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日本サッカー“ジャパンズウェイ”を考える。③(チームの人格:スールシャールは何故解任されないのか?)

花璃です。
(めちゃめちゃ長いのでもの好きな方だけ読んでください!)
今日はこの記事の続き↓

日本語で紹介されるニュースをいくつか読んだのですが、ニュースについているヤフコメの論調が、現地の声と結構違っていると思ったので、ご紹介しつつ、フットボールのスピリット(笑)やジャパンズウェイ!について考えます。

Ole Gunner Solskjaerは日本語では一般的に
オーレ・グンナー・スールシャール
と書きますが、英語では、人によって
オーリー・ガナー・ソルシャール(米語系?)
スルキアル(フランス人 cf.フランク・ルブッフ)
オレ・グンナ・ソルシャル(イタリア系 cf.ファブリッシオ・ロマーノ)
などなど、かなり自由に発音されているようです笑
英語字幕にすると、結構な確率で"social"と出る&かなりの割合の人が"social"に近い発音で呼んでるみたい。
Oleは、オーリー、オーリ、オーレなど。

現地マンUファン「スールシャールはシーズン最後まで続投すべき!」

まずは、Sky Sportsのこのニュースに出てくる二人のマンチェスターユナイテッドファン(?現地住み、日曜日のリバプール戦をスタジアムで観戦)の発言。



男性「日曜日はスタジアムに居たんだ。酷い試合でショックだったけれど、周りは最後までオーレの名前を歌っていた守備が崩壊しているから、監督をコンテに代えるのは一つの手だと思う。揉めて長く続かないかもしれないが、彼は勝者だし、プレミアリーグではチェルシーでの実績もある。ただ、個人的にはこういう大敗はベンチにいるサンチョ、リンガード、ファンデベークなんかに取ってはチャンスだし、実際やる気になってるみたいだから楽しみでもある。それでこそユナイテッド!」
女性「オーレ、オーレしかいない!これはどん底だから、後は良くなるしかないわ。去年も後半巻き返して2位でフィニッシュしたもの。大体、監督を責めるけど、選手が悪いでしょ?ブルーノ・フェルナンデスは何?4-0で負けてるのにボールを追いかけもしない。負けてる時にキョロキョロするんじゃないよ!やる気あんのかよ?途方に暮れて指示待ちとか学生かよ?サッカー選手だろうが!戦え!…前シーズン活躍してくれて、ブルーノはめちゃめちゃ良い選手だと思ってたからショックだった…オーレが以外なら、わたしはシメオネが良いわ。アトレティコは良い雰囲気だし、去年リーガで優勝したし、ユナイテッドに合うと思う♡」

監督交代については二人とも一応考えてはいるけれども、代えなくてもスタメン編成やフォーメーション、選手のやる気次第でなんとかなるでしょ?というスタンスで、脳筋チームのファンはやっぱり脳筋なんだなと笑
わたしも基本的に脳筋だけど(マンUで好きな選手はポール・ポグバ)。
二人とも、基本的にスールシャール支持で
「建て直しは必要だけど、スールシャールに建て直してほしい!」
みたいな感じでした。

何故、スールシャールなのか?

わたしは超ニワカでマンUもプレミアも全然知らないので
「スールシャール?誰?何人?笑」
って思っていたのですが、マンチェスター・ユナイテッド上層部はなるべくスールシャール監督で続投したいっていうので一貫してるんですよね。

なんでそこまで?って思って英語のWikipediaを見たら、実はスールシャールめちゃすごい人だったし、なんなら、本人は辞めたいのに土下座して契約延長してもらったまであると思う。

スールシャール監督の輝かしすぎる経歴①:
1973年、レスラーの父の息子に生まれ、地元のサッカークラブで1990年、17歳でシニアデビュー
1995年、カップ戦でプロチームのモルデと対戦し、6-1で負けたものの1ゴールを決め移籍。
1996年、モルデで54試合41ゴール決め、エバートンとユナイテッドの争奪戦の末ユナイテッドに移籍。
1996-2007年、サー・アレックス・ファーガソン政権下のマンU黄金時代にスーパーサブとして数々のレジェンドを残し、若き日のCR7ともプレイ。
2008年-2010年、怪我のため引退し、マンチェスター・ユナイテッドのリザーブチームの監督に就任し、数々のカップ戦を制す。(引退前から、怪我で休んでいるときにマンUユースの海外遠征に引率で行ったりしていたらしい←)
2010年-2013年 古巣のノルウェーのモルデで監督に就任し、リーグ優勝、カップ優勝、ヨーロッパリーグ選出等。
2014年 ウェールズのカーディフで監督、勝てずにクビ。
2015年-2019年 モルデの監督に再登板。16歳だったアーリング・ハーランド(現ドルトムント)を獲得し、シニアデビューさせる
2018年、ノルウェーリーグのクリスマス休暇中にマンチェスター・ユナイテッドに呼ばれ、暫定監督となり、のちに正式就任。
2021年7月24日 2024年までマンチェスターユナイテッドの監督として契約延長

アーリング・ハーランドの獲得・シニアデビューをお膳立て

上の年表の第2期モルデ監督時代にある通り、メガクラブが獲得合戦をしている若手のホープ、ドルトムントのアーリング・ハーランドとの縁も無視できません。

ハーランドはそもそもスールシャール監督にとっては旧友筋というか、同郷のプレミアリーガー(マンCのOB)で、共に1998年のW杯、2000年のヨーロッパ選手権出場を勝ち取ってノルウェーの過去最高成績を残した戦友↓(アルフ・インゲ・ハーランド)の息子に当たるらしい。

選手と監督も人と人なので、意外と人の縁って大事で
「スールシャール監督がいるから」
という理由でハーランドがマンチェスター・ユナイテッドに来る可能性もあるし、メガクラブの意地にかけて旬のストライカーを獲りたいならスールシャール監督を続投する価値はあると思う。

言うても、ノルウェーの国民的英雄

一部の戦術厨には無能扱いされているけど、サッカー強国ではないノルウェー代表の国際大会の過去最高成績は

1998年 W杯ベスト16
2000年 ヨーロッパ選手権グループステージ敗退

で、いずれもスールシャールがエースストライカーだったときで、ヨーロッパ選手権に関しては後にも先にもこのときしか(ハーランドを擁していたEURO2020でさえ)本大会に出場出来ていないんだよね。
そして、その栄誉を称えて

2008年 史上最年少でノルウェー王室から騎士の位を授与

マジで、無能扱いされてるけど、彼はノルウェーではガチで国民的英雄なんだよ〜〜
ノルウェー代表や古巣のモルデFKが
「体が開いたらいつでも監督して( ´ ▽ ` )ノ♡」
っていう状態なので、本人的にはいつマンUの監督をクビになったり辞任しても、仕事には困らない状態だし、息子さんが21歳(ハーランドと同じ歳)でノルウェーでプロデビューして(プロとしてやっていけるかどうかの)正念場なので、ノルウェーに帰る(自分が監督するクラブチームに息子をコネで引っ張ってあげることもできる)っていう選択肢はいつでも彼の頭にあると思うんだよね。
マンチェスター・ユナイテッド側が2024年までの契約延長を急いだ背景には、

・(特に昔からの地元ファンやOBなどから)とにかく人気がある
・リーグ戦の成績が満足行くものだった(後半巻き返して2位!)

の他に

・2022年のカタールW杯後にノルウェー代表監督に就任打診されている

とかもあるのかなあって思います。
ノルウェーサッカー協会からすると、これ以上の適任者は居ないわけで。

オーレはとにかく人気がある(らしい)

本人は辞めてもいい(寧ろしんどくて辞めたい時もある)けど、彼の周りの人が、
「オーレしかいないんだぁあああ( ;  ; )」
って泣きついて引き止めている説。あると思います。
特に、マンUのOBや昔からのファンは本人よりも『オーレ強硬派』が目立ちます。

Gary Neville氏に関しては、
「スールシャールに対する庇い方が病的すぎて、今まで築いた公平で的確な解説者としての評判が台無し」
「『試合も敗戦会見も見ていて胸が痛かった』って言うけど、お前のオーレ擁護の方が痛々しいわ笑」
などと、コメ欄で散々言われる始末。
スタジアムで観戦したファンの反応も、続投派ばかり。

「とても辛い、酷い敗戦だったけれど、スタジアムでは最後まで皆がオーレのチャントを歌っていたよ。モウリーニョやファン・ハールなら、ブーイングされていただろう。誰もオーレの代わりにはなれない
フィールドの真ん中(ミッドフィールド)がガラ空きで、MFが仕事をしていないのは明らか。監督ではなくて選手の問題だよ。ちゃんとチームのために働け!オーレがあの決勝点を決めた夜にスタジアムに居たんだ。オーレにはサッカー観戦人生で最高の夜を見せてもらったよ。今までも、これからもオーレを愛している」
「アタランタ戦みたいに前半二失点までなら追いつけたと思う。ハーフタイムに選手を励まして逆転できる力がオーレにはある。オーレに戦術的な力が不足しているとしても、コンテの5-back footballは見たくない。ポグバの扱いは上手いかもだけど」

「これだけファンに愛されている人を替えられるのか?」
って言われるとなかなか難しいものがある。
日本のヤフコメサカオタが
「ユナサポ(笑笑笑)としては、無能は今すぐ解任してほしい(キリッ)」
って言ってるのを見ると、現地とは温度差あるんじゃないかなぁと思います。

クリスティアーノ・ロナウドの扱いの問題

ここ↓で、

「前シーズンはリーグ2位で終了したのに、ロナウドのせいで弱くなったんじゃないか?」
とか言われていたり、
「スールシャールではロナウドに言うことを聞かせられない」
とかいう記事↓があったんですが、

スールシャールでは彼を制御できない C・ロナウド獲得は失敗だったのか

今季のマンUの課題である前線からのプレスだが、やはりクリスティアーノ・ロナウドの守備での貢献度の低さがこの事態を招いている。主に9番で起用されるポルトガル代表FWだが、自身のタスクであるファーストディフェンスを行っておらず、それを見かねたブルーノ・フェルナンデスが単独でチェイシングをしてしまっている。それでも、C・ロナウドが動くことはないため、生まれたスペースをカバーできず大量失点に繋がっている。一見B・フェルナンデスが悪いようにも見えるが、明確な指示を出さず守備で走れないC・ロナウドをスタートから使うオーレ・グンナー・スールシャール監督が原因であると同時に、監督の存在よりも大きくなっているC・ロナウドを獲得してしまったクラブの失態といえるか。

スールシャール監督は元々CR7とチームメイトで、彼がまだスーパースターになる以前に一緒にプレイしていたらしい。

ゴリゴリのブリティッシュ強面マンUロッカールームの中で、北欧出身の穏やかで大人しい性格(でも芯は強い)、且つ外国人同士なので、英語が分からない(&生意気盛りの)ロナウドには当時から優しい先輩として上手くやっていたんじゃないかと思います。

「あんなビッグプレイヤーになって、更に未だに努力を続けている。うちの若い選手たちにもいい刺激になると思う」

スールシャール監督って、誰のこともめちゃめちゃ褒めるし、選手も監督のこと悪く言わないもんね。

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問題は、ロナウドではなくジジイ(過干渉毒親系のあの人)

この動画の2分〜くらいからのスティーブ(リバプールの元DF)が言っていることが結構的を得ています。

「大体、ファーガソンが胸糞。なんであいつが来てんだよ。スールシャールは一人前の男だし、マンUはオーレのチームなのに、あいつが授業参観よろしくスタジアムに来て一監督に対して生徒のような扱いをする。俺がスールシャールだったら『ここにあんたはいらない!』って突っぱねるけど、オーレはそれが出来ない。出来ないからオーレを推すんだろうけどそれも本当に胸糞。I'm gonna make him shut up(俺だったらあのジジイは黙らせる!)

いや、マジこれなんよな〜〜〜
オーレはロナウドを獲ったときインタビューで、
「若い選手が多いのでロッカールームのロールモデルになってほしい」
って言っていたけれど、試合に関しては(既に補強をしていたのもあるし)スタメンというよりも、自分が昔そうだったみたいに、点がほしい時に確実に取ってくれるスーパーサブとして起用しようかなと思ってた節があるんだよね。

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なのに、あのジジイ(失礼)が

『ロナウドは、いつもスタメンで起用するように』

とか言い出して、オーレはジジイに逆らえないから先発で起用せざるを得なくなって、リーグ戦の他にチャンピオンズリーグやカップ戦もある過密日程だからアラフォーロナウドもきつくなって悪循環→リーグ戦4戦3敗1分という暗澹たる結果に…。という。
チャンピオンズリーグしか観てないけど、はちゃめちゃなマンU好きだし、基本的にはオーレ続投でお願いしたいけど、同意見だけど爺様は傀儡政権維持したいだけなのかなと思って両手で賛同は無理。

解任危機のマンU・スールシャール監督にファーガソン氏が救いの手「時間与えるべき」

ESPNとかで
「"Who is the boss?"(ボスは誰なのか?)CR7の起用を巡ってファーガソンがしゃしゃり出て現場が混乱した。オーレは権力を取り戻すべき。観客席のジジイの操り人形だと思われたら選手は従わないよ」
って言われてたけど、その通り。

"Father and a Son"
偉大な父が息子のイニシアチブを奪っていく病的な光景

まさにそれなぁ、と。

事態は好転するという超絶楽観論(#OleinForever)

「ローマは一日にしてならず、事態は必ず好転する。オーレを守ろう」

(写真モウリーニョじゃない?)

"He'll turn the things around."
彼は事態を好転させる

って、スールシャール派の地元サポーターは本当によく言っています。
能天気というか脳筋というか*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

実際次の試合は3-0で勝ったし。

前節惨敗のマンチェスター・U、鬱憤晴らす3ゴール!敵地でトッテナムを粉砕

日本人ファンとの温度差というかメンタリティーの違いを感じる。
「マンUがマンU(泥臭い脳筋)だから好き」
な人と、
「マンチェスター・ユナイテッドは伝統があり強いチームだから好き」

な人日本人ファンはこちらの覇権厨タイプが多い印象)の違いがスールシャール監督への評価の差になっているなと。

ラフプレー、ファウルは闘志の証:マンUレジェンドは大一番でレッドカード貰ってからが本番。

覇権厨と脳筋の差が顕著なのは、ラフプレーに関しての反応です。
覇権厨タイプは、
「悪質なファウルは伝統と格式のあるマンチェスターユナイテッドにふさわしくない」

脳筋タイプは
「元気で大変よろしい」

みたいな感じ。
リバプール戦のロナウドの殺意に満ちたこのキック↓

個人的に、ユース上がりのまだ身体が出来上がってない20歳の子に本気で蹴り入れるの怖すぎると思ったけど、
「ロナウドは『僕は雲の上の人です』みたいにしてるけど、ちゃんと脳筋でちゃんとマンチェスター・ユナイテッドやな」
とも思いました。
マンUのレジェンドって大一番でカッカしてレッドカードもらってからが本番って感じがするよ。
マンUレジェンドのルーニーとかデイヴィッド・ベッカムとか、国際大会でイングランド代表でレッドもらってるもんね笑

ポルトガル代表のロナウドは
「僕はポルトガル代表の国民的英雄です」
みたいな顔して、転がりまわってファウルされましたアピールすごいから
「はぁああああ軟弱(英語ではdrama queenと言う)」
って思ってたけど、ちゃんと脳筋だった!
「カッとなってやった」
の『やったこと』は許してないけど、ちゃんと『カッとなるロナウド』には好感度上がりました。
ESPNの与太話でも、結構こういう評価だった。

チームが負けムードになった時に、それでも勝ちたいという気持ちを捨てない。オフサイドで取り消しになってしまったけれどゴールも決めた。やはりロナウドはロナウド」(「スーパースターになっても泥臭い脳筋であることを辞めないロナウドは正しくマンチェスターの子だよ」まで読んだ)
「18年間プロ選手としてプレーしてきたので、そういった批判は気にならない。ある日は完璧なプレーができたとしても、別の日はがらくたになることもある。それを理解した上で対処しなければいけない。人生もそうだが、良い時もあれば悪い時を乗り越えなければいけないことだってある。変化しなければいけないこともあるんだ
「チームはプレッシャーにさらされていて、少し悲しい気持ちだった。でも、いい答えを出せると思っていたし、実際にうまくプレーし、良いゲームができた
「僕の仕事はこのチームに経験を伝え、ゴールやアシストで貢献すること。今日はそれができたので、とても満足している。チームにとっては信じられないほどのパフォーマンスだった」

ちょっと悲しくなっても自分を信じてプレーすることを止めない、正しく脳筋なロナウドは、マンチェスター・ユナイテッドの子だよ。

ポグバの退場はやる気の証(byポグぴのモンペ)

ポグバの退場に関しても、OB含め批判する声もあるけど、

出場15分で退場のポグバへマンチェスター・ユナイテッドOBが辛辣「彼が二度とプレーしなくてもチームは困らない」

「彼はおそらく再びプレーするんじゃないのかって? しかし、彼がいなくとも彼らに何か困ることがあるとは思わない。彼には多くのチャンスがあり、いつになっても一貫性が足りないと言い続けているが、足りないのは鍛錬であって、ただ監督やチームメイトに無礼な態度を取ってきただけ。それがこの試合で彼のしたことだ」

「結果的に退場になってしまったが、更なる失点を止めるためのスライディングで、ファウル自体はクリロナの意図的な蹴りよりもマシ。何より、ポグバのおかげでその後の失点が防げた」
「やられっぱなしになっているチームの中で、(結果的に退場になってしまったけれど)戦う気持ちをプレーで示した」

っていうポジティブな評価もあります。

ポグぴに関しては、元々タックルが苦手っていうのもあるらしい。

Manchester United: Paul Pogba jokes that he shouldn’t challenge at all after penalizing Rome
“I’m trying to be an Englishman … I need to practice to tackle without arms”: Paul Pogba gave a suspicious handball penalty early in Manchester United’s Roman thrashing Later he jokes that he shouldn’t challenge at all
「イギリス人みたいにタックルしたいけど、すぐファウルになる。練習しなきゃいけない。むしろ、全然タックルしない方がいいのかも」

ネーションズリーグでルカクにやったタックル(?)はめちゃすごかったし、苦手なイメージなかったけど、

守備が苦手なアフリカ系選手って

そもそも、守備の仕方がわからない
→守備をしようとタックルする
→ファウルを取られる(欧州リーグの主審はほとんどが白人で、黒人はファウルが厳しめに取られやすく、白人→黒人のファウルは緩めに取る傾向があると思う。個人の見解です)
→ファウルしたくないので守備に消極的になる

っていう悪循環で守備面で成長出来ないまま、攻撃面で衰えると共にステップダウンしてしまう傾向があると思う。

日本人はそもそもフィジカルコンタクト自体を怖がって逃げ散らかすけど、アフリカ系の選手は、フィジカルコンタクト自体よりも、それによりファウルになることを怖がってる(普段はやらないけど、追い込まれたりやる気出すとガンガン行く)という認識。

ブッフォン「ポグバはリーダーシップとやる気に満ちた熱い男だよ」

ジジこと、レジェンドGKジャンルイジ・ブッフォンが、ユベントス代表でマンチェスター・ユナイテッドに移籍するポール・ポグバへの送辞。

「若い世代では一番キャプテンシーがある選手。ユナイテッドでもリーダーシップを発揮すると思うよ」

セリエAが高齢化してるのもあるけど、実際ポグぴはやる気の塊だから。
これはネーションズリーグ決勝のハーフタイムに檄を飛ばすポグぴ↓。

「クオリティでは俺らが勝ってんのに、0-0とかおかしいだろ。先制されてからじゃ遅い。ガンガン行くぞ!"On va agressif"」

良くも悪くもムードメイカーなのがポール・ポグバよ…。

マンUの次の監督候補

監督候補に関してはこちら↓が結構面白かったです。

(俺のマンチーニがサムネだったので観ただけだけど)
写真だけでやってるので全員が誰かわかったわけではないのですが(監督の写真見ても誰か分からんて〜〜)、こんな感じでした。

コンテ:守備面での強化が必要だからPERFECT FIT。ただ、典型的な『隣の芝が青い』タイプの監督で、他所の選手を欲しがるからそれで揉めそう。『勝つ』ということに関しては信頼できる監督。
マンチーニ:W杯まではイタリア代表監督で確定だから難しいね。でも、マンチェスター・シティで優勝してるし、次はクラブ監督するって言ってるから。GREAT CHOICEだと思う。
ジダン:これはPERFECT FIT。クリスティアーノ・ロナウドやヴァランヌともやってるし、レアルマドリーのたった数年で11冠(だったかな?)獲ってるからね。ただし、ジダンはパリサンジェルマンかフランス代表の監督しかしないと言っているらしいし、イングランドには来ないと思う。
ポッティチェリーノ:パリサンジェルマンで、個性の強いスターを全部スタメンで起用して戦うという難しいオーダーに応えてやっているので、マンUにも合うと思う。PERFECT FIT(確か。)

多分、元マンUで現ウエストハム・ユナイテッドのデイビッド・モイーズ監督だと思われる人もGREAT CHOICEくらいに入っていたと思います。(顔が分かんないけど文脈がそんな感じだった)

後、現アヤックスの監督。このテン・ハーグって人かな↓。

この人は口頭ではポジティブな評価だったけどなぜかランクは下だった。(プレミア経験がないから?)

ジダンに関しては、今フリーなのはカタール後にフランス代表監督就任するつもりだからだっていうのが通説みたいですね。
繋ぎでパリサンジェルマンの監督ならやってもいいとか。
縁を大事にする方みたいなので、マルセイユ(出身地)、ボルドー(古巣)、ユベントス(古巣)、マドリー(再任)などはあり得ると思うし、ユベントスの監督は是非みてみたい。

現フランス代表のディディエ・デシャン監督の動きを見ていると、カタール後は退任濃厚、次はナント(ハリルホジッチ監督も居たところ!)の監督就任かなぁと予想。

ジダンもデション監督も選手に語りかけてやる気を出させるタイプ(モチベーターというらしい)なので、言語が出来る国でやる方が結果出しそうだなと思います。
っていうか、ジダンはイタリア語もスペイン語も出来るのか。すごいな。

結局、何故スールシャールは解任されないのか?

この動画で(爆笑しながら)言われていることなんですが、

「スールシャールがもしデンマーク人だったら即解任されていただろう(爆笑)。いや、デンマーク人でもノルウェー人でも何人でも同じ。彼が今の地位に留まっているのはひとえに彼が『仲間』("Campany man")だからだ

彼が身内の人間だから。これに尽きると思う。
(協会内部の日本人監督にこだわる『ジャパンズウェイ』に繋がってきましたね)
この記事↓でも紹介した

擁護が酷すぎて病的と言われていたネヴィル氏のこの台詞↓ですよ。

Gary Neville:
3年前、モウリーニョの時代、成績は良かったかもしれない。でも、あれは傭兵(mercenery)だ。選手よりも何よりも監督がクラブの象徴だ。ジョゼ・モウリーニョが指揮をしているのは、もうマンチェスターユナイテッドではない。
モウリーニョによって、クラブのスピリットもスタジアムのファンも、変わってしまった。

スールシャール派の人は口を揃えて、
「マンチェスター・ユナイテッドのスピリットガー、DNAガー、フィットガー」
「オーレはモウリーニョの悪夢から、マンチェスター・ユナイテッドを取り戻した」
って言う
んですよ。

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(こんなところで「悪夢のような民主党政権」「日本を取り戻す」を思い出すなど)

チームには人格があって、それは変えられないし、変えたらアイデンティティーがなくなるんだったら、それでいいんじゃないかと思う。

ユナイテッドはラッキーだ。スールシャールはトゥヘル(現チェルシー監督)にはなれないが、ランパード(チェルシーのレジェンドで、チェルシーの監督をして上手くいかず、渋々切られた)よりも才能がある

っていうコメントも見たし、実際、若かりし日に輝いていたレジェンドが監督として頑張っているっていうのはクラブの歴史や物語を愛する長年のファンにとってはたまらないし、本音なんだろうなと。

2019年7月4日、古巣であるチェルシーFCの監督に就任した[21]。2019-20シーズン、リーグ戦では第4位にチームを導き、来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した[22]。しかし、2020-21シーズンは、カイ・ハフェルツやティモ・ヴェルナーなどを、総額2億4700万ユーロを費やし獲得しながらも、金額に見合う活躍をしているとは言えず、チームもリーグ戦19節消化時点で9位に沈むなど、成績不振に陥り、サポーターからランパードの解任を求める声が高まっていた。またマンチェスター・ユナイテッドFCの復活やエヴァートンFCやアストン・ヴィラFCなどの躍進にも押され、更にアントニオ・リュディガーやエンゴロ・カンテ、オリヴィエ・ジルーらとの確執も取り沙汰されていた。そして2021年1月24日のFAカップのルートン・タウンFC戦に勝利した翌日に、オーナーのロマン・アブラモヴィッチが、ランパードの解任を決断した。

「ランプスはレジェンドだからチームが9位になるまでサポーターは我慢していた。現チェルシー監督のトゥヘルは、チャンピオンズリーグを獲ったけれど、負け出したらすぐ解任されるだろう」
とも。
レジェンドはポンコツでも身内だから愛されるけど、金で雇った監督はすぐ切られる傭兵なんだなぁ。

ジャパンズウェイって腹決めたならそれでも良くない?

マンUの解任騒動を見ていて思ったのは、
「勝つ負ける以上に譲れない何か(マンUスピリット?マンU的俺たちのサッカー?)があるなら、それで良くない?」
ってことです。
それでもう応援できない、付いていけないっていう人がいてもそれはそれでいいし。
日本代表も、勝てなかったら応援する人は減ると思うけど、好きな人は応援すると思うし『ジャパンズウェイ』『自分たちのサッカー』に拘るならそれで良くない?って。

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典型的なオーレ:プランBがない、試合中の修正が出来ない、ローテーションが出来ない、交代の判断が遅すぎる、交代要員を間違える。彼のやり方は、これが今日上手くいかなくても多分明日は上手くいくだろうと繰り返すこと。

…主語のオーレを森保監督に変えても成り立つ???

外国籍監督の国はW杯を優勝したことがない

別に投げ遣りなわけではなく、自国出身の監督でW杯本大会に出られるレベルでないと、W杯優勝どころか、ベスト8進出も難しいのが事実だから。

自国出身の監督でなければ優勝の可能性は0%!W杯で未だ破られていないジンクス
『スポーツソウル』によると、「4年前のブラジルW杯では、8強進出国のうち、外国籍司令塔が率いるチームが1カ国もなかったW杯の歴史で外国籍監督が決勝戦に進出したのは、1958年のスウェーデンを率いたジョージ・レイナー(イングランド)と、1978年にオランダで指揮をとったエルンスト・ハッペル(オーストリア)のわずか2回だけだ」と伝えている。
(中略)
イタリアや、ドイツ、ブラジル、アルゼンチンといったワールドカップ優勝経験がある国は、ほとんどがサッカーインフラであるため、人材も豊富だ。そのため、代表チームの監督を選ぶ際に、あえて外国籍監督を迎え入れる理由がない。選手とのコミュニケーションを図るうえでも自国出身の監督には大きな利点がある。日本代表は長らく外国籍監督を招へいし、強化を図ってきたが、今回のロシアW杯では、直前にボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴァイッド・ハリルホジッチ前監督を解任。日本人の西野朗監督が就任し、日本を2大会ぶり3度目のベスト16へ導いていた。
今後数十年先に日本代表がW杯優勝を目指すのであれば、自国の指導者を育てるという観点も重要視する必要があるのかもしれない。

ベルギー代表のスペイン人監督、ロベルト・マルティネスは、結局ネーションズリーグという親善タイトルでさえ獲れなかった。
しかも、試合後会見がこの有様。

マルティネス「理解できない。選手たちはハーフタイム後に走るのを止めてしまった。勝つ気がなくなったのか?これは選手たちの感情の問題だ

違うよ〜〜〜(/ _ ; )
ポゼッションサッカーの本場スペインはバルセロナ出身のマルティネスには理解出来ないかもしれないけど、
ベルギー人選手(特に数合わせで呼ばれている国内リーグの選手)はポゼッションが出来ない
んだってば!
スペイン人だったら息をするようにドリブルして、仲間に正確パス出して落下地点予測して走ってキープ出来るけど、それが出来ないからひたすらカウンターするしかないんじゃん(/ _ ; )
後半、疲れて走れなくなったらキープ出来ないからボール持つたび、パス回すたびにポグバにボールカツアゲされてボールロスト→カウンターになったんじゃん(/ _ ; )
監督は、ベルギー人の平均的な技術レベルがスペイン人より劣っているのを理解して、ボールキープの仕方を練習したり、仕組みを決めておくべきだったと思う。
マルティネスは無能。はっきり分かんだね。

自虐と悲哀を込めて#JAPAN'SWAY

#Moriyasuinforeverとまでは思わないけど、日本代表が日本人監督に拘るならそれでいいんじゃないかなぁと思う。
手っ取り早く勝てても、スピリットガーとかDNAガーとか自分たちのサッカーガーとか色々あるんだろうし、

老害のノスタルジーこそが伝統であり文化

なんだなとマンチェスター・ユナイテッドに教わったので。
サッカーは勝てば官軍だけど、勝ち負けより大切なものがあるなら、それを大切にして負けるのもいいんじゃない?
というか、負けてもいいというよりも、
「今日負けても次勝てばいい」
っていうくらいの脳筋さが最終的には大切なのかなと、ネーションズリーグで負けて調子を崩しちゃったルカクを見て思った。
(デブロイネも結構メンタルに来てそう。)

■日本らしいサッカー、と言う時には、自虐と悲哀を込めてほしい
サカオタ増田です。
普段サッカー関連のブクマではあまり見かけない一部idの、今回の解任劇について怒り嘆くタイプのサカオタを嘲って小馬鹿にするようなブコメに反論をしたくなった。http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.footballista.jp/interview/44512
(中略)増田が、W杯のような国別対抗戦を楽しいと感じるその最大の魅力は、「抗えない俺たちのサッカー性」への哀愁である。
スーパースターのスーパープレーや、ダークホースの快進撃や、うちの子(応援しているクラブチームから選出された代表選手)の活躍をハラハラドキドキと待ちわびたり、という楽しみは当然である。
が、1か月寝不足でフラフラ、仕事にも支障が出かねない鑑賞行動を取るのは、出場各国のそれぞれの「俺たちのサッカー」からの逃れられなさに、しみじみと浸るのが本当に楽しいからだ。

サッカーにあまり興味がない方の中にはひょっとしたら驚く人もいるかもしれないが、今年のロシアワールドカップには、イタリアとオランダは出場できない。どちらもサッカー強豪国である。
イタリアはW杯優勝歴4回でドイツと並んで優勝回数歴代2位、オランダは優勝こそしたことはないが決勝や準決勝の常連の強豪国である、が、彼らは欧州予選で負けた。
世代交代に失敗したということもある、イタリアについては自国リーグが汚職やらなんやらでスッカスカのぼろぼろになったこともある。欧州予選がとてもしんどいという大前提もある。
イタリア、オランダ、どちらの国も、激しく「俺たちのサッカー」な国である。
イタリアサッカーは緻密な戦略に基づいた堅い堅い守備が特徴、オランダサッカーといえば華麗なパス回しとサイドアタッカーによる全方位性・攻めダルマサッカーである。これはもう、増田が子供のころの何十年も昔からずっとそうである。イタリア代表も、攻撃的にならなきゃだめなんじゃなかろうかと変化しようとした時期もあったが、結局上手くいかずW杯予選に敗退した。オランダ代表が守備を見直そうとした感じは伝わってこなかったがw(その辺もオランダらしくて大変カワイイが)、偉大なるロッベン、ファンペルシの後の世代交代もイマイチで予選に沈んだ。
増田が観察している限りでは、彼らは、変わりたくても変われない、捨てられない俺たちのサッカー性を抱きしめて当惑し悲しんでいるように見えた。サッカー強豪国かつサッカーが文化になってる国(日本における野球例えや相撲慣用句と同様、サッカーが文化になっている国はサッカー例えが日常的に使用されたりする)では、むしろ「俺たちのサッカー」は、勝てない理由になるようなものでもあるのだ。
W杯本戦には出場できるが、イングランド(まるでラグビーのようなラン&放り込みサッカー。あれはあれで良いものだ)や、スペイン(世界中で流行したティキ・タカもこの数年は斜陽)も、「俺たちのサッカー」を抱えて、長い不遇の時を過ごした経験がある。
この10年ぐらいでサッカー見だした人はスペイン強くて当然と思ってっかもしれねーが、それ以前のスペインはむしろ「無敵艦隊wwwww」と笑われる、見てておもしれーけど勝てないと言われるサッカーをずっとやっていた。イングランドも、現代ではそのサッカーはもうアレでナニだと自国民からすら思われているが、ずーっと牧歌的な筋肉量がものを言うサッカーをやっている。スペインは変わる気なさそうだがイングランドは変わろうとしては失敗している。
ヨーロッパ勢だけではなく南米勢もだ。ブラジルが母国開催のW杯でやらかしたのは記憶に新しいと思う。ブラジルは強い個性でクリエイティブなプレーを見せるのが俺たち!という「俺たち観」があるが、それでは勝てないねとなりリオ五輪ではなりふり構わず「俺たち観」を引っ込めて優勝を勝ち取った。南米のもう一つの雄アルゼンチンは、歴史背景もあってイタリアに似た性格悪い系の守備が堅いサッカーである。そういえばアルゼンチンはコンスタントにW杯や南米大会で結果出してるからか、あまり「俺たち性」に対して疑義を抱いている様子がないように見えるし、「アルゼンチンのサッカーは底意地が悪い」みたいな言われ方に誇りを持っている様子すら感じられたりするときがある。実際すごい良いですよアルゼンチンのサッカーね。ほんと好き。
増田が好きなサッカーのタイプは置いておいて。
W杯で優勝したことある国の数は8カ国しかない。ブラジル(5)、イタリア(4)、ドイツ(西含め4)、アルゼンチン(2)、ウルグアイ(2)、イングランド、フランス、スペイン(各1)である。
ウルグアイの意外っぷりが際立つが、増田はJリーグで、フォルランが若干気の毒な状況下であっても見せてくれた素晴らしいプレーの数々を生で数度見ているので、ウルグアイやっぱすげーなと妙な納得感もある。
つい増田の好きなサッカー話に脱線してしまう、フォルランは置いておいて、たった8カ国しか優勝していないのがW杯であり、並んだ8カ国の顔ぶれの納得感がすごい。
どの国も「俺たちのサッカー」を愛し、その愛の深さ以上に俺たち性に由来する辛酸を舐めてた長い歴史もともに持っている。これが文化であって、このレベルに来てはじめて「俺たちのサッカー」なのだろうと思う。

オランダはユーロもいまいちだったけど、イタリアはW杯予選敗退から復活して優勝したからね!

Let's 脳筋!

(マンチェスターユナイテッドのファンではありません念のため。)

花璃。

海外住み主婦のゆるオタ生活について時々発信します。