CanvaとAdobe Expressを比較した
華やかな表紙が自分の本についているとテンションが上がる。
この世の真理だと思います。
絵が描けなくても、デザインのためのソフトを扱えなくても、
なるべく楽に、気軽に、見栄えのいい表紙を作る。
そのための道具として、CanvaとAdobe Expressのハードルを下げていこうぜ!という記事です。
どっちかというと文字メインの創作者向けですが、「イラストは描けるけどデザインとか全然わかんない」という絵描きの人にもおすすめできます(あとでちょっと触れます)。
それでは始めていきましょう。
ログイン
ここはどちらのツールも共通で、アカウント作成してのログインが必要です。
って書くとめんどくさそうですが、GoogleとかAppleとかの既存ソーシャルアカウントでID取得できます。
なので全然めんどくさくないよ。大丈夫。
同じアカウントを使えば別のデバイスでもデータを引き継げるので、出先ではスマホやタブレットで、家ではパソコンで、とかできます。オンラインツールの強みですね。
canvaのほうリンク張ってもカード化しないの何でなんでしょうね(余談)
実際に使う
一長一短あるので、実際触ってみて使いやすい方でいいと思いますが、個人的な所感をまとめておきます。
先に結論から書くと、
図形等の配置にこだわりたい人・縦書きの文章を入れたい人
→Canvaがおすすめ
横書きロゴをこだわりたい人・Creative Cloudユーザー
→Expressがおすすめ
って感じですかね。
以下、ちょっと詳しく表にまとめました。
Canva
編集機能がかなり至れり尽くせりで、特に整列とロックと自分で設定するガイドが使えるのがでかい。これ本当に無料で使っていいんです??
他、描画機能があるので簡単な文字なら手書きで入れることができます(ブラシ機能はない)。QRコードをキャンバス上に直接生成できるのも嬉しい。匿名ツールのURLとかを気軽に貼ろう。
あと、とにかく動作が軽くてストレスフリー。
弱点 レイヤー機能がぱっと見つからないこと。無いわけじゃないんですが探すのが手間です。あと素材の種別がわかりづらいところですかね。具体的にはフレームで抜ける素材とそうでないものが混在していて、やってみないと分からないのがやや難点。
Express
文字の扱いがとにかく強くて、過言じゃなくワンタッチでロゴが作れます。シェイプの文字飾りが多彩すぎてもはや怖い。
あと、比較表ではさらっと書きましたが文字揃えのマジック機能が本の表紙にはかなりおすすめです。雑に言うと複数行の文章をいい感じに配置してくれる機能なんですが、本タイトルとサブタイトル、タイトルとジャンル名とかをバチっとはめてくれます。
効果は全て重ね掛けでき、各効果ごとの色・透明度も設定できます。シンプルに見えて自由度が高い。
弱点 ちょっと動作がもっさりしてるのと、自動調整で意図せず画像がぼやけてしまうこと。画面で見てると気づきづらいので要注意です。あと縦書き対応していないのは人によっては致命的かもしれません。テキストボックスをいじって無理やり作ることもできなくはないですが……。これからのアプデに期待。
書き出し
作った画像をデータとして書き出します。基本PNGかPDF。
・Canva:JPEG、PNG、PDF(標準/印刷)
・Express:JPEG、PNG、PDF
CanvaのPDF形式は色々選ぶところがあって迷いますが、出力結果でざっくり比較します。
クッキリきれい← 印刷 - 印刷(フラット) - 標準 - 標準(フラット) →ぼやぼや
紙に印刷するなら「PDF(印刷)」一択です。フォントがなんかおかしい時は「フラット化」にチェックを入れましょう。
「トリムマークと塗り足し」はコピー本の場合は要らないです。
色について
Expressは印刷用の色表示に対応していません。Canvaはpro(有料)版のPDF出力のみ対応しています。つまりどういうことかというと、画面上で見た色よりくすんで印刷されます。まぁこれはよく聞くお絵描きアプリも対応していないことが多いので、気になる人は変換ツールとか使えばいいんじゃないですかね。
余談・絵描きにとってのデザインツールとして
これを書いている人は根っからの文章屋(デザインを独学でかじっただけ)なので、イラスト・マンガを描く人の感覚が完全にわかるわけではないんですが、「めちゃくちゃ絵の上手い人が表紙や事務ページのデザインを外注する」という事象に出会ったことがある。なので「イラストは描けるけどデザインとか全然わかんない」という人を想定して以下を書きます。
最初に結論から。めっちゃ使えます。
Canva・Expressともに写真を使ったテンプレートが豊富にあるので、その写真部分をイラストに差し替えるだけで高品質のレイアウトデザインができます。もちろんテンプレートに含まれている素材の色調調整、文字の変更は可能。何ならイラスト自体の色調補正もある程度できます。デザイン用の素材やフォントを新たに用意する必要もなく、イラストをアップロードするだけでかなり気軽に作成できます。
てなわけで同人諸君よ、インターネットの恩恵をじゃぶじゃぶ受けて、手軽にハイクオリティな表紙を作ろう!
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