東京芸術劇場で読響と福間洸太朗さんの演奏を聴いてきました
2024年3月5日(火)19時、
東京の気温は10℃前後で夕方からはあいにくの雨、
行ってきたのは、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで催された読響の演奏会。
曲は、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3番」と、ブラームスの「交響曲第1番 」、ピアニストは福間洸太朗さんです。
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演奏が始まる前に、ちょうどピアノに関する記事をふたつ読みまして、そのひとつが「ピアノ上達、講師はAI・ロボット」という日経の記事。
一般の人には「人さし指と薬指、中指と小指の2本ずつの指を交互に上下させる運動は難しい」ということで、
私もやってみましたが、机に5本の指を置いて「人さし指と薬指」を浮かせる動作などまともにできません。(薬指が机から2ミリくらいしか浮き上がりません)
これが、手にロボットのような機器を取り付け、指の動作を機器に誘導してもらうと、機器を取り外した後も思い通りに指を動かせるようになるらしくて、
こういった最先端の科学技術を利用して、ピアノなどの上達を目指す試みが既に始まっているそうです。
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ふたつめは、
ピアノコンクールに出場した合格者と不合格者には、どのような違いがあるのか調べてみたという記事です。
調査方法は、ピアノコンクールの出場者がピアノに触れる(鍵盤とペダルの)動作をMIDIデータとして記録し、合格者と不合格者のデータを比較するというもので、
この調査の結果、ミスが0でも不合格になる場合があったり、速度変化が楽譜どおりでも不合格になる場合がある、というような現象が見られ、
その反面、合格者は(一本調子にならないように)楽譜に指示がない速度変化があったり、強く弾くところも幾分遅くするという特徴があったそうです。
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さて、コンサートが始まり、福間洸太朗さんのピアノ演奏はというと、貫禄を感じます。
速いフレーズを弾く場合、低い音から高い音の後には右側に力強く両手が上がり、高い音から低い音の後には左側に両手が上がり、
右側に両手が上がり、左側に両手が上がり・・・
なんだか、私が文章にすると盆踊りのようですが、実際のピアノ演奏は速いフレーズを弾ききるところなど、とってもキレがよくて良かったです。
あと、演奏はもとより、目配せや体の動かし方、挨拶、握手などに、指揮者とピアニストと読響の関係の良さが見て取れて、大世帯がひとつにまとまるところ、いつも以上に感動しました。
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このような、いい演奏にも、観客席側のノイズ、ハプニングはつきもので、今回のコンサートでも起こりました。
演奏前、ホールの係員が「持ち込んだ傘は、立てかけずに床へ置いてください」と言って回っていたにも関わらず、ピアノのアンコール演奏中に・・・
「バタン」、
たぶん、傘が床に倒れたのか、それとも、椅子に置いていた傘が下に落ちた音でしょう、すごく大きな音でした。
(あーあ)、
他にも、飴の包み紙のくしゃくしゃする音、プログラムをひらひらする音、いろいろ聞こえましたが、私にとっては問題ありません。
演奏と共に、ノイズもコンサートの楽しみのひとつです。
読んでいただき、ありがとうございます。
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