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■ダンサー人生[第五話]

あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■

 エアロビクスの女性インストラクタの掛け声は、動きのアクセントとなり、いつしか私の体力を心地よく引き出すための、アシスト効果を感じた。体力の残量が限界となる終盤となっても不思議なくらい、力が出てくる。インストラクターの掛け声はエアロビクスには、なくてはならないものだ。限界まで体力を絞りきった私は、スタジオを出る頃には、足元がフラフラになった。しかし、それ以上に、爽快感と充実感で私の心身は満たされた。この日から、私はエアロビクスの虜になった。このスポーツジムのスタジオレッスンメニューにはエアロビクスの他に、サーキットトレーニングや、ボクササイズなどのトレーニング系のメニューもあったが、私はエアロビクスにハマった。身体を動かすことがこんなにも楽しいことなのだと、エアロビクスを体験して思った。持病持ちの私にとって、この経験は、未知の世界のものであり、そして、これからの私への自信となり、勇気の元になった。エアロビクスと掛け声、それは、その相乗効果によって、そこにいる人々を引き込み、その空間をパワーが満ち溢れる世界に変える、魔法の術の様なものだった。その空間にいる人同士がパワーを引き出し、交換し合う様な不思議な空間だった。運度量としては明らかにかなりのカロリーを消費しているが、スタジオを出たあとの爽快感と充実感のほうが上回り、疲労感を吹き飛ばす。まるで、ヒーローものの映画を観たあと、主役のヒーロー気分になって映画館をさっそうと出る、そのときの気持ちに似た達成感さえも感じるから不思議だ。私は、「この魔法」に完全にかかった。もちろん私だけではなく、そこに参加したジムの会員さん達も同じはずだ。エアロビクスのスタジオレッスンに参加するメンバーはいつも同じ顔ぶれだった。このレッスンに通いだしてから、どれだけ経ったか、1ヶ月くらいしたころ、何気ないきっかけでエアロビクス参加者の方から声をかけられた。それが、私のダンサー人生としての大きなターニングポイントとなることは、この時、想像すらしなかった。そして、その後の私の人生に大きく関わる重要な人と出会うこととなる。

◆本当の自分に会うポイント◆      ① 未知の世界には、無限の可能性が、待っています。あなた自身が変わるため、運命に与えられたチャンスです。

② 自分自身が、「楽しい、嬉しい」と感じることは神ごとです。その道はきっと正しいてす。

第六話に続く

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