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選ぶなら法人か個人事業主か? 合同会社という選択

 こんにちは。ぼくの回りにはフリーランスの友人が多いのですが、一般的にフリーランスというと、法人より個人事業主をイメージすることが多いですよね。でも、近ごろ「ひとりでも法人にする」という人も増えてきました。今さらですが、「法人」と「個人事業主」どっち? ということを考えてみます。

 まず、大まかな比較表を作ってみました。

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 個人事業主のデメリットの「取引先に経理上の作業負担」とあるのは、簡単に言うと、ぼくが個人事業主相手の支払いや税務処理がめんどくさいからです(笑)。もちろん大企業だと経理がしっかりしていて、そんな作業負担なんて感じないかしれません。しかし、大企業は個人事業主と取引したがらないところもあるのです。そのため、しかたなく法人を作るという人も少なくありません。

 法人のメリットに「給付金など有利?」とあるのは、コロナ禍でいろいろな給付金が支給されますが、事業形態はほぼ同じなのに、法人の方が給付金が倍額だったりしています(笑)。まあ、その代わり立ち上げるのにいろいろ費用はかかるし、毎年納める税金やら、事務の繁雑さやら、いろいろ考えると、しかたないのかなという感じです。

 社会保険について別枠にしたのは、国民年金や国民健康保険ではなく社会保険にどうしても入っていたいという人にとっては、法人を作るメリットになり得ると思います。ただし、スタッフを増やしたりすると、その社会保険の負担(半分以上会社がもつ)が大きく、また、その事務手続きもけっこうたいへんだからメリットとはいいがたい部分もあります。事業を立ち上げたばかりで、少しでもお金が必要なとき、また事業に打ち込みたいとき、その費用負担や手間のコストを考えると正直つらいなという面もあります。

 ただし、ここに書いたように、あまりスタッフを増やさず、核になるのは自分だけ、またはいいところ2人ぐらいという場合では、そんなことあまり気にすることはないかもしれません。

 あと、ここにはあえて上げませんでしたが、経費を使いやすい、事業用のクレジットカードを持ちやすいなどというのも法人のメリットでしょう。一定の実績を上げていけば、融資もうけやすいのが法人です。

 まとめます。フリーランスでやっていこうと考えたとき、

・大手企業または官公庁などが取引相手になる見込み

・少ないスタッフだけど社会保険にはきちんと入りたい

・あんまり立ち上げに費用をかけたくない

という人は「小さな法人」(合同会社)を選ぶのがいいでしょう。合同会社は、立派な法人格であり、それでいて株式会社より設立費用が抑えられます。

「合同会社?あまりなじみがないよ……。」と思うかもしれませんが、アマソンジャパンもDMMも合同会社なんですよね。

 

人によって幸せの基準はいろいろ違うと思いますが、「仕事が楽しい」というのはかなり幸せの中でも大切なところにあると思います。どうしたら仕事が楽しくなるかを毎日考えてきた小さな会社の代表です。