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Flutterの入門書出版までの流れを紹介!

この記事はFlutter大学アドベントカレンダー2023の記事です!

2023年の3月に技術評論者の方にご連絡をいただき、3月30日に最初の打ち合わせをした後、2023年12月23日にゼロから学ぶFlutterアプリ開発を出版するに至りました。

全体の流れとしては以下です。

  • 2023年3月 初回打ち合わせ

  • 2023年4月 目次作成

  • 2023年5月 技術評論社で企画書が通過

  • 2023年6月~9月上旬 執筆

  • 2023年9月~10月 レビュー

  • 2023年11月 最終調整

  • 2023年12月 出版

こんな感じで、書き始めてから半年以内には出版されたので、結構早いなーと思います。やはり6月~9月の3ヶ月超で書けたのが一番早かった部分ようで、そこをどのように早くしたのか、思いとしてはどうなのか、に関してのストーリーをこの記事に書きたいと思います。

実は商業本を書くのは2回目

出版まで至ったのは初なのですが、書くこと自体は2回目でした。実は4~5年ほど前にも同様に技術評論者さんからARKitに関する本を出すために執筆していたことがあります。

昔から自分を知っている人はご存知かもしれませんが、僕はGraffityというARスタートアップにほぼ初期メンバーとして1年ほど所属していて、その頃はARKitエンジニアとして一生懸命頑張っていました。小さい界隈でしたが、日本のAR界隈では名の知れた感じにはなっていたため、その知見を一冊の本にまとめようという流れになったのです。この時は出版社からお声がけいただいたわけではなく、iOSDCの懇親会で編集者の方を紹介してもらって自分からアタックしました。企画会議も通ってあとは僕が書けばリリースはできたのですが、自分自身がモチベーション切れになり50%くらい書いたところでやめてしまいました。というのもこの時、私はフリーランスエンジニアになっていて、ARKitの仕事はフリーだとあまり存在しない且つ、単価を高く出せる会社も多くなかったことから、執筆の途中でARKitの仕事を受けることをやめてしまっていたのです。

前回の失敗から学んだことは、商業本はマジで一気で書かないと自分のモチベーションが落ちることと、本当にその分野で本を出して大丈夫か?というのが長期的目線で確信できないと本を出すのは難しいということです。それもあって今年は3ヶ月で書き切りました。また、Flutter大学というFlutterエンジニアのスクールとコミュニティを合体させたようなサービスを3年半運営しているのですが、流石にポジション的にもこれは出した方がいいだろと確信できたので、頑張りました。

どうやって3ヶ月で書き切ったのか

前回の失敗からも学びましたが、僕はモチベーションというものは信用していません。ルーティンだけを信用しています。

Motivation is not real. Discipline is real.という言葉を聞いたことある方もいるかも知れませんが、モチベなんてものは確実に浮き沈みがあるので信用しちゃいけません。何か達成したいことがある時は、ルーティンにして脳死で毎日作業としてやるように自動化することが一番効果的です。

ということで、今回は朝活を通して書き切りました。ちょうどFlutter大学で朝のもくもく会を開催していたので、ここで毎日書くことにしました。朝は6時半くらいに起き、7時までにはシェアオフィスに行き、平日は毎朝1時間だけ本を書く、このルーティンで書き切りました。

また、全部ゼロから書いたわけではなくて、もともとFlutter大学のYouTubeチャンネルでFlutter情報を発信していますし、zennで記事も書いているので、今までの集大成をまとめて整理した側面も強いです。ただ、それでも流用できたのは2章、3章、4章の一部なので、やはり50%くらいはゼロから書きました。

Notionで書きました

前回のARKit本の時は、VSCodeで執筆して、GitHubに追跡していたのですが、今回はNotionで書いて、Notionに編集者の方を招待して、コメントをもらいながら進めました。

最近はなんでもNotionでまとめる癖がついていて、タスク管理もNotionでやってるし、議事録も全部Notionなので、執筆もNotionで出来てシームレスな体験ができました。

本にこめた思い

もちろんこの本は僕の行なっているビジネスをより強力に進めるための1つの武器という側面は強いです。有料職業紹介事業の許可も取ったことから2024年からはエンジニア紹介事業を本格化しようと思ってますので、信用を獲得したいという気持ちもあります。

しかし、ビジネス的な思惑だけでは書けません。本を読んでくれた人にこうなって欲しいという思いはあります。

それは、挫折しないで欲しい、アプリ開発を面白いと思って欲しい、プログラミングの基礎をわかりやすく伝えたい、ということです。

僕が9年ほど前にアプリ開発にハマれたのも、最初から面白いと思えたからなので、同じような体験を多くの方にして欲しいという思いがあります。

やっぱり普通は技術本は難しくて全然楽しくないので、独学でアプリ開発やプログラミングをやろうとしても9割は挫折するんじゃないかと思います。なので、本書ではできるだけイラストを多くしたり、日本語も平易にしたり、時折しょーもない冗談を挟んだりと、エンジニアエンジニアしないように気をつけました。どちらかといえば僕はいろんなことに興味があって、エンジニアエンジニアしてない方だとは思いますので、そういう人でも問題なくアプリ開発ができるんだよということが多くの人に伝わればいいなと思います。

ということで

ゼロから学ぶFlutterアプリ開発買ってくれたら嬉しいです!


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