呉服 ふじ佐

ふじ佐の制作・お手入れ・お直し について詳しく web site https://g…

呉服 ふじ佐

ふじ佐の制作・お手入れ・お直し について詳しく web site https://gofukufujisa.studio.site/ gofukufujisa@gmail.com

最近の記事

【切り付け紋】

茶道のお稽古を始めるお客様。お手持ちの着物を、紋を替えて仕立て替えることに。 もともと入っていた抜き紋(染め紋)の上から「切り付け紋」をさせていただきました。 ※切り付け紋とは別の生地に紋をつくり、それを細かーい糸でかがって縫い付ける方法です。貼り紋よりしっかり付きます。 裏はこのような感じです。 表からはほとんどわかりません!!

    • 【着物のお直し/補修3. 柄を足す】

      もう一カ所。 胸の部分に小さな穴が空いていました。 こちらは柄がなかったところにリボンの房を描き足すアイデア。 全く違和感ありません。素晴らしい技術ですね。 このように柄を描いて足したり、刺繍を足したり。 着物は意外と柔軟に対応できたりします。 眠っている着物の補修も是非ご相談下さい♪

      • 【着物のお直し/補修2. 華やかに】

        地色を綺麗に染め替え、華やかになった振袖ですが、更に華やかさを増すため、柄の白地には綺麗な白を乗せてメリハリを。 そして、柄の縁取りと、波にも金を足してもらい、更にパキッと鮮やかになりました! つづく。

        • 【着物のお直し/補修1.染め替える】

          お客様より、振袖のお直しのご相談を頂きました。 眠っていた着物は、カビやシミ、色が抜けて焼けている事などがよくあります。 こちらの振袖も薄いクリーム地に、縫い目のあたりが白く抜けている部分が目立っていました。 大幅な補修になりますが、職人さん達に相談しながら進めました。 * * * 【1.染め替える】 着物を解いて洗ったあと、まず、柄部分に色が入らないように糊伏せし、全体的な地色を引き染めでピンク色に染め替え。 糊伏せの状態です。糊の部分には色が入りません。

        【切り付け紋】

          ◆加工・お直し・お手入れ ◆お見積もり

          着物の加工、お直し、お手入れ承ります。 全て顔の見える職人さんにお願いしています。ご相談下さい。

          ◆加工・お直し・お手入れ ◆お見積もり

          【別注 本佐賀錦の着物バッグ】

          お客様よりご注文頂き、本佐賀錦の着物バッグを制作。 【佐賀錦とは】金箔や銀箔、漆を貼った和紙を細かく裁断したものを経糸に。染めて撚った絹糸を緯糸にして織り上げる豪華な織物です。専用の織機で織られ、その技術は非常に難しく、大変希少です。 今回は、伝統工芸作家の小門早苗さんにお願いしました。 織り方は、色は、と打ち合わせ。 美しい美しい本佐賀錦を織り上げて頂きました! * * * そして、和装小物の問屋さんにお願いし仕立てて頂きました。 光の当たり方でキラリと表情が

          【別注 本佐賀錦の着物バッグ】

          【白生地からつくる 4.】

          紋の刺繍が入ると、自分サイズを採寸し、仕立て屋さんにお願いします。 今回は、裏地は白に。八掛(裾よけ)は引き染め屋さんに共色のぼかしを入れてもらいました。 (色が薄めの着物の場合、裏の色の変わり目をわかりにくくするためにぼかしを入れることが多いです。) * * * 仕立て上がったほやほやの着物を次男の卒園式に。 一枚しかないオリジナルの着物になりました。 * * * 「着物を一からつくる」 こだわり抜くとキリがないですが、とっても自由で柔軟です。 絵師さんに

          【白生地からつくる 4.】

          【白生地からつくる 3.】

          引き染め屋さんから生地があがって来ました。 綺麗な緑色。 写真は、衽(おくみ)と衿の部分です。 この生地はポコポコとした稲穂の柄あがあり、おめでたい席に着ることができるとのこと。 それならばと「紋」(家紋)をいれることにしました。 「紋」もいろいろあり、、 形を面で表現する「日向紋(ひなた)」、線で描く「陰紋(かげ)」。 紋帳です。 形が決まると次は刺繍です。 色はどうする?金糸を添わせることも、カラフルにすることも、立体的にすることもできると・‥奥が深す

          【白生地からつくる 3.】

          【白生地からつくる 2.】

          職人さんから仮絵羽(着物の形に仮縫い)が仕立がり、今回は裾にぼかしを入れることになったので、まず、イメージを紙に描いてみます。 染色作家のお義母さんに教えてもらいながら、とりあえず、スタンダードな斜めのぼかしに決めました。 これも、自由に決められるのですね。 右外袖、左内袖にも斜めにぼかしを。 * * * 次は、着物に直接あたりをつけます。 直接!?とかなりドキドキしますが、洗うと消える青花液というものを使います。 コレは消えてしまう線なので、裏には鉛筆で薄くあ

          【白生地からつくる 2.】

          【白生地からつくる 1.】

          頂き物の白生地を使って、一から着物を作ってみました。 このように着物は出来るのか~という参考になればと思います。 * * * まず、色を決めます。 見本帳です。 もうこれが可愛いですね。わくわくします。 迷いましたが、グリーン系に決めました。 * * * 次に、生地の端に墨打ち(寸法の印付け)をします。 * * * 裾にぼかしを入れることになったので、仮絵羽(着物の形に仮縫い)を職人さんにお願いします。 つづく

          【白生地からつくる 1.】

          【刺繍を足す】

          振袖をお求めくださったお客様。 猫好きとの事で、袖にさりげない猫の刺繍を足すことになりました。 猫のシルエットのイメージをいくつかご提案し、その中からこれ、と決めたものを職人さんに刺繍していただきました。 ちょっとしたこだわりで、ご家族にとって思い入れのある一着になりますね。        →→→

          【刺繍を足す】

          【湯のし】

          湯のしの様子です。 湯のしとは、蒸気をあてて生地を均等にして行く作業です。 着物も種類によってのび縮みするものなど色々あるので、この具合は熟練の職人さんの成せる技なのです! その後、地の目を真っ直ぐに揃える為にアイロンを掛けて【地のし】をするそうです。

          【洗い張り】

          洗いの様子を職人さんが写真に撮って送ってくれました。 バラバラになった着物の端を縫い合わせて反物に戻し(継ぎ目がわかるでしょうか)洗います。 この後乾燥、のりを入れて乾燥、最後に【湯のし】をします。(※湯のしについても記載しています。) この工程を洗い張りといいます。 反物に戻すことで仕立て直しができるようになります。 この着物を娘にとって置きたい、など長期間保管する場合は着物の状態にしておくより綺麗に保つことができるのでおすすめです。

          【洗い張り】

          【着物を解く】

          着物のお手入れには、一度着物を解いてつなぎ合わせ反物に戻し、丁寧に洗う「洗い張り」というお手入れがあります。 着物を解く作業はいつも職人さんにお任せしているのですが、少し興味があり、自分で解いてみることにしました。 とりあえず縫い目をパチパチと。(職人さんに今度ちゃんと手順を伺ってみます💦)丸一日かかってしまいました。 表の生地。 直線!! 見事に全て直線です。 身頃と袖は肩の部分で前後が繋がっており、倍の長さがあります。 長ーい反物がこんな形で着物になるんです

          【着物を解く】