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漫才論| ⁴³笑わせる芸人は一流で, 笑われる芸人は二流❓

"笑わせる芸人は一流で, 笑われる芸人は二流"

こんなふうに言う人もいますが,「笑わせる」という表現にも,「笑われる」という表現にも,私は違和感を感じてしまいます

笑わせる

自分は「笑わせている」という意識が強い芸人は,「どこか上から目線で押し付けがましい」という印象を受けることがあります。そのような「笑わせる」漫才でも笑いをとることはできると思いますが,みている側はその「上から目線がなんか嫌だな」という感覚があり,「心底笑う」という状態になれないような気がします(無意識の場合が多いですが)

笑われる

「笑われる」という芸風の漫才でも笑いをとることはできるかもしれませんが,この場合みている側には,いじめを見せられているような嫌な感覚が生じ,やはり「心底笑う」状態になれていないような気がします(これも無意識の場合が多いかもしれません)

ただそこに笑いが在る

私が最も理想的だと思うのは,「ただそこに笑いが在る」という状態です。漫才でいうなら,漫才師が漫才に没頭している状態です。「笑わせてやろう」と思っているわけでもなく,格好つけているわけでもなく,とにかく漫才が好きで,邪念がなく,ひたむきに漫才に取り組んでいる状態,スポーツ選手などがよく言う「ゾーン」とか「フロー」の状態,笑わせるのでも笑われるのでもなく,ただそこに笑いが「在る」という状態です

漫才師がこのような状態になっているとき,人は心から笑えるのではないかと思います

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