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業務Hackして作ったものを畳んだお話

この記事はGYOMUハック/業務ハック Advent Calendar 2019の8日目の記事です。

どうも。ふじぱらと申します。都内某IT事業会社で運用エンジニアをやっています。SalesforceのAdmin作業がメインですが、サービス側のものづくりチームと連携して、クライアント向けの管理機能を提供したり、主に営業系/新規事業系の部署からのSalesforce活用相談/実現を担当したりしてます。

ここ最近やったお仕事

2019年の5月半ばくらいの話です。
社内某部署から「Excelでの顧客管理が行き届かなくなって限界なので、なにか良い方法はないですかね・・・?」という相談がありまして。

このリクエストに答えるべく、まずは要件を切り分けして、効果が出そうな部分からSalesforceに落とし込み、基本的な顧客管理が出来る状態に持っていきました。最初の相談から2ヶ月くらいでリリースしたかと思います。

ところがこの機能は使われることはなく、リリースから2ヶ月後、要求元の部署がクローズすることになり、使われない機能となってしまったのです。
作ったものが使われることなく2ヶ月でクローズになるとは、正直想定していませんでした。

残された機能はどうなったか?

部署がクローズされることが公になってから、機能自体も1週間経たずに綺麗サッパリ削除しました。データが入るまえにクローズされることになったのと、顧客の個人情報を扱う仕組みだったので、その事業に携わっていた人以外には基本的に見せたくなかったというのが理由です。

1週間でどうやって機能を閉じたか

設計時に「他で動いている機能、項目に影響しないか?いざとなったらすぐ消せるか?」は意識してました。
その中で特に気を使ったのは「データモデリングをきっちり行い、標準オブジェクトに項目を作りすぎない」ことでした。
特定のビジネスでしか使わない項目群については、別な独自オブジェクトに切り出して、標準項目へのリンクを貼る状態にしてました。

もう一つ、データの区分(Salesforceでいうレコードタイプ)を分け、データをきっちり分割することで、必要な人だけが該当のレコードを参照/編集できるようにし、その権限をきっちり管理していたことも、早急なクローズに繋げられた要因だと思ってます。

また、この2つを満たすことができたのは、業務フローを描いて意識のすり合わせをお互いが納得した状態を作れたからと考えています。

結局この記事で言いたかったこと

・まずは標準機能を使ってシンプルに創りましょう!
・そのためには「データモデリング」と「業務フロー」をしっかり描きましょう!
・業務Hackを進化させるためにも畳むものは畳んで、技術的負債を減らしていきましょう!

最後に

GYOMUハックをしている中で悩み事だったり、どうしてもこの話聞いてほしい!っていう情シスの中の人だったり、コーポレートエンジニアだったりする人は、GYOMU HACKERS GUILDホントおすすめです。


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