掲載情報
お世話になっております深緑です。毎度ありがとうございます。
note全然更新してなくて、はっと気づいたらもう七月も半ばですよ。
5月6月は、スケジュール管理の甘さがたたって〆切デスロードで死にそうになってました。蓄積ストレスが爆発した結果、家出もしました。(ことの顛末は神奈川新聞7/7のエッセイに書いたよー)
で、いまその〆切デスロードの成果が掲載されはじめましたのでお知らせでございます。どうぞ読んでやって下さい。
その①『小説すばる 7月号』(集英社)
http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/
「饑奇譚」という短篇を書きました。ききたんです。ききたん。
亜熱帯のどこかの国、どこかの街、パイプやダクトがそこかしこに這い回るじめっと湿っぽい、ひしめき合うようにして立ち並ぶ建物の隙間で生きるひとりの少年の話。ここでは月に一度〝大放出〟というものが行われ、その日を迎える時に空腹だと、悪いことが起きるという言い伝えがある。
イメージ的には九龍城、あるいはいつかどこかで誰かが見たはずのせせこましいビル群。『第六ポンプ』のパオロ・バチガルピや『スワロウテイル』の岩井俊二などのイメージもありました。
②『storybox7月号』(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/magazines/series/042000
毎号いろんな作家さんたちが書いている「大どんでん返し」という2000字ショートショートコーナーに寄稿しました。
その名も「どんでんがかえる」。
むかしむかしあるところに、「井田」という名前の、金にだらしのない、賭け事の大好きな男がいて、借用書を書く時にうっかり出来心で井の字の真ん中に点をうち、「丼田」にして、借金取りが来たらどうにか自分じゃない男を追ってはもらえないかと目論んだ。そこからはじまる変な話です。
ご存知の通りわたくしはあまりミステリを書くのが得意じゃないんですが、だからこそこういう方向からの物語もいいんじゃないかなーと思っています。
③『文藝 秋季号』(河出書房新社)
品切れ続出で、なんと17年ぶりに重版されることになった文芸誌『文藝』に私も寄稿しております。特集は【韓国・フェミニズム・日本】。
タイトルは「ゲンちゃんのこと」。
これを書くに当たって10代に起きたいろいろなことを思い出し、どこをどう書くべきかものすごく悩み、最終的にこういう形になったんですが、振り返ってみると特集の【韓国・フェミニズム・日本】の全部が入った短篇になったといえるのかもしれません。
現在発売中の掲載誌はこちらの三冊で、25日になると発売される『飛ぶ教室 58号』(光村図書)にも一編掲載されます。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/shohin/tobu/book_t058.html
こちらは「失敗」が特集です。
私は「戦争の失敗」をテーマに書いております。タイトルは「カドクラさん」。こちらからもわかるとおり、日本の話です。よろしくどうぞ。
それから無事に責了されていれば、22日頃に発売される某文芸誌にも一編掲載されます。こちらは初掲載の雑誌となります。
よろしくどうぞーーーーー
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