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目標➕➖(プラスマイナス)0、05mmまで 

いつもの記事とは、ひとあじ違うものを書いてみようと思います。

月が変わって、最初の作業はこちら[作品名・組み木の遊び=アブストラクト]
[ふじさんぽ箱]の素材となる、板の下拵えをしています。使用する機材は巻頭の
写真の自動カンナ、同じものの拡大が以下になります。

自動カンナ 

この自動カンナを用いて目標値の厚さになるまで板を薄くしてゆきます。
この自動カンナへ何度も繰り返し板の通過をさせると、次第に板が薄くなり
目標値へと近づいてゆきます。


1回目


2回目
3回目


自動カンナを用い
薄くした 板の途中経過の様子

1.板を運ぶ
2.自動カンナへ板を載せる
3.カンナを操作し板を薄くする
4.また板を操作する
この作業を繰り返し続けてゆくと、やがて板が目標値の厚さになり
仕上がった板を外し、また新しい板を運び、同様の作業を、ひたすら繰り返す。

板の厚さは作品によりそれぞれに異なりますが、けれどカンナで仕上げる
板の厚さ、その誤差は
     製作目標板厚+- プラスマイナス0、05mmです。

この数値を守ること、それが叶わない板は素材にはなりえません。

なぜなら作品の土台となっているのが組み木のひとつの[あられ組]
わずかな隙間もなく、かっちりきっちりくっきりと木材同士を組むこと
これが[あられ組]、これ以外の[あられ組]はありえません。

今回の作業の時点で、板にわずかな隙間があったなら、
たとえば[作品・組み木のあそび=アブストラクト]は
それぞれのパーツを組んだ時に、ゆるゆるではまらない、
または固くてパーツが組めない、つまり不良品になってしまいます。

ですから、この 製作目標板厚 +-(プラスマイナス)0、05mm

これが叶うまで、カンナと板との取り組み作業は続きます。ただひとり延々と。



あとがき
今回のような内容は、面白みに欠けるのかなと思ったりしています。
果たしてこの内容をご理解頂けるのかどうかという懸念もあります。もしかして
専門的過ぎてわかりにくい内容だったら、ごめんなさい。