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意外と一般的。

近所のYクリニックからの紹介で検査に行ったN病院で
初めて悪性腫瘍の可能性があるという診断をもらった時、
「本当に、誰でもなる(可能性がある)んだなぁ!」
という、感嘆に近い驚きで衝撃を受けました。
「頭の中が真っ白になる」「目の前が真っ暗になる」という
反応をしそびれてしまった感じです。

病院にかかった当初は更年期の症状の一つか、子宮筋腫を
ほぼ確信していて、
手術が怖いなぁ、とか、予後はどうなんだろう、とか
そちらの方ばかり心配していました。
なので、思いがけない先生の言葉に、
自分事ながら「へぇ~!(驚)」と。

これまで大病をしたことがなく、アレルギーも貧血もなく丈夫で
どちらかというと病院にお世話になるのは外科的なことばかり。

部活で捻挫、転んで歯が欠けた、運転していて車をぶつけて
おでこを縫った…等々、家族から呆れられることしかなかった私に、
ついに心配してもらえるチャンス到来。(←不謹慎。)

N病院からの紹介で、さらにO大学病院で検査を受けることになりました。結果が出るまでの2週間、普段通りに仕事に通い、休みの日には
出かけたりもしていました。

電車を待つ駅のホームには、いつものように大勢の人が立っています。
それを眺めて急に「この中には、私と同じように外から判らなくても
体の中に病気を抱えている人が結構な割合でいるのだろうな」と
思い至りました。

特別なことなんて何もない。がんに限らず、授かった病気を受け入れて
日常の生活を送っている人がたくさんいる。

先が見えない不安よりも、目に見える励みの方がずっと多いのだと
気づくことができたのは、大きな大きな収穫でした。🌸

                           



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