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ゴリゴリコツコツ、ブロックしたい #71 郭 宇寧

劇的な幕切れとなったリーグ戦最終節のシーガルズ戦。序盤は思うようなプレーができずリードを広げられましたが、徐々に自分たちのリズムを取り戻し4Q には同点に。勝たなければ1位通過できないシーガルズにプレッシャーをかけられたことで、逆転で勝利を掴むことができました。

その足がかりとなったDB#23 奥田のパスインターセプトをみて「しびれた」というのはOLの#71郭 宇寧です。「最後にディフェンス頼みの展開になってしまったのは申し訳ないなって思っていた矢先のインターセプトで、チーム全員が喜んでいて僕もしびれましたね。後はフィールドゴールが確実に狙える位置に運ぼうと、ボールを守りながらブロックし続けまし た」と試合終盤を振り返ります。

2 年目の今季はOL#72小林の怪我もあってスターターを任さていますが、当初はプレッシャーや緊張があったそうです。「秋の初戦は緊張していましたが『緊張してもしょうがない、俺しかいない』と思えるようになって、試合で自分の力を出せるようになったのが大きいですね。まだまだ試合中も横にいる先輩にアドバイスをもらいながらやっていますが、もっと自分がレベルアップして先輩に頼りすぎずに最終戦を迎えるのが今の目標です」と試合を重ねるごとに自身の成長を実感しています。

試合を重ねるごとに自身の成長を実感しているOL#71郭 宇寧


そんな郭ですがOLになったのは、大学時代のチーム事情が関係しているとか。「高校2年からはじめたアメフトは、ずっとDLをやっていました。QBサックやタックル、派手でわかりやすいプレーで目立てるのが好きだったんですが、大学でOLの人数が足りずに半ば強制的にやることになったんです。社会人になるタイミングでDLに戻ることも考えていましたが、いまはチームから信頼されるポジションであることにやりがいを感じています」と、玄人好みなポジションでゴリゴリコツコツとブロックすることが楽しいと話します。

これから始まるポストシーズンではシーガルズ戦のような接戦が予想されます。「僅差の試合になればなるほど、大切になるポジション。すべてを出し切って日本一に貢献したい」。これからもアメフトの象徴ともいえる奥の深いポジションで奮闘するOL#71 郭に注目です。