藤岡みなみ
文筆家、ラジオパーソナリティなど。2019年からタイムトラベル専門書店utoutoを始…
タイムトラベル専門書店 utouto
https://utoutobooks.stores.jpタイムトラベル専門書店 utouto本と文房具と絵 時間のセレクトショップです Place : somewhere / Openning hour : someday ある日とつぜん時空の裂け目からあらわれます
声の地層
『声の地層 災禍と痛みを語ること』瀬尾夏美著 生きのびるブックス伝える人と耳を澄ます人をつなぐ、語り継ぎの文学震災、パンデミック、戦争、自然災害…。多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。痛みの記憶を語る人と聞く人の間に生まれた「無名の私たち」の記録。絵画多数掲載。目次はじめに――語らいの場へようこそ第1章 おばあさんと旅人と死んだ人第2章 霧が出れば語れる第3章 今日という日には第4章 ぬるま湯から息つぎ第5章 名のない花を呼ぶ第6章 送りの岸にて第7章 斧の手太郎第8章 平らな石を抱く第9章 やまのおおじゃくぬけ第10章 特別な日第11章 ハルくんと散歩第12章 しまわれた戦争第13章 ハコベラ同盟第14章 あたらしい地面第15章 九〇年のバトン声と歩く――あとがきにかえて
憶えている
『憶えている 40代でがんになったひとり出版社の1908日』岡田林太郎著 コトニ社創業からその最期まで、〈ひとり出版社〉5年間の軌跡老舗出版社の社長から転身、一念発起し、2018年春に、ひとりで出版社〈みずき書林〉を独立創業。その後、2021年に末期がんになった岡田林太郎さんが、出版活動、病い、そして家族への思いを、その最期まで、文字どおり全身全霊をかけ書きつづった、〈ひとり出版社〉5年間の記録。utoutoも大変お世話になっている、みずき書林の岡田さんの本です。NHKによる取材記事はこちら。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240219/k10014360781000.html
超個人的時間旅行
※1冊につき300円を令和6年能登半島地震災害義援金(日本赤十字社)に寄付させていただきます。※特典ポストカード付きタイムトラベル同人誌『超個人的時間旅行』タイムトラベル専門書店 / A5判並製 / 92P11名の執筆陣によるノンフィクション・時間旅行エッセイです。目次スズキナオ / タイムトラベルな散歩ワカクサソウヘイ / ウラシマタロウ堀静香 / 同じ景色が宮田珠己 / 不穏なタイムトラベル古賀及子 / 積もってたまった西小山せきしろ / 7つの方法藤岡みなみ / 地上の太陽牟田都子 / 跳ぶ勇気宮崎智之 / 前借りする未来上田誠 / すべてはタイムマシンこだま / 解凍の儀式装画:Ayumi Takahashi 主題歌:ロースケイ「タイムラインでつかまえて」
旅をひとさじ てくてくラーハ日記
松本 智秋(著・写真) 2022年 みずき書林食べて歩いてまた食べてバックパックひとつ、イスラムひとり旅フィルムカメラで撮影した、人びととおいしいごはん「わたしが日本で暮らすあいだにもいろんな土地でそれぞれの暮らしや日常が連綿と続いている。その不思議さと愛おしさ」***↓↓店主藤岡からのおすすめコメント↓↓絶景よりもそのへんのおじさんを積極的に写したスナップ、折れ曲がった手口拭きの写り込むグルメ写真。これがいい。このすごさ。心でシャッターを切っているのがわかるから、それを見た私もその場に心で滞在できる。体温のある文章を読みながら、体に染み込んだいくつもの旅の記憶が蘇ってきた。やわらかい部分だけでなく、飲み込めない大きな悲しみも記録されている。世界はつながっていると知るために必要なのは、歩き、食べ、出会うことだけなのかもしれない。***素敵な特設サイトはこちらhttps://tabihitosaji.com
四畳半タイムマシンブルース
森見 登美彦 (著), 上田 誠 (企画・原案)KADOKAWA 2020年気ままな連中が”昨日”を改変。世界の存続と、恋の行方は!?水没したクーラーのリモコンを求めて昨日へGO! タイムトラベラーの自覚に欠ける悪友が勝手に過去を改変して世界は消滅の危機を迎える。そして、ひそかに想いを寄せる彼女がひた隠しにする秘密……。森見登美彦の初期代表作のひとつでアニメ版にもファンが多い『四畳半神話大系』。ヨーロッパ企画の代表であり、アニメ版『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』『ペンギン・ハイウェイ』の脚本を担当した上田誠の舞台作品『サマータイムマシン・ブルース』。互いに信頼をよせる盟友たちの代表作がひとつになった、熱いコラボレーションが実現!
タイム・スリップ芥川賞
文学は、時をこえて会いに来る。100年を旅する"文学エンターテインメント"『タイム・スリップ芥川賞――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門』菊池良 著 ダイヤモンド社 / 2022年本書は、1冊も小説を読んだことのない少年が、文学好きな科学者と一緒にタイム・マシンに乗って、歴代芥川賞受賞作家に会いに行く設定のストーリー形式で進みます。主人公は、作品が生まれる瞬間や作者のその後に「実際に立ち会い」、文学への理解を深めていきます。そして、芥川賞とその時代背景にある日本の高度経済成長、民主主義、政治の変遷、都市と辺境、日米関係、ポップカルチャーやインターネットの台頭などを同時に振り返ります。文学の意義やおもしろさ、日本の戦後史と芥川賞の関係、そして「人間と文学」の関係まで明らかにする「教養としてのエンタメ文学」。