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「ツナグム」京都編 9のプロジェクトまとめ 〜7年目の関係性と試み〜

去年の「ツナグム」での活動を振り返ると、「質」の動きを高めた「動」の年だったなと感じます。

1年間で「31」の企画を行政事業・企業コラボ、自主プロジェクトとして、開催しておりました。
関わるメンバー・クライアントや事業者と、やりたい形をイベントやツアーなどの企画を通じて実験・表現させていただいてる感覚で、とっても感謝です。

自分ごとを小さく実験し、周りの関係性を巻き込みながら、みんなごとにしていく。そんなツナグムでの関わりも6年目の現在。
小学校から中学校に向かうような7年目の心持ちに向けて、現在関わっている9つのプロジェクトを、「横の展開」「縦の領域づくり」「役割をつなぐ」と3つに分け、今後の変化に向けてまとめてみました。

◎ツナグムとの関係性

ツナグムに所属しながら社員メンバーとして活動してます。といっても、出勤も報告もほぼしなく、どこでどのように働いててもOKと、限りなく自由で裁量権の高い、言うなればフリーランスの集合体の表現が近いでしょうか。

メンバーそれぞれが京都を中心に、興味関心に合わせて自分ごとを小さく形にする実験をしたり、その共感から事業やサービスにつながったりと、組織の内外隔たりなく、関係性やことが連鎖し、事業の生態系のようなものが広がっています。その中心側にも外側にも両方いる存在(コアパートナー)的な感じです。

◎ツナグムでの役割

自分はツナグムが培ってきた関係性やサービスを活かしながら、生き方働き方の選択肢を広げる循環づくりや、プロジェクトをともにつくり新たな価値を事業を通じてつくる、実験をさせていただいてます。
「関係移住・働き方・ローカルプロジェクト・地域拠点」の領域を中心に、行政や企業・事業者などと一緒に、「企画・コーディネート・広報」的なことをしてます。

6年目となりツナグムでも古株になってきたので、今年からツナグムの体制づくりとして、それぞれのライフステージや自分たちらしさを大事にしながら、7年目に向けた組織のあり方づくりにもゆっくり向き合っています。

◎チャレンジした9つのプロジェクト

去年2021年の当初には「企業・事業者」との企画や領域を広げる活動目標を掲げ、振り返ると新しく6つのプロジェクトの実験やコラボがうまれ、つくりたい領域のテーマを深める事業の流れが一定つくれてました。

またバトンをつなぐ役割として3つの事業を、現地側や行政など在るべき形に役割を渡していきました。

今年度の9つのプロジェクトを、3つに分類に分け整理してみました。

「横の展開」
経験やノウハウを活かし展開し、価値の領域を発展させる
「縦の領域づくり」やれる領域を増やし、新たな価値(関わり)をつくる
「役割をつなぐ」役割を意識した事業設計から、あるべき形にバトンを渡す。

《横の展開①》ローカルプロジェクト旅&ローカルワークステイ(地域プロジェクト×関係人口)

UIターンした地域プレイヤーや地域求人企業の、活動やプロジェクトに密着する体験プログラム。

地域企業や地域事業者と受け皿づくりから関わるこの活動も2年目で、今年度は生産(つくり手)から消費までの循環とサービスのあり方をテーマに、海産物・有機野菜・ジビエなどの生産者や、ものづくりや教育など「7つ」の事業者に密着し、地域事業の関わり方の入口と、参加者・受入側・企画側の双方向の気づきづくりを行いました。次は「プロジェクトメンバー・副業・プロボノ」など具体的なマッチングを行う展開にしていきたいです。

《横の展開②》はたらくを巡る&Beyondcareer (働き方づくり)

ツナグム×ウエダ本社とコラボし、働き方の多様性をつくり届ける求人サービス。

「はたらくを巡る」の職場体験コンテンツを実験し、企業の内外を混ぜ合わせ働き方の機運づくりにチャレンジしました。3年目に向けて、コンテンツ型サービスに軌道修正しながら、京都移住計画の求人メディアに加え、求職者と企業の多様な働き方づくりのマッチングや、京都らしい働き方のモデルづくりを広げていきます。

《横の展開③》めぐる石川(meets local)(関係人口)

京都と地方をつなぐ若手県人会的コミュニティづくりの「meets local」。石川県さんとはかれこれ5年企画をご一緒させていただいていて、今年は「居・職・住」をテーマに、オンラインや京都での関係づくりイベント、「旅」をテーマに現地との関係づくりツアーを開催しました。

コロナでオンライン化が進み、いい意味で都市部にいても地元やローカルと繋がりやすい社会となり、今後はただつなげるでなく、どうつなげるかの具体をコーディネート提案していける位置付けになれたらなと。

《横の展開④》企業とのコラボ企画(住まい)

町家の不動産や事業づくりを行う八清さんとコラボし、京都の移住者と住まい空間をかけ合わせた、企画づくり。

コレクティブハウスやシェアハウス・シェアオフィスなど、住まいやオフィス空間の活用をお届けしながら、京都移住や二拠点などを具体的に考え進めるイベントで、移住と合わせて物件やコミュニティを提案する実験を行い、
こうしたリソースを持つ企業さんとツナグムの強みを活かした企画を今後増やしていきたいです。

《縦の展開①》プレイヤー会議&ローカルFES(プロジェクト・食)

京都ローカルのプレイヤーの民間的活動と行政の事業を組み合わせ、民間プレイヤーの活動や力を活かし、活動するほど結果的に関係人口や移住もうまれる、民間・行政のお互いにとって良い仕組みづくりを目指すモデル事業。

ほぼオンラインでしたが半年間会議やワークショップをしながら対話を行い、自主的な企画として、「食とローカル」を伝える面白い企画をやりたいと、手作りで開催した食のフェスは、企画した事業者と参加者との「関係づくり×民間事業×食」の新しい可能性を感じるコンテンツになり、この事例を今後展開したいです。

《縦の展開②》観光関係移住&半分旅はんぶん仕事(観光ワーケーション)

観光分野と移住分野の連動性をつくりたいが、自治体や事業者が縦割りになってることを、どうサービスでつないでいけるかを検討し、消費的でない地域とのサービスづくりと横断的な事業につなげるかの自主的な実験。

活動の中で、地方創生(移住→関係人口→ワーケーション)と、言葉が先行してる課題と、消費的な予算使いにならないよう、仕組みを提案できるようにするため、地域事業者と連携した、関係・プロジェクト型のワーケーションのプロトタイプを実験しました。この実験をモデルに横断的な施策展開につなげていきたいです。

《縦の展開③》ツナグム組織づくり(体制指標・採用)

小学生から中学生に?を合言葉に、居心地よくある程度機能している組織の在り方や事業体制に加えて、目標や指標づくりをメンバーで行う体制づくり

ロジックモデルという過程や成果の指標づくりを、ツナグムらしい働き方や在り方でどうあるべきか?を社内で議論しながら、実際のプロジェクトにも指標をおきかえ、実験しはじめました。組織の中で過程を一緒につくる価値はあると感じるので、ツナグムで実験しながら他の企業や組織に活かしていきたいです。
また新たな人材を入れながら人材育成での組織づくりを目指すため、ツナグム採用のプロジェクトも行っていきます。

《役割をつなぐ①》京都移住コンシェルジュ(移住の伴走支援)

6年以上にわたり、役割として事業を受けてきた移住コンシェルジュ(移住の伴走支援役)を行政側に移行し、行政の中で移住コンシェルジュのノウハウや経験がたまるように体制支援を行なった。(ツナグムは企画事業にシフト)

それに向けて、WEBサイト制作や移住支援のイロハを半年~1年かけて、ノウハウを伝え、新生移住コンシェルジュがスタートして、良い動きにつながっています。そんな人材の役割をあるべき形に渡し伴走していく事例となりました。

《役割をつなぐ②》京都北部7市町連携事業(移住)

広域連携事業としてバトンを受け、3年間民間プレイヤーと行政をかけ合わせた移住の仕組みづくりを目指した事業。

プレイヤーの発掘、イベントなどの共同開催、テーマ型プロジェクトを、民間と行政が共同で行い、お互いの理解と事業展開の流れがつくれた。3年後、地域プレイヤーに役割を渡していく事業として、地域プレイヤーが事業を受け継ぎ、元々の(大手都市部企業)からツナグム(京都府広域企業)、そして地域プレイヤーにバトンを渡す段階的な流れをつくれた気がします。

来年度に向けて

ツナグムのロジックモデルの中期成果指標でも立てた、「社会(組織)システムや問題構造の変革」

改めてとっても難しいテーマだな(笑)と感じますが、僕たちのような小さな組織の行動や動きの役割をうまく活かしあい、QUESTIONや町家学びテラスのような大きな組織との機会や、行政や企業とコラボした事業などを通じて、少しずつですが社会システムの機運の変化の波も感じます。

僕自身は、
・7年目に向かう「関係移住」の事業を通じての、行政や施策のあり方との向き合い
・3年目に向かう「働き方」のサービスづくりでの、企業や組織の働き方との向き合い
・ツナグムの組織づくりから良いあり方づくりへの向き合い

と、特に3つに意識を向けながら、企業や組織と新しい価値づくりを広げていきたいです。

2022年もツナグムでの活動をベースに、自分たちらしく、「新しい領域や縦の動きづくり」にもチャレンジし、変化をつくっていきます。