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USMNTのちっぽけなプライド。(アメリカ代表と北米のサッカー事情)

花璃です。
日本代表が9月にアメリカ代表と親善試合決定ということで、簡単なメンバー紹介と北米のサッカー事情(メイン)などしてみようと思います。

プリシッチ、エバートン移籍卍卍卍

フィンチ・ファーム・ニュースとかいう謎のソースからアメリカ代表キャプテン、プリシッチ選手のエバートン移籍の噂が出てキャッキャしています。

「プリシッチはエバートンに来なよ♡」
ってわたしも大分前から言ってるけど、わたし以外もみんな思ってるよね?って嬉しくなりました♡

リシャ様が移籍するかどうかにもよると思うけど、DCL(ドミニク・カルバート=ルーウィンとかいう超ド級のイケメンFW)が怪我がちなこと考えたらリシャ様いるままでもリシャ様CFでプリちっち(キショイ呼び方)LWGとかも出来るし良いと思うけどどうだろう?
というか、
「プリシッチ?いいやん♡獲ろう獲ろう!」
っていうイケイケな自分と、
「プリシッチか…高そう…買えるんかな?…っていうか要る?」
っていう冷静な自分がいる。
多分、エバートン推してる人って上の欲求が下の理性に勝てない人が多いんじゃないかな(⌒-⌒; )(自分のことを言っています)

アメリカ代表の親善試合

後からメンバーは紹介しますが、アメリカ代表(USMNT)というのは一時期の日本代表とめちゃめちゃ似ています。

類似点①
地元クラブを応援する文化が根付いておらず(そもそもクラブ自体がベッカムが創立者になるくらい新設)、代表戦(親善試合)が一般層がサッカーに触れるメインコンテンツ。

類似点②
アメリカの入っているCONCACAF(北中米のサッカー協会)の加盟国はカリブ海の島嶼国が多くめっちゃ弱い(人口規模的に県代表みたいな感じ)。

類似点③
お金を積んで大陸外のチームを呼んできて、ホームで親善試合をする
→相手が時差ボケだったりモチベーション不足だったりで今ひとつ強化にならない

類似点④
お金を積んで強豪チームを呼んできて、ホームで親善試合をする
→二軍で訪米されるか、もしくは一軍が訪米しても二軍が試合に出てくる

類似点⑤
代表選手はヨーロッパで活動しているが、代表戦のメインターゲットは『サッカーナニソレオイシイノ?』だけどスポーツ観戦大好きな古き良きアメリカ人。

日本とめっちゃ似てません?
同じフットボール後進国でもヨーロッパの国だったら、UEFA内の予選やら親善試合やらでボコされまくって弱者の戦術を身に付けていったり、堅くて速くて高くて強い共産圏サッカー的な進化を遂げるわけだけど、こういうの見ると
「アメリカって大きい島国なんだなぁあああああああ」
と思わずにはいられません。
ついでにこれも似てる

アメリカ人選手がいると放映権が高く売れる(アメリカの人口はUKとフランスとドイツとスペインとイタリアを合わせたくらいと思う)のでビッグクラブ間でアメリカ人選手の獲得競争になり選手の市場価値がバブル気味。
選手自身、行った先のクラブで必ずしもレギュラーで出られない。
→所属クラブの割に代表がショボいとパンディット(ご意見番)が批判する

アメリカ代表は何故USMNTなのか?

アメリカ代表がUSMNTと呼ばれていることにも注目です。
例えばフランスならEDF(Equipe de Franceの略)とか、日本なら日本代表、ドイツならManschaftとかいうと思うんだけど、アメリカだけは

USMNT=United States Men's National (Soccer) Team
アメリカ合衆国『男子』代表

と呼ばれています。
ちなみに、女子代表はUSWNTと言うよ。
アメリカ代表なんて気にしたことなかったんですが、ESPNというチャンネルと観ていると、『代表』、じゃなくてわざわざ『男子代表』って付くのは、女子代表の存在感が大きいから?とだんだんUSA『サッカー』の背景が理解出来てきました。

強すぎるサッカーアメリカ『女子』代表

アメリカ女子代表強すぎ↓。

1994年にW杯を招致してサッカーの振興を図る
→女子代表が先にW杯優勝してしまう(招致決まってから開催する前にすでに優勝?)
→1991年、1999年、2015年、2019年と既に4回優勝。

なでしこジャパンがW杯制覇してわいわいしてた日本にも通じる女子代表強すぎ問題。(いいことだし、問題ではないと思うけど。)
期待値(W杯優勝)と現実(地域の強豪)の間であーだこーだ言われやすいのもアメリカ代表は日本と似てるなぁと思います。
元々、女子スポーツが強い土壌があったことと、女子サッカーが新しいスポーツであることの相乗効果で男子と差が出ていると思います。

USMNTの現在地

NBCとかCBSのPodcastにもUSMNT関係の与太話は入ってると思うんだけど、今回はESPNを中心にみていきます。

【悲報】USMNT、ウルグアイに二軍で遊ばれる

南米予選をギリギリで通過したウルグアイに親善試合を申し込んだところ、
「誰???」
みたいなスタメンだったのに一点も取れずに負けたとのこと。

同じESPNでもUSMNTの番組はいつもと違ってアメリカ人の男性二人で喋っています。
曰く、
「こっちはベスメンだったのに、相手は7人も変えてきた!なのに何もできなかった!屈辱だ!」
とのこと。
北中米の王者でも南米予選ギリギリ通過に歯が立たないということ。

ちなみにハイライトがこちら↓

NET100mの移籍金でリバプール加入したダルヴィン・ヌニェスくん。
「ヌニェス…し、ししょお??」
クロスへの走り込みが間に合ってなくて、師匠の予感がしました。
リバプールは嫌いだけど、ヌニェスくんには好感持ってるので(野球選手みたい)頑張って欲しいです。
ウルグアイの右WBのギジェルモ・バレラ選手が良すぎる。
昔マンチェスター・ユナイテッドに居て(覚えてる人いそう)、今ディナモモスクワ所属らしいです。
アトレティコに来ないか?
プリシッチは自陣に降りすぎっていうか、日本戦のネイマールみたいな動きしてる。
ボール獲った瞬間みんなプリちゃん探してるし、古き良き『10番』って感じだなぁ。
頑張れ、プリちっち♡(←キモい)

【朗報】イングランド、ハンガリーにホームで惨敗!

アメリカ代表はW杯のグループがイラン、イングランド、ウェールズと同組なので、
「ハンガリーに負けるイングランド、俺らもワンチャンあるかも?」
と湧き立っています。

USMNTスカッド紹介

スタメン

プリちっちだけじゃなく、中二日だけどサイドバック二人とマッケニー/アーロンソン以外のスタメンが固定になっていました。

モロッコ戦(2022/6/2):4-3-3
プリシッチ ー フェレイラ ー ウェア
ムサ ー アダムス ー アーロンソン
ロビンソン ー ロング ー ジマーマン ー キャノン
ターナー

ウルグアイ戦(2022/6/05):4-3-3
プリシッチ ー フェレイラ ー ウェア
ムサ ー アダムス ー マッケニー
スカリー ー ロング ー ジマーマン ー イェドリン
ジョンソン

前線三枚はほぼ固定

左WG:クリスティアン・プリシッチ(23歳)

英語読みだとプリシック。キモオタ読みだとプリちっち王子。
アメリカ代表のネイマール、こと、プリちっち王子はかなり深い位置まで降りてボール受けてからドリブルで上がってきたりトップ下っぽく前線にスルーパス供給したりするけれど、左WGが定位置なのじゃ。
ドルトムントからUSAマネー込みでチェルシーに渡り、ランパード師匠に寵愛を受けるも、トゥヘルには嫌われている模様。
ちょっと脳筋というか、自由なアメリカンスタイルがトゥヘル好みとは合わないらしい。
ランパード師匠とUSA最大級のプレミアサポーターがいる、エバートンに移籍しておいで♡

2019年夏にドルトムントから加入したプリシッチ。アメリカの史上最高傑作の一人として大きな期待を持たれていたが、ここまでは鳴かず飛ばずの成績が続いている。

期待されすぎるのもつらいものよね…。

CF:ヘスス・フェレイラ(21歳)

ダラスに生まれダラスで育った。
Born in TEXUS Raised in TEXUS, ダラスFC所属の21歳ヘスス・フェレイラきゅん。
クラブでは96試合27得点、代表13試合7得点だそう。(王子のおかげか?)

右WG:ティモシー・ウェア(22歳)

Wikiに父は元サッカー選手でリベリア大統領のジョージ・ウェアとかいうすごいワードがさらっと書いてあってビビる。
パリサンジェルマンのユース出身で21/22現在リール(20/21シーズンのリーグアン王者)所属の右利きウインガー
お父さんのジョージ・ウェアは1995年ASモナコ時代にバロンドール(!)を受賞したことのある大統領バロンドーラーらしい。
へぇえええええ、すっごい!!!!!
っていうか、プリちゃんよりティモシーの方がガチ王子やん???

中盤は精悍なタレント揃い

ハイライトとちょい見感想だけど、非常に狩り獲り力の優れた中盤。
基本的に、中盤で引っ掛けてプリちっちの『俺様カウンター』っていうのが鉄板の得点シチュエーションだと思う。
(ぎこちないポゼッション()もするけど、それは点にならない笑)
インサイドハーフとかアンカーとかっていうより、スリーボランチ(というのか、守備的MF三人)とトップ下プリちっちみたいな運用な気がする。
実際には試合してるの見ると、4-3-3じゃなくて4-3-1-2っぽい。

左IH:ユヌス・ムサ(19歳)

ニューヨーク生まれロンドン育ち、バレンシアFC所属の19歳。右利き。
そう、ロンドン育ちでお察しの通り、アーセナルユース出身です。
ガッチャーーーーンン!!!
プレイスタイルとかあんまり記憶にないので、多分いつものアーセナルな感じだと思います…。(足元まあまあ巧いけど無難なプレイが多くハイインテンシティの試合では存在感が消えがち)
年齢的に、ブカヨ・サカとかと競合して上に上がれず、バレンシアユースに移籍したんかなと想像。

性格素直そう。
グーナーさん、中盤不足してるんならムサくんはいかが?
バレンシアは経営がアレofアレなんでめっちゃ安く買い戻せると思います。

右IH:ウェストン・マッケニー(23歳)

えええ、マッケニーってまだ23歳だったの?と思わず驚いてしまった貫録溢れるユベントス所属のMF。
怪我してたのか、21/22の後半戦はあまり試合に出てなかった気がするけど、復活したんだね〜〜。
ファイターな感じで、好きな選手です。
と思ったら、お父様が軍人で6歳から9歳までドイツの米軍基地で育ったのをきっかけにサッカーを始めたんだって!
ユースもプロデビューも過去に日本人選手が所属していたことでも有名な名門シャルケ04(ヌルフィア)!

McKennie is known for his versatility as a player. During his time at Schalke, McKennie played in numerous positions including in midfield, as a center-back, full-back, and even as a striker. However, he has primarily played as either a box-to-box midfielder or in a deeper-lying defensive role. During his time with Juventus, he has been used in several midfield positions, including as a wide midfielder, in a holding role, or even as a more offensive–minded central midfielder, known as the mezzala role in Italian soccer jargon.
シャルケでは、基本的にはBox-to-Boxのミッドフィルダーだが、ストライカーからセンターバックまで幅広いポジションをこなせるユーティリティープレイヤーとして活躍していた。

中盤の底では、アダムスくんと息ぴったりにボール狩りもするし、プリちっち王子のカウンターに呼応して攻め上がるし、A代表で35試合9得点はMFとしてはまあまあ好成績じゃないでしょうか?(対戦相手が雑魚ばっかりってのもあるかもだけど)
右利き。

Anker:タイラー・アダムス(21歳)

レッドブル・ライプツィヒ所属のDMF。
元RBライプツィヒ、現バイエルンミュンヘンの指揮官、ナーゲルスマンの下でユーティリティープレイヤーとして活躍していたらしい↓。

たとえどのポジションを任されることになっても、重要なのは自分のスタイルを崩さないことなんだ。複数のポジションを任されるにあたって、この意識はかなり僕のことを助けてくれたよ。ナーゲルスマンは、戦術的なバリエーションが世界中でもトップクラスに多い指揮官だ。試合中にも、うまく機能していない部分があれば容赦なくセットアップを変更することがある。でも、それは選手たちの特長を無視して行われるものじゃない。僕はそれに気づいたんだ。たとえ右SBを任されているときでも、中盤の選手のようにプレイすることは結構あるよ。これこそ、僕がいろいろなポジションでプレイできている秘訣なんだ」
そのポジションで求められる役割に自身のプレイを寄せていくのではなく、むしろ様々な位置でもブレずに自分の良さを出していくことが大事と語ったアダムス。指揮官は自分の特長を完璧に理解した上で、違うポジションを任せている。アダムスが持っている考え方は、ナーゲルスマン監督との間にそういった信頼関係が構築できている証とも言えるだろう。この若きアメリカ代表MFが順調に成長することができているのは、優秀な指揮官と共闘していることも大きく関係していると言えそうだ。
“戦術オタク”と評判の若手指揮官の下で、すくすくと育っている21歳のアメリカ代表MF。

プレイ観てても、いい選手と思ったよ。

右IH:ブレンデン・アーロンソン(21歳)

な〜〜〜んか聞いたことある〜〜って思ったら、この夏鳴り物入りでレッドブルザルツブルクからプレミアリーグのリーズユナイテッドに移籍した子だった!!!!!

これこれ↓。

アーロンソンは、アメリカでは「最も優れた才能を持つ若手の一人」と称される攻撃的MF。すでにアメリカ代表として18試合に出場し5ゴールを記録。
2021年の1月に加入したザルツブルクでは、在籍1年半で公式戦65試合に出場13ゴール15アシストを記録し、オーストリア・ブンデスリーガと国内カップの2冠を達成。また、2021年7月~12月までは現在リーズを率いているジェシー・マーシュ監督と共闘していた。

残留請負人としてレッドブル・ザルツブルグから招聘され、リーズユナイテッドの残留を成功させたアメリカ人監督、ジェシー・マーシュ(南野拓実選手の師匠でもある)の愛弟子らしい。
残留祝いにご褒美でいの一番に獲得してもらうとか相当愛されてるでしょ…(>人<;)
代表デビューで即ゴールしたり(多分雑魚狩りだとは思うけど)、本当、持ってるな〜〜って印象の選手です。
ネクスト・プリシッチは君だ!!!

サイドバックは粒ぞろい

フットボーラーの理想体型、185cm、80kgに近い好フィジカル。

ジョセフ(ジョー)・スカリー(19歳)

ボルシアMG(メンヒェン・グラートバッハ)所属。
左利きの左サイドバック。ニューヨークシティFCユース出身。

シニアデビューした後、ボルシアMGの2部(U-23)に移籍してからシニア昇格したみたいです。

アントニー・ロビンソン(24歳)

アメリカ人の父を持つUK生まれUK育ち。
エバートンFCのアカデミー出身の左利き左サイドバック。
21/22シーズンにチャンピオンシップで優勝してプレミアリーグに昇格したフラム所属。

昇格チームの選手ってだけでとても印象がいい。

レジー・キャノン(24歳)

ポルトガルリーグ1部のボアヴィスタ所属の右サイドバック。
ダラスFCユース出身。
写真しか見てないけど、結構強面でセンターバックっぽい。対人強そう。

デアンドレ・イェドリン(28歳)

トッテナム→サンダーランド→ニューカッスルとプレミア経験のある右利き右サイドバック。
小柄で年齢も高めだけど選出されているということで、割とクオリティの高い選手なのではないかと愚考致します。
インテルマイアミ所属。
ニューカッスルでは5年契約を全うし、112試合に出場したようです。

アメリカの壁()

アメリカ人選手、特にセンターバックって言ったら、フィジカル・モンスターを期待しちゃうよね。
スタメンチェックした2試合は両方とも同じ組み合わせでした。

ウォーカー・ジマーマン(29歳)

大学サッカー出身で、"MLS Super Draft"でプロ入り。
ナッシュビルSC所属。191cm。

アーロン・ロング(29歳)

こちらも大学サッカー出身。188cm。
特筆すべきは、彼は大学時代アメフトとサッカー両方やっていて、アメフトでも選手として活動していたということ。
タックル強そう笑
アメフトと兼任だったからか知らないけど、"MLS Super Draft"でプロ入りするまでに大学入学から3年かかって、指名された時も2巡目(36人目)でやっと指名されたらしい。

ゴールキーパーは低レベル過ぎて選べない?

わざわざGKを替えてるってことは、いまいちいい人いないってことかな?
と思います。
両方とも、MLSの人じゃけぇ。

マシュー(マット)・ターナー(28歳)

ニューイングランド・レボリューションFCからこの夏アーセナルに移籍。

え〜〜なんでわざわざアーセナルなんぞに…(注:マーケティング要員)。
アーセナルはUSAでの人気競争でかなりbehindだから焦ってそう。
アトレティコかエバートンかトッテナムにktkr。
ただ、トッテナムはUSA向けにハリー・ケーン商法を始めたからね…。

(↑ニューヨークのTV Showに出演するハリケーン氏。)
ベッカムとか、ロナウドみたいな『セレブ』売りをしてサッカー知らない層にも認知度を高めていく方針っぽい。
ハリケーン氏の妻のピンクの上着が…↓笑

ショーン・ジョンソン(33歳)

ニューヨークシティFC所属。
両親はジャマイカ出身。
大学サッカー部(中退)→アマチュアを経て、アディダスの"MLS Super Draft"(アメリカっていうか、野球っぽい笑)に選ばれてプロ入りしたらしい。

プレイ見たことないけど、大学から始めたっぽいし、足元下手そう()

ガブリエル・スロニナ(18歳)

『アメリカのノイアー』として売り出し中のゴールキーパー。
シカゴファイア所属(21/22シーズンデビューで26試合出場の、バリバリのスタメンです!)で、レアルマドリードの他に、チェルシーとアトレティコなどが争奪戦になっているらしい。
U-20代表で、まだフル代表では試合に出ていないようです。
見た目と名前が東欧系っぽいなと思ったけど、やっぱり両親がポーランド人らしい。

ネクスト・ハワードは誰だ?

ザッケローニ監督のベストイレブンでもあったけど、本場とフットボール後進国で一番差が付くのは何と言ってもゴールキーパー!!!!!!

6月の日本代表四連戦でも、ゴールキーパーの力の差が露呈したと思う。
しかし実はその昔、アメリカにはティム・ハワード様という我らがエバートンのレジェンドGKもおったんじゃ…

今は主に(何故かエバートンの試合だけ全試合放送している)NBC Sportsのパンディット(解説者)として活動しておられるのじゃ。

グレイザーズがマンチェスター・ユナイテッドを買収した直後に、アメリカからマン・ユナイテッドに連れてこられたのをエバートンが譲り受けた?っぽい。(←えばとんって何気にマンUとの選手のやりとり多いよね。)
NBCのプレミアリーグPodcastは、内容の半分以上がえばとんネタのこともある魔境じゃよ…。

USMNTとプリシッチのエディプス・コンプレックス

Craig Burley「USMNTは肝が小さい」

ESPNのご意見番、クレイグ・バーリーがW杯予選でカナダに負けたUSMNTを一刀両断。

Craig Burley「エルサルバドルにはなんとか勝てた(1-0)が、カナダにも勝てない(0-2)じゃないか!」
They were poor against El Salvador and  no better than Canada!

と。一つ擁護するならば超過密日程(これはカナダも同様ですが)だったことと、カナダのホーム試合だったこと。
アメリカとカナダは実力的には拮抗していて(カナダがやや優勢)、ホーム&アウェーだとホームの方が勝つ感じなので、まあカナダホームなら勝てないよねという感じみたい。
カナダって割と強いのにバルセロナの前会長は「カナダ人は雇わない」って採用見送ってCLでばいやんに移籍した彼にボコられたんでしょ?↓

フィジカル不足

Dan Thomas「USのチームってフィジカルゴリゴリでピッチで全てを捧げるみたいなイメージだったけど、このチームってその逆じゃない?」

縦ポンヨーイドンでボールの落下点で頭が割れるほどぶつかり合うイメージが、一昔前の野蛮な『アメリカン・サッカー』だとしたら、それはパンディットたちが求める古き良きイングランド・フットボールの理想みたいなとこある。
一般的に、ヨーロッパ基準だと↓

足元が巧くて走らない、闘志がない→リスペクトされない
足元巧くないけどよく走りよく戦う→リスペクトされる

って感じがする。
巧くてよく走りよく戦うはもちろんリスペクトされるし、よりよいクラブからオファーがあると思います。

フットボール後進国特有の『なんとなくポゼッション()』

他にもめっちゃ耳が痛いことを言っています。

Craig Burley「USMNTの技術レベルが低いとは思わないけれど、『支配率』『ポゼッション』が高くても、彼らのやっているパス回しは意図が見えない。右へ左へ後ろへ前へとパスをしていても効果的に見えない。パスに『ルール』(規則性)はあるのか?なんのためにやっているんだ?

出、出〜〜〜〜〜!!!!!
フットボール後進国特有の『なんとなくポゼッション()』
マジで、ボール支配率34%のコスタリカ(W杯予選、コスタリカホーム)に2-0で負けて、ボール支配率47%のモロッコ(時差ぼけやる気なし)に3-0
で勝つあたり、
USMNTはポゼッション()というより、戦術プリシッチのカウンターのチームなんじゃない?
と思う。
そういう意味では、アメリカの『サッカー』って戦術ハリケーンの兄国家イングランド代表の脳筋フットボールによく似てる

Craig Burley「カナダはフットボールにおいてアメリカの先を行っている。数人のカナダ人選手たちはUSMNTに対して『タックル?してみろよ。お前には獲られない』という余裕があった。プリシッチは舐められているのを知って不機嫌になり、メキシコ人の審判に何度も抗議していた」

こういうなんとなくポゼッションするのって戦術理解不足(あるいは戦術不足)から来ると思ってるから、結構根が深いよね。
周りに雑魚国家しかなくて
「自分たちは強い。勝って当然」
という間違った思い込みをしてしまうことも

人気がない

ホンジュラス戦の20000人定員のチケットが売り切れておらず、さらに、行かない人もいる(協会の配布チケットとか?)のでガラガラの観客席の前でグダグダの塩試合を見せられることになるだろうとのこと。
2018年のロシアW杯のときにはもっと強かったのに、プリシッチ世代になってから弱体化したみたいな意見も。
プリシッチは観客が少ないことに不満みたい↓。

チェルシーOB且つチェルシーファンで、
「プリちゃんよく頑張ったね、よちよち」
していたフランク・ルブッフ氏も↓

この「観客が少ない」コメントにはおこだったみたい↓

(この動画の途中でジエシュとハリルホジッチの確執について触れられいます。「ジエシュは我儘で代表を軽視しており、チームプレイができない」とハリルホジッチは言い、ジエシュはそんな彼を『ゴミ』だと思っている)

USMNTにはハングリー精神がない

Franck Leboeuf「お客さんが少ないのが嫌ならモロッコでやれば良かったでしょ。満員の観客の前で演れる。例えば、フランス代表にいた頃、僕たちはトルコと親善試合をするときはいつもトルコで試合をした。トルコのファンはフランスまで応援に来られないから。それが分かっていたからいつもアウェーで試合をした。フランス代表だけでなく、ドイツ代表だってそうしていた。フットボールは貧しい人のものだ。ジダンもクリスティアーノ・ロナウドも貧困家庭の出身だ。彼らは貪欲だから大成できる。USAではそうじゃない。USAでサッカーをするにはお金がかかる。USAの『サッカー』は小金持ちのためのものだ

これ、めっちゃわかるなぁ〜〜
アメリカって広いから、サッカーって専業主婦のママを前提とした送り迎え必須の習い事なんじゃないかなと思う(往復一時間とか運転しないといけない)。
わたしの推しのアトレティコもエバートンも、USAでの子供向けのサマーキャンプ事業にかなり力を入れてるんだよね。

(シメオネの48億の年俸のうちの半分くらいはサマーキャンプのプログラムの監修とかのライセンス料みたいだし)
エバートンはこちら↓

エバートンは計17州にサッカースクールを展開!
(エバートンがUSAで人気ある理由がわかります…何故か全試合観られるし。)
ヨーロッパでのキャンプの相場は一週間で日本円五万円程度だと思うんだけど、なんと、午前中3時間×3日間とかで日本円換算約五万円だったから驚いたよ。
ボッタクリ…。
「USAの『サッカー』は金持ちの息子のスポーツ」
ってほんまやんね。
シメオネの懐が潤うわけやわ。

「プリシッチは親離れしろ」

両親が必死に送り迎えしてサッカー選手にしてくれて、プロになった後も彼のクラブでの扱いについて父親が口を出してくる(&それを止めないプリシッチ)という問題があり、ESPNで批判されていました。

Franck Leboeuf「彼が国の期待を背負っているのは分かる。彼が焦っているのも分かる。だが、彼にはリーダーシップを感じない。彼は良い選手だが、残念ながら彼はロナウドやメッシのような国を背負うリーダーだと思わない」

「プリシッチにリーダーシップを感じない」
分かる。
頑張ってるなぁと思うんだけど、なんかね、プリシッチ、謎の『息子』感がある。
妹の彼氏がプリシッチよりプリシッチ似っていうのも分かる↓。

国の英雄として期待もされてるのかもしれないけど、キャパが追いついてないっていうか、
「良き息子」
「良き兄」
の範疇からまだ抜け出せてない感。

Craig Burley「プリシッチはお前らの息子かよ?」

とは言ってないです。念のため。
ただ、「アメリカ人はプリシッチのモンペ」と言ってる↓。

Craig Burley「アメリカ人というのはポジティブな人々だと思っていたけど、プリシッチに関して、アメリカ人はネガティブなことばかり言う。ラヒーム・スターリングが来てもプリシッチは試合に出られるだろう。怪我をしていた今年と同じくらいか、もう少し減るだろうが。チェルシーのようなビッグクラブではポジション争いがあるのは普通だ。アメリカ人が『プリシッチを使え』というのはアメリカ中心主義すぎる。アメリカ人は、トゥヘルにも、ドルトムントのルシアン・ファーヴルにも同じことを言っている。彼自身も怪我をしないように気をつけなければならない。また、USMNTがW杯で満足な成績を残せなくても、トゥヘルを責めないようにしなければならない。チェルシーにはハフェルツ、ヴェルナー、マウントというライバルがいる。誰かが試合に出れば誰かが出られない。プリシッチは試合に出たければ減給を飲んで、ウエストハムかニューキャッスルか…移籍するかローンに出ることを考えた方がいい」

これね〜〜、海外にいる一部の日本人選手のファン(?)もこういう人たくさんいるよね(⌒-⌒; )

プリシッチはキャプテンアメリカになれるか?

寧ろ、キャプテンアメリカになることを義務付けられたアメリカの『息子』というか。
まだ全然一皮も二皮も向けると思うけど、ムバッペみたいな、一人で勝たせるほどのスーパーヒーローになるかと言われるとちょっと違うかな。。

Steve Nicole「プリシッチはゴール前のfinal decisionを改善しなければならない」

一旦ボールを持ったらゴール前まで突っ走る、ボールを失ったら自分で取り返そうとしているし、その点はいいけれど、ゴール前で自分で撃つ以外の選択肢を取ることが少ないのが問題らしい。
確かに、代表戦のハイライト(ハイライトしか見てないけど)観てると、キャプテン翼みたいな爆走ドリブルのシーンが目立ちます。
アシストもするみたいだけどね↓。

Craig Burleyは、プリシッチーハフェルツーツィエクのFront 3↓はなかなかいいのではとの意見。

リール戦1st leg(2022/2/22):3-4-3
プリシッチ ー ハフェルツ ー ツィエク
アロンソ ー コヴァチッチ ー カンテ ー アスピリクエタ
リュディガー ー シウバ ー クリステンセン
メンディ

ただ、リバプールとカップ戦を戦うにはこれでは弱いだろうとのこと。
ハイライトはこちらです↓。

2nd legはツィエクが外れてジョルジーニョが入っています。

リール戦2nd leg(2022/3/16):3-5-2
プリシッチ ー ハフェルツ
アロンソ ー コヴァチッチ ー ジョルジーニョ ー カンテ ー アスピリクエタ
リュディガー ー シウバ ー クリステンセン
メンディ

リール戦、二試合ともプリシッチがゴールしてるのに、サムネがハフェルツとアスピリクエタなの、フロントに嫌われてるのかなって思っちゃうよ…(←既にプリシッチモンペ)。

注目選手はアーロンソンとプリシッチ!!!

月並みだけど。
プリシッチは、賛否両論あるだろうけど、フットボール後進国特有の懐かしいキャプテン翼感があるし、なんか、ロマンがある。

アーロンソンは、チャンピオンズリーグとかで観た程度だけど、『持ってる』な〜〜って感じはしました。
ここぞというときにゴール決めるの。
フィジカル、強度に不安を感じるので雑魚専かもという懸念はありますが、こちらもレトロ感溢れるサッカー少年だわね↓。(謎口調)

まあまあかな…(オーストリアリーグだし)って感じ。
正直、米製ネイマールって言われたら笑顔で納得する。
なんか、エッセンスは合ってると思う。
チキンラーメンと家系ラーメン(?って何?)くらい違うけど。
「チキンラーメンもいいとこあるよね。わたしは好きだよ♡」
みたいな感じ。
家系ラーメン?ほど体に悪くもないし、安いしすぐ食べられるし、寧ろチキンラーメンの方がいいやん?とまで思う。
しかし、ほんの少し似てるけどめちゃめちゃ異なるものだな〜〜。

ESPNではリーズユナイテッドのアーロンソン獲得と、クラブの未来について悲観的な見通しが…。

Mark Ogden「リーズは最終節にようやく残留を決めたレベルで危機的状況は変わっていない。彼らはひどいサッカーをしていた。マーシュの監督としての『手腕』というものを我々はまだ見ていない。そもそもマーシュ自身がプレミアに来たばかりだ。主力の放出の話も出ているのに、愛弟子一人を救世主にしようなんて正気か?プレミア経験のないアーロンソンが活躍できるかどうかも分からないのに」

いや〜まるっと同意いたしますわ。
いい選手だと思うけどね。
プリシッチの『アメリカ史上最高傑作』を塗り替える選手かもしれないと思うけどね。(ちょっと体格が小さすぎる気がするけど)
それがプレミアで通用するかどうか、さらにはラフィーニャが出るかもしれない今季、リーズのプレミア残留の救世主になれるかどうかは別の話。
アメリカ人の謎の自己評価(自国の選手への評価)の高さがマーシュ監督にもあるのかもしれないね。
ひいき目自体はどこの国でもあるものだとは思うけど、監督というプロフェッショナルとして未知数補強の買い被りはチームの存亡の危機を招くから気をつけてほしい。(訳:リーズは早くもっと補強しろ!

普通だったら、若いしプレイスタイルも悪くないし(当たりに行ける、無駄な動きのない翼くんみたいな感じ)、愛される選手だと思うけど、このリーズ移籍に関しては比べられる対象が『あのラフィーニャ』だっていうのがヤバい↓。

(ラフィーニャ、アーセナル行くとか正気?行かないでほしい。行ってもいいけど、アーセナル入ったらもう応援しない笑)
アメリカ人パンディット二人の評価↓。

「アーロンソンはオーストリアで毎週ゴールアシストして超無双してるから、そろそろ次のチャレンジが必要だよね。プレミアリーグに挑戦する準備はできていると思う」

たし蟹。
チャンピオンズリーグでもやれてたし、心配しすぎかもね。
ただ、オーストリアリーグはインテンシティもプレミアほどではない上に、日程がきっちり週1且つ冬季休暇も2ヶ月近くあったりするからな〜〜〜
同じくらいハイインテンシティでやってても、中二日と中五日は全然違うから、それに対応できるのかなぁって思う。
ラングニックとか初期クロップとか、大陸から来た監督が苦労するのはそれですよ。
ラングニック着任時のクロップのウエルカム発言↓。

クロップ「プレミアはいつも試合していて練習する時間がない。ラングニックはびっくりするだろう」

っていうやつ。
(その懸念の通りになったけど。)
ラングニックネタはまたいつか気が向いたら、書こうと思います。

まとめ

とりとめなくたくさん書いてしまいましたが、(多分誰も読まないと思うけど笑)全体的に、ご意見番Craig Burleyの
「昔のアメリカ代表の方が強かった。リスペクトに値する戦士の集団だった」(意訳)
みたいな発言が当たってるかな〜と思う。
ハワード様みたいな4大リーグで試合に出られるレベルのゴールキーパーがいて、アメフト流れの195cmのFWにCBを並べて、ヘタクソクロス千本ノックorキッカー要員のメキシコ系ファンタジスタ()のセットプレーでヘディング一本勝負!みたいな方が怖さがある。
米製ネイマールだの米製メッシだのと言っても、実際W杯でメッシやネイマールと戦えるレベルかって言われると全然違うわけやし。
アメフト兼任路線を失わないでほしいよぉおおおおお。
ま〜でも、ヨーロッパからの移民一世の親だったら、アメフトなんて野蛮なスポーツようさせん。ってことになるってのは分かる。
蹴鞠路線が『親』(特に母親)に人気だからUSMNTもこんな感じになってしまったのね…。
ガチムチ肉弾戦好きとしては、USMNTの現路線は残念でなりません(/ _ ; )
しかし、一人の母親としてはこうなるのも仕方ないとは思う。

『戦う男』のスポーツから『我が家の息子』のスポーツに成り下がったUSMNTの『サッカー』の未来はどっちだ?

スパイダーマンやバットマンみたいなレジェンドと自分を並べられる日が来るのかなって不安に思いながら進んでいく新世代USMNTとガラガラのスタンドで彼らを見守る両親たちの未来はどっち?

花璃。


海外住み主婦のゆるオタ生活について時々発信します。