こんばんは、真夏のふじじゅんです。髪の毛を結べる長さに成長してきました、数ヶ月後が楽しみです。

さて、先日こんな質問を受けました。

じゅんさんってネガティブになることあるんですか？

そう長くは引きずらないんですが、普段表に出ないだけで結構あります。

落ち込んだ時に、どう乗り越えてきたっけなと思い、振り返りつつ整理してみますね。

■ 「落ち込む」を3つに整理する

「落ち込む」を整理すると、便宜上3つの要素があると思っています。
（個人の見解です、またMECEではありません）

・事実
・原因
・感情

□ 事実

感情をもたらした事実です。

【例】
・試合に負けた
・恋人にフラれた

□ 原因

事実のもととなった原因です。

【例】
・決定機でシュートを外して（試合に負けた）
・価値観が合わず（恋人にフラれた）

□ 感情

事実によってもたらされた、落ち込んでいる感情そのものです。

【例】
・（試合に負けて）悔しい
・（恋人にフラれて）悲しい

■ 理屈での解決を阻害する「感情」

上記の3要素のうち、落ち込んでいる時に対策可能なのは「原因」と「感情」です。

ただし、「原因」と「感情」は別々に解決する必要があるものの、表裏一体である厄介な関係です。

□ 理屈で解決しやすい「原因」

まず「原因」は、努力さえすれば理屈で解決しやすいものです。

たとえば、なぜシュートを外したのかを考えてみます。単純に、トラップシュートなのかダイレクトシュートなのかなどの選択肢を誤ってしまった場合は、次に同様のシーンが来た時の対策ができます。

技量に劣ってシュートを外したのであれば、重点的に練習すべき内容として対策ができます。

□ 理屈の受け入れを阻害する「感情」

一方の「感情」が昂ぶっているうちは理屈の受け入れを邪魔します。

大事な試合に負けたあと、コーチのアドバイスを素直に聞けるか？ 練習に取り組めるか？
大好きな恋人にフラれたあと、友人のアドバイスを素直に聞けるか？ 新しい恋に踏み出せるか？

まぁまぁムズいですよね。ロジカルにアドバイスもらってもなかなか受け入れがたいものです。

僕の場合は、ラポールが形成されている前提で、「原因」ではなく「感情」に向き合ってくれる人に感情を吐露することが多いです。

■ 「動機」によって乗り越える

ここまでに挙げたことは、おそらくマイナスからゼロ地点に戻る行程です。

立ち直り、乗り越えていくには、「動機」が必要です。現実的かつ具体的なものがいいかなと。

【例】
・ベスト4を目指す
・復縁を目指す（または新たな恋人をつくる）

■ これって「三井寿」かも

書いててなんか似たようなエピソードあるなぁとチラチラ頭に浮かんだのがバスケ漫画『スラムダンク』の三井寿でした。

□ 1分でわかる三井寿

※ 以下ネタバレ注意 ※

三井を紹介すると、中学時代は神奈川県大会で優勝しMVPに輝くほどの名プレイヤーで、試合中に大きな助言を授けてくれた安西監督率いる湘北高校バスケ部に入部。大きな期待を背負ったルーキーは、「全国制覇」を目標に掲げるも早々に膝を故障。同じく期待された同級生・赤木剛憲の活躍を前に挫折した三井は部を離れ、やがて不良の道へ……。

燻ったままのバスケへの想いを断ち切ろうと、不良仲間とともにバスケ部を武力で潰そうと試みますが主人公・桜木花道や赤木ら屈強な面々を前に阻止されます。

かつてのスーパースターの過去を知る、副キャプテン・木暮公延に「大人になれよ」と諭されるものの、受け入れられない三井。そこに現れたのは、恩師・安西監督でした。中学時代、神奈川優勝のきっかけとなった、諦めないことの大切さを説いてくれた時とまった同じ表情の安西を前に、三井は「バスケがしたいです。」と涙ながらに本音を吐露します。

三井は、不良としてバスケ部として対峙したすべてのプライドを捨て、かつて誓った「全国制覇」を胸に、稀代の名シューターとして湘北高校バスケ部の躍進を牽引していったのでした。

□ 三井寿の法則

そんな三井寿の落ち込みから再起までを、「事実」「原因」「感情」「動機」で整理してみます。

【落ち込みの3要素】
「事実」・・・グレて不良になった
「原因」・・・膝の負傷し
「感情」・・・自分の居場所を失い挫折

【解決】
「原因」の解決　　・・・2年が経ち怪我は完治
「感情」の解決　　・・・安西監督を前に燻っていた想いを吐露
乗り越える「動機」・・・湘北高校バスケ部全国制覇

おわりに

理屈っぽく書いてみたのですが、よくよく考えたら感情的になっている時に読んでも「ウルセー！」ってなる未来が見えました。メタ……。てなワケで、フラットな状態の時にご覧いただくのが良いかもしれません。

今更書いても後の祭りなんですけどね。