるまでに、いろいろな手続きや苦労があることを、今回初めて知ることができました。

定例議会中で、議員に公式な発言機会を与えられるのは、
①本会議
②常任委員会
③予算特別委員会
の大きく3つ。どれも質問内容を事前通告するのが慣例となっていますが、最も慎重に事前やりとりを行うのが①本会議の一般質問になります。②や③は一問一答形式で行うので、通告なしの質問をしたり、知事答弁への切り返しもできたりと、①に比べれば自由度が高い。

一般質問は事前通告の通りに発言するので、逆に言えばそれだけ、本会議での答弁というのは重要度・公式度が高いと言えます。原稿を読んでるだ
けに見えるのは、そういう背景があったのでした。

富山県議会では、一般質問は答弁込みで1人60分が基本とされ、議員側が質問する時間は20分と決められています。新人議員の私には、読み原稿の分量は5500字から6000字程度で、質問数は12~14個、うち知事答弁は3問程度が平均的などと、懇切丁寧なレクチャーまでもありました。

情報収集は2か月前からスタートする

議会質問ができるまで

私が一般質問のための下調べを始めたのが、7月下旬。個人的に気になるテーマを、県庁内外問わず情報収集。質問日の10日前くらいに財政課の担当職員が付き、自分の問題意識や全体の方向性を共有しました。その後、私の場合は、読み原稿の第一稿を作って担当職員にお渡しし、各質問がどの部局で担当するかを調整してもらいました。

その調整の中で「この質問の意図がわからない」「管轄が国もしくは市町村なので県としては答えられない」など部局からのリアクションがあるので、“議員としての問題意識”をぶらさずに質問をシャープにしていきます。議員によっては、このやりとりで大ゲンカに発展することもあるとか。

部局からの答弁は、多くは本会議場で初めて聞くことになるので、「この聞き方だとこんな答弁しか返ってこないのか、失敗した」となることも。なので、私は全ての議員の一般質問と答弁を細かくメモして、漏らさず参考にしております。

次回の一般質問がいつになるかは、まだ決まっておりませんが、今回の反省も活かしつつ、さらなる県政の課題に深く切り込んでいきたいと思っております。

藤井大輔/富山県議会議員(富山第一選挙区)1973年(昭和48年)1月19日生まれ。46歳。
新庄幼稚園、新庄小学校、新庄中学校で育つ。富山中部高校、大阪大学経済学部を経て、95年に株式会社リクルートへ就職。
2004年フリーマガジン『R25』を創刊し編集長となる。40歳を機に東京から富山に戻り、現在は富山市新庄地域で高齢者福祉事業を行う株式会社アポケアとやま専務取締役。社会福祉士の国家資格を持ち、新庄地域包括支援センターの相談員も務める。