2023/12/17

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ＮＴＴ法廃止論の言論人から流れてくる嘘もひどいが、ついには総務大臣までこんな馬鹿な嘘をついている。

日経のニュース
『ＮＴＴ法「必要な制度改正、早期に」　松本総務相』
松本総務相は１５日の閣議後の記者会見で、ＮＴＴ方法を巡り、「必要な制度改正は急いで行わなければならない」と述べた。全国一律の通信サービスや公正な競争、経済安全保障の確保が求められるとの考えを示した。情報通信産業の競争力強化も考慮する。
松本氏はＮＴＴに課す研究成果の公開義務の撤廃などを含めて「次期通常国会への法案提出も視野に、必要な対応を進めなければならない」と語った。

何度でも言うがこの話は嘘である。利権の為の嘘だ。皆さんのことをバカで頭が悪いＢ層だと見なして、もうとんでもない嘘を語っているのだ。

その証拠として、日本電信電話株式会社等に関する法律　昭和59年法第85号の通称ＮＴＴ法を挙げる。

第三条の責務（赤字部分）
今後の社会経済の進展に果たすべき電気通信の役割の重要性にかんがみ、電気通信技術に関する研究の推進及びその成果の普及を通じて我が国の電気通信の創意ある向上発展に寄与し、もつて公共の福祉の増進に資するように努めなければならない。

これを嘘つきたちは、研究成果の公開開示義務だとして、これがある限りＮＴＴは知的財産権を守れない。もう盗まれ放しだ。だからＮＴＴを廃止しましょうという、まったくのデタラメの嘘が言われている。

「電気通信技術に関する研究の推進及びその戦果の普及を通じて、我が国の電気通信の創意ある向上発展に寄与」と書いてあり、これは研究成果の公開義務ではない。読めばわかるように成果の普及である。成果物として、サービスとして普及をさせるということだ。

私自身は仕事で何度もＮＴＴには通ったが、秘密保持契約を締結しないと何も教えてくれない。たとえ秘密保持契約を締結しても、ＮＴＴが私たち下請け企業に技術を教えてくれるなど、そんなうまい話は全く無い。

この総務大臣は完全な嘘をついている。ＮＴＴがもしすべての研究成果を開示していたら、ＮＴＴはひとつも特許を持っていないはずだ。特許は公に開示してしまったら取得できない。特許を持っているということは、知的財産権は守られているということである。それを全くこの総務大臣は嘘を言っている。

私は知的財産権の弁護士にこの話をどう思うかと尋ねた。ＮＴＴ法に照らし合わせて先生の見解をくださいと言ったら、先生は次のように言われた。

「第三条の電気通信技術に関する研究の推進及びその成果の普及規定のために知財を守ることができないというのは、どう考えても詭弁でしょう。
おっしゃる通りＮＴＴはこれまで多数の特許を出願し、特許訴訟などで知的財産権の権利行使もしてきました。これまで長年にわたり、この第三条を含む法律の下で、どこよりも知財戦略に力を入れ、特許出願を積極的に取り組んで多数申請し、たくさんの特許登録を保有し、また権利行使してきたという事実が、第三条が決して知財を守るための妨げにはならないことを物語っています。
特許出願当時の最先端技術を社会に開示し、その開示の代償として独占権を与えるという制度です。すなわち、特許出願公開によって、電気通信技術に関する研究の推進及びその成果の普及が図られる面がありますし、実際、そのようにも働いてきたでしょう。
自民党が今更になってＮＴＴ法を廃止して、ＮＴＴ株の売却を図ろうとしているのは、まさに深田さんのおっしゃる通り、売却利権にありつこうとしていることに他ならないと思います。自民党としてはこの本音を出すわけにはいかないので、苦し紛れの説得力の無い言い訳をしているように思えます。まさに深田萌絵さんのご指摘の通りとわたくしも考えます。」

普通に知財の仕事している人からしたら当たり前だ。国民を馬鹿だと思って騙そうとしないでもらいたい。大臣にもなってこの様なバカなことを言っていたら、国民に「この大臣はバカだ」とバカにされるように決まっている。

このとんでもない嘘をつき、そこまでして自民党がＮＴＴ法を廃止したい理由は二つある。一つは毎年一兆円入ってくるドコモの利権。もう一つは隠された４０兆円資産の利権だ。

この二つの利権を自分たちの手中に収め、郵政民営化の時のように、いろんなところに自分の好きなように投資をし、そして資産は自分の友達企業に売却をして裏金もらうことを考えているのではないのか。

３０億、４０億円かけて建てた簡保の宿が、２億、３億円の二束三文で半島系の企業に売られて行った。こんなとんでもない事を繰り返している限り、自民党は支持率が上がるわけがない。こんなくだらない詭弁で国民を騙そうとしているから支持率が伸びないのだ。自民党の議員先生で、まともな人を応援してきたが本当に最近はひどすぎる。

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