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人の喜びを生み出す現場の仕事(採用・仲間募集)


こんにちは。藤原印刷 採用担当もやっている藤原隆充です。

前職のWEBマーケの会社から印刷会社の現場に来て15年です。いま私たちの会社には100名弱の社員がいて、うち80人が本社、そこからバックオフィスや役員を除いた70人が現場で日々ものづくり・本づくりに励んでいます。なので藤原印刷の7割以上が現場社員です。

前回「印刷コンシェルジュという新しい仕事」という投稿をして、ありがたいことに多くの反響をいただきました。今回はお客様と接することの少ない現場でも人を喜ばせることができる話をしたいと思います。現場すごいぞ!の話です。

ちなみに採用の話なので、もし読んで「こういう仕事いいな」と感じましたら、気軽にエントリーしてもらえたら嬉しいです。工場見学やカジュアル面談OKです。

■簡単に会社の紹介と業界の話

藤原印刷は松本に本社、東京と八ヶ岳に営業所があり、本の印刷がメインです。はじまりは、タイピストだった祖母が自宅を改造して小さな印刷機を入れたことでした。創業からもうすぐ70年になります。

創業当時の1950年代は高度経済成長の黎明期。時代と共に事業も順調に伸び続けました。社員も増え、東京へ進出し、上昇の一途をたどりましたが、良い時代はずっと続きません。デジタルという言葉が生まれはじめた2000年をピークに、印刷市場も出版市場も綺麗に右肩下がり。活字離れや電子書籍もあり、今では衰退産業ど真ん中です。

出展:「工業統計調査」及び「経済センサス 活動調査 産業別集計(製造業に関する集計)」
※取次ルート/出典『出版指標 年報 2023年版』

さらに最近ではコロナによりデジタルコミュニケーションへの移行が加速化され、大きな痛手となりました。なんだか暗い話ばかりですが、ぼくたちは全く暗くなっていません。むしろ超前向きです。


■たくさん刷るより、一人に寄り添う


そんな縮小している市場ではありますが、ありがたいことに業績は上向き。東京、長野だけでなく全国から引き合いをいただくようになりました。多くの印刷会社が苦しい中、なぜお仕事をいただけるか。それは最も大事なことを「顧客満足度」にしたからだと思っています。

当たり前の話、印刷会社はたくさん刷れば儲かります。でも今は、書店が1日に1店舗以上消え、雑誌が次々と廃刊になり、紙の本より電子書籍が伸びている時代です。そんな時代にたくさん刷る仕事が減っていくことは誰の目にも明らかです。


たくさん刷るより大事なことはないか。
入社してから弟とそのことばかり考えていました。そこで聞こえてきたのが「印刷会社が理由でやりたいことがやれない」というデザイナーさん達の声でした。

そこで気が付きました。「たくさん刷る」は自分たちの都合。顧客が求めていれば成り立つが、それはもう過去の話。

実はたくさん刷ることが優先されたせいで、その人らしい個性的な創造物がないがしろにされていたのではないか。それならば、お客様一人ひとりの「作りたい」に真摯に向き合うことにチャンスがあるはずだ。「頼んで良かった」「つくって良かった」を実現できれば、印刷はまだまだ伸びる。そう考えました。目指したのは製造業のサービス業化です。


■技術は品質のためでなく、顧客満足のため


専門書や参考書が中心だったので、クリエイティブな領域の仕事は完全に後発。やったことのない仕様はやり方から模索し、やってみてダメなら違う方法と、試して動くことをとにかく止めませんでした。数えきれないぐらい失敗してきましたが、言い切れることは「失敗は財産」ということです。やってみた行動が経験となり、現場の力を確実に底上げしました。

「品質を上げるために技術を磨く」と聞くことがありますが、半分は合っていて半分は間違っていると思います。それは、品質を上げることが最終ゴールではないからです。品質を上げることの先に「喜んでもらう」があり、技術とは顧客満足度を上げるために使うものだと考えているからです。

一般的に技術者と聞くと、製品に向き合うプロフェッショナルといった印象がありますが、ホスピタリティの高い技術者こそぼくたちは最強の技術者だと思っています。


■経験者より未経験が強い理由


現場には未経験からスタートした技術者がたくさんいます。実は経験者より未経験の方が圧倒的に多く、それは意図的に未経験の方を採用してきたからです。ではなぜ経験者より未経験を採るのか?それは”染まっていない”からです。

良くも悪くも人は環境に適応しようとするので、仕事内容、会社の思想、業界の特性に自分を合わせる力学が働きます。それがプラスに作用する場合と、マイナスに作用する場合とがあると思います。

製造業である印刷業の代表的な思考に「生産的」「効率的」の2つがあります。顧客満足度がとにかく大切な私たちにとって、これらはマイナスになる場合があります。もちろん全く考えていないわけではないけど、一番ではありません。

であれば、顧客志向のある未経験の方が、顧客志向のない経験者よりフィットするはず。技術や経験は時間でカバーできるんです。だけどマインドを変えることは非常に難しい。だからこそ考えが一致しているかどうかを採用においてとてもとても大事にしています。


■人の想像を超える現場の力


毎年5,000点以上の印刷物を社会に届けています。まとめると5,000と大きな数ですが、そのひとつひとつは作り手のお客様にとって思い入れ深く個性豊かなお仕事です。誇張でもなんでもなく、本をつくることは、その人の一部をつくっていることだと思っています。

検索するのが当たり前、最近ではAIで予測を立てることもできるようになり、期待を超えることへのハードルがどんどん高くなっています。それでも「想像以上だった」「仕上がりを見た瞬間、感動した」と言っていただくことがあります。それは生身の人間が一人一人のお客様に向き合って考え続けている結果だと思っています。

人生で幾度とない貴重な本づくりの機会において、作り手の期待を超え、感動をつくることができるのは間違いなく現場が強いからです。感動の源泉は現場です。デザインする人間、画像を補正する人間、印刷機を動かす人間、それぞれが顧客満足を目指して自らの持ち場で自らの役割を全うする。それが大きな力を生み出しているのだと強く思います。


■募集の背景


卒業を控えている社員の欠員補充と若手社員のライフイベントの変化に対応するための増員が直接的な募集の背景ですが、新たな仲間が加わることは組織が変化できる大きなチャンスです。意欲的で活力に溢れる人と出会えることを心待ちにしています。


■募集要項

①画像補正の技術者(製版オペレーター)


[雇用形態]正社員(試用期間3ヵ月)
[勤務地]長野県松本市新橋7-21
[仕事内容]
・入稿されるデータが印刷トラブルにならないためのチェック
・撮影、スキャニング、面付
・現場で印刷の立ち会い(仕上がりチェック)
※経験を重ねて技術を身に着けると網点(ドット)に工夫を凝らす、インキの色を独自に調整する、案件に合わせて紙を提案する、など技術を駆使して印刷物の価値を向上させる仕事ができるようになります。
[応募条件]
・スマホでも写真を細部までこだわって編集してしまう人 
・photoshop、illustratorの経験  
※職種は未経験でもOKです 
[あったらいいな]
・レタッチや画像補正の経験
[待遇]※前職を考慮して相談 
賞与年2回、昇給年1回、通勤手当、残業手当、住宅手当、家族手当、勤務時間 8:30~17:30(休憩60分) / 休日106日(内訳 土曜、日曜、その他 当社カレンダーによる) / 有給休暇 あり(10日~) /退職金 あり / 社会保険完備

②印刷の技術者(印刷オペレーター)


[雇用形態]正社員(試用期間3ヵ月)
[勤務地]長野県松本市新橋7-21
[仕事内容]
・印刷機のコンディション調整
・紙積み、インキ練りなど印刷前準備
・ターゲットに合わせた印刷オペレーション
・印刷立ち会い対応
[応募条件]
・DIYなど手を動かして何かをつくることが好きな人
[あったらいいな]
・運動部やスポーツ経験
[待遇]※前職を考慮して相談 
賞与年2回、昇給年1回、通勤手当、残業手当、住宅手当、家族手当、勤務時間 8:30~17:30(休憩60分) / 休日106日(内訳 土曜、日曜、その他 当社カレンダーによる) / 有給休暇 あり(10日~) /退職金 あり / 社会保険完備

▼応募方法・期限

以下応募フォームよりお申込みお願いします。
期限:12月27日(水)18:00まで


お待ちしています!一緒に良い本つくりましょう!








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