漫才論| ⁶⁹賞レースでガンガンアドリブを入れるコンビがほとんどいないのはなぜ❓
漫才は基本アドリブを入れたほうがおもしろくなります。にもかかわらず,M-1などの賞レースでガンガンアドリブを入れるコンビがほとんどいないのはなぜなのでしょうか?
「そういうものだ」と思っている
M-1が近いタイミングでアドリブ満載で楽しそうに漫才をしている漫才師をみて,「M-1前なんだからふざけてやらないで!」と感じるファンの方もいますし,賞レースや競技漫才というのは「アドリブを入れて楽しくやるものではない」と思っている漫才師も結構います
しかし,漫才はアドリブを入れて心から楽しんでやればやるほどおもしろくなりますから,「おもしろさ」を競う大会でこそガンガンアドリブを入れたほうがいいと思います
グダグダになるかもしれない
アドリブを入れることでグダグダになってしまうことは確かにあります。「賞レースでは台本通りきっちりとしたネタを披露したい」という気持ちも分かります。でも,グダグダになってしまうのは練習不足か実力不足のどちらかです
「実力」の面で問題ないのであれば,台本から外れたり,そこから本題に戻したりする練習をたくさんしていけば(これはつまり,練習のときにもガンガンアドリブを入れるということです),ガンガンアドリブを入れてもグダグダにならない漫才ができるようになると思います
時間制限がある
アドリブを入れるとネタが長くなりますから,きっちりとした時間制限がある賞レースでアドリブを入れるのは難しく感じるかもしれません。それでも,台本を気持ち短めにして,制限時間内で入れられるアドリブの量を感覚で分かるようになるまで練習を積めば,できるようになると思います
制限時間が2分の場合は台本を気持ち短めにすること自体が難しいかもしれませんが,3分の場合は「2分の台本」にアドリブをガンガン入れてやってみるとか,方法はいろいろあります。台本を気持ち短めにするとボケ数を減らす必要が生じるかもしれませんが,それでもアドリブをガンガン入れて演じるほうがメリットがあると思います
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❶「自分たちにしかできない漫才スタイル」を確立する方法 ❷しゃべくり漫才のうまさは「相槌」で決まる ❸「漫才台本の書き方」と「オチのつけ方」 ➍ボケやツッコミってどのようにして思いつくものなの? ❺「言い訳-関東芸人はなぜM-1で勝てないのか-」は"現代漫才論"ではない-ナイツ塙さんが何を「言い訳」しているのかが分かれば,関東芸人がしゃべくり漫才でM-1王者になる道が見えてくる- ❻漫才詩集「38」
フィクション漫才『煮豆🌱』-いとこい師匠のテンポで-
作: 藤澤俊輔 出演: おせつときょうた
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