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【連載1部終了】i-Keyの一般応用〜合気をゲームのようにPlayfulに〜

前回、人の身体に重なるように存在するオーラまたは氣のようなものと、さらにその外側に透明な層があり、主に透明な層の部分が合気と関わっていることを書きました。

またその部分は人の意識状態と連動して変化し、それによって相対的に他人の身体が影響し合うということも説明しました。

ではこれらの法則性を何に活用したら良いのでしょうか?

Oリングテストの代替

真っ先に思いつくのは、Oリングテストの代替手法です。Oリングテストは対象物に触れたり、状況をイメージしながら自分の人差し指と親指で作ったOリングを他人に広げてもらい、簡単に広がればネガティブ、なかなか広がらなければポジティブな反応と判断します。

このような手順で行うため、どうしてもOリングテストは本人の力加減で結果をコントロール出来る可能性を否定できないという問題があります。

これをi-Keyで行うとパートナーの反応で結果を見るため、いくら本人が力一杯パートナーをコントロールしようとしても、パートナーが簡単に立ち上がったかどうかはパートナー本人の感覚によるものであるため、被験者本人には結果をコントロールすることは不可能です。

適性検査への応用

i-Keyはこのような特徴があるため、自分の正直な心を知るという目的でも使用することが出来ます。

例えば職業適性検査的な用途にも転用が可能で、これは実際に大学生を対象にテストをしてみましたが、良好な反応と結果を得ることが出来ました。

新商品開発への応用

以前有名なイノベーション実践者の方に、新商品開発について発想法は様々な有効手段があるが、それをやり抜くモチベーションを高める有効な方法はないという話を伺いました。

i-Keyでは自分が本当にやりたいことは何かを確かめることが出来るので、その何かを新商品開発につながれば、自ずからモチベーションは高まります。

介護的な用途にも

またi-Key Body Workを前提にすれば、お年寄りを軽く抱えて立たせ、歩いてもらうことも出来ます。これは古武術研究などでも応用が進んでいますが、それに合気の原理を追加する応用になります。

実際に酔っ払って座り込んでいるお年寄りを、肩抱きにしてタクシーに乗せたことがありますが、立つ意思がないのに立たされ、歩かされてタクシーに乗せられたので、本人は相当驚いた表情をされていました。

VRでの変性意識、パーソナルリアリティの獲得

さらにこれは可能性の話で研究過程ですが、i-Key Body Workのような身体的動作を伴わず意識の状態をコントロールするために、VRヘッドマウントディスプレイを応用することも可能だと思われます。

以前合気の感覚を掴むために、全力で疾走した後に立ち止まり、その感覚のまま技をかけたり、ジャンプして飛び上がる感覚を維持したまま技をかける練習をしていましたが、VRならずっと走ったり飛び上がったりした映像で、感覚を自然に維持しつつ他の行動を取れます。

これによって視覚的に別の意識的感覚を維持し、感覚の窓を開いたまま身体は他の目的で動くという、合気の感覚を掴むことが出来ます。

これは意識感覚(パーソナルリアリティ)の修得と現実世界への影響の体験という、新しいプログラムに発展していく可能性があると思われます。

さらに楽しく習得するために〜ゲーム化でplayfulに〜

以上の合気の原理の一般応用について、もっとも問題になるのが導入部分です。大学生に職業適性を判定してもらうワークショップを開催しましたが、身体と意識の関係性やコントロールをこれまでの文章のように説明しても全く響かないことは明らかです。

そのためカードゲームやボードゲームに代表されるゲーム化の手法を用い、Playful(遊び的)にワークショップを行いました。2チームのチーム戦形式で、それぞれi-Key Checkでポジティブな反応が出た職業になりきって、子供役から出題される夢を実現するアイデアを出し合い、子供役の判定で勝敗をつけるというものです。

このようにゲーム化の手法を用いると、意識の世界という説明しづらい分野でも、勝敗というインセンシティブが働いて意欲的に参加されやすくなることが分かってきました。

今後はこのような活用方法などについて研究を進めていきます。

これで一旦i-Keyについての文章化は休止とさせていただき、もう少し研究が進んでから再開したいと思います。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。


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