高校時代の読書週間
高校3年の頃、図書週間ってのがありまして、生徒全員に同じ本が配られ、最終日にその本についての授業があるんです。
渡された本は、脳死を死と認めるかみたいな当時話題の本(うろ覚え)
授業はいかにもな図書委員女子2人が教壇に立ち、この本についての討論会をすることになった。
うちの高校は授業選択制の総合学科(当時は農業と食品寄り)で特殊であり、学力は中の下程度。
当然そんなおカタい本は配られてもみんな読んでないのが当たり前でした。
そんなほぼ誰も本を読んでない中はじまった討論会の議題は「脳死判定された人間から臓器を移植してもいいのか?」
容認派とダメ派に教室の左右で向かい合うように席替え。
‥‥‥が、ダメ派は男子のチャランポラン2名のみ。
圧倒的不利で討論会スタート。
いきなり図書委員がダメ派になぜするべきではないかをふる。
するとダメ派男子が
「だってカワイソウじゃん」
と一言。
これにクラス一同大爆笑。
俺らヤジ要因が「だってカワイソウじゃんだってよーーー!!!」とはやし立てる。
言った本人も「カワイソウじゃない?(笑)」と笑ってる始末。
このクラスが一体となってる状況に図書委員が
「ちゃんと討論をしてくださいいい!!!!!!」
と教壇をバーーンと叩いて一喝。
そもそも俺ら本読んでないんで討論会にはならず終了。
図書委員からしたらめくるめく本の世界が広がる、図書委員からしたら夢の時間が訪れると思っていたのだろう。
今ならその本読むだろうか?
たぶん読まない。
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