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平沢進の歴代使用音源まとめッッ(結構長いよ)

はじめに

体系的に纏まってるところがなかったので
DTM黎明期から現在までの使用音源を分かる範囲でまとめました。ソースがTwitter、雑誌インタビュー、自分の耳、2ch(5ch)、音楽産業廃棄物etc…というように混沌としてますので、抜けや間違えなどありましたらコメント等でご指摘お願いします。

DAW、シーケンサー

The Blue Ribbon Soundworks Bars and Pipes
ことぶき光在籍前から白虎野まで使われてたシーケンサーです。めっちゃ使いやすかったらしい

Cakewalk Sonar
奇跡の復活!無料音源と化したDAW!!平沢が言うように、確かに使いやすいですが、バグが多かったんじゃい!(最近は安定してます)
6月9日追記
有料化決定ッッ

有料時代は付属音源も充実していて、ピノキオピーや暴走p、ハチなどボカロ界隈での使用率も高かったDAWですね。無料化に伴い削除された音源の中にも平沢が使用していたものがいくつもあるんじゃないですかね

Presonus Studio one
SONARの消失を機に乗り換えたDAW。いま最熱DAWだと思う
無駄な機能を削ぎ落としているらしいので使いやすいと評判です。

ハード音源、ソフト音源

KORG M1(M1R)
初期(おそらくOne pattern時代には所有していた)から2000年代末頃まで大活躍の音源!平沢はシンセラック版のM1Rを使っていたとの事。「QUIT」冒頭のコーラスや、「スケルトン・コースト公園」の笛の音などに使用されています。1992年3月のサンレコにてベースパートにも使用していたとの記述がありますが、詳細不明。(Mini moog、JD-800と一緒に使ってたらしい)
特に使用頻度が高いのはピアノとブラス、鐘!!M1ピアノと称されるパッキパキの音が「我が心の鷲よ 月を奪うな」や「アルベド(白化)」、「黒ヶ浜」など2005年位まで使用されていました。
また、ブラスパートに至っては少なくとも2009年まで全般的に使用されていました。相当なお気に入りですね
特にソロ初期感出したいのなら後述のR-8と並んでマストな音源の一つとなっています

「QUIT」

「パレード」

「黒ヶ浜」

Kurzweil
詳細不明です。ピチカート以外のストリングスパートにて後述のQLSO導入までずっと使用していたとのこと。
サンプラーのAKAI S1100に取り込んで使ってたらしいです。

E-mu proteus/2
生音トラックにおいて多用されていたという点で、M1的な立ち位置にいたハード音源です。管楽器やハープ、ピチカートやシンセパッドなどにおいて使われたとのこと。シンセベースもJD-800とレイヤーさせて使ってたらしいです。梶浦由記御大も使用していた音源ですね。VST版はなさそう…?

Roland JD-990
伝説の名機JD-800のシンセラック版。点呼期位までM1、proteus/2と共に管楽器や打楽器の音色などが使われていました。

TTS-1
自分の耳、たぼさん(@tttaaayou)やt+pazolite(@tpazolite)さんのツイートがソースです(本人の言及は見つかりませんでした)。SONAR使用時代に多用されていた縁の下の力持ち的な音源。ピアノやドラムなどの音色が使用されていました。Power drumのスネアが「Hidden protocol」のスネアと同一のものであると見られます(Roland製の音源モジュールで使い回されてる)。多分オケ系の打楽器にも使ってるんじゃないですかね

Delay Lama(坊歌ロイド)
音を聴けッ!!

フリー音源ですので誰でも使えます
LOLA

「白虎野」や「山頂晴れて(Phonon2550)」などに使用されたボカロ音源です。バーチャルシンガーというよりも楽器として使ってる印象
廃盤です…

Eastwest Symphonic Choir
クワイヤ音源です。「時間の西方」や「生まれなかった都市」、「Leak(突弦変異)」などに使われています。時間の西方はほんとに神曲

Eastwest Quantum Leap Symphonic Orchestra
白虎野辺りから使用されているオケ音源。ストリングスパートで使用されていました。Symphonic choirと並んで当時定番のオケ音源でした。ブラス、木管辺りはあんまり好きじゃない様子。

Eastwest Hollywood Orchestra
2012年以降今に至るまで使用されているストリングス音源です。遂に見つけた理想に近い音源だそうで、サンレコのインタビューの他、BSPなどでも嬉しそうに語っていますよね。DTM界隈ではLASSやSpitfire Symphonic stringsなどと並ぶ人気を誇っていますね。現在は後継のOPUS Editionを使っているんでしょうか。

シンセ

Roland JD-800
超重要シンセ!!テストに出ます!!
解凍期以降2003年辺りまで第一線で使用されていたシンセです。「Zebra(解凍)」や「庭師KING」のようなブリュリュリュレゾナンスベースはこのシンセで作ってるそうで、筆者もVST版で再現を試みましたが試用期間内に再現することが出来ませんでした。鎮西さん曰く歪みが重要とのことですので、また時間があったらチャレンジしてみます。福間さんによれば、レゾナンスベースだけで大量のプリセットがあったとのこと。また、パッドサウンドなどにもJD-800が使用されています。

KORG MS-20
Roland SH-1
YAMAHA V-50
ARP ODEYSSEY
YAMAHA CS01
Minimoog

上記の5つは解凍期に使用されていたシンセです。主に効果音的な使い方をしていたとのこと。ASHURA CLOCKのベースはSH-1で作ってるらしい。

Roland SH-32
割と重要シンセ。BLUE LIMBO期から少なくとも白虎野期までは使用されていて、「帆船108」のリードはこのシンセで作られてます。使用時期的にもおそらく妄想代理人のサントラやビストロンにもふんだんに使用されているんじゃないですかね。販売終了だけどめっちゃほしい

Roland VG-88
詳細不明。BLUE LIMBO期には使用されていたらしいです。

Synth1
!!超重要音源Part2!!!
2006年以降のほとんどのシンセサウンドがこれで作られてます。ツマミが少ないので使いやすくそれでいて奥が深いので、初めてのアナログシンセにピッタリです。(フリー音源です)

ドラム、パーカッション

Roland R-8
ザ!平沢サウンド!時空の水から、少なくとも賢者のプラペラ期までずっと使用されていたドラム音源です。合わせてこちらもどうぞ。
内蔵音源と、拡張カード(音色)であるDance、Ethnic、Sound Effectを主に使用していました。ちなみに、同じRolandのSC-88 pro(ハチプロ)にも共通の音色が結構収録されてます。

E-mu proteus/2
パーカッションパートでR-8と共に使用されてました。こっちはオケ寄り

Aminet
昔からインタビューやサイトなどでは語られていた幻のドラムサンプル。詳細不明。と思っていたら伝説のにすニキさんが「Town-0 Phase-5」や「達人の山」、「作業(愚者の薔薇園)」などで使用されていたサンプルを遂に発見していましたね。

TTS-1
先程紹介した音源です。こんなペラペラな音源を馴染ませる辺り、平沢も鎮西さんも本当にミックスが上手いんでしょうね。あと平沢の歌声とギターが接着剤になってる気がする。

「CHEVRON(突弦変異)」

「白虎野」

Se.mp3は順番に「ミサイル(還弦)」、「アート・ブラインド(還弦)」、「Astoro-ho! 帰還」、「夢みる機械(似たようなのがあったからいれました)」に使用された効果音

Roland Groovesynth
幻と化したSonarの元付属音源です。スネアが「現象の花の秘密」や「MURAMASA」などで使用されています。ソースはたぼさんとサンレコ

Eaastwest Stormdrum2
гипнозаやホログラムを登る男辺りで使用されていた音源。「Dr.древние」などに使用されています。

Heavyocity Damage
ドシャーン!カーン!チキチキキドパーン!とハリウッドライクな音を得意とするパーカッション音源です。澤野弘之などの劇伴作曲家も使用する人気音源で、筆者もこれ目当てにKomplete買いましたね✌
回=回辺りからよく使用されています

「2D OR NOT 2D 2018ver.」

終わりに

サンプル音源あんまり用意できなかった…これが金欠大学生の限界です…多分全部揃えようものなら50万くらいかかると思います。
あと未だに白虎野から現象の花の秘密くらいまで使われてたチキチキブレイクビーツループみたいなのの正体がわからん!!stylusとか使ってたんかな知らんけど(それともSonarの削除音源か?)
あとSpeed tube辺りのバグパイプのような音色の正体こそ分からなかったものの、何らかの笛の音?に二重でピッチベンドをかけて作っているそうです。
今年はボカロやったり機材をピンクに塗ったりしたいので、次回更新はちょっと遅くなるかも

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