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どうしたもらえる?イラストの仕事。

最初に、こちらはYouTubeの動画の元となった原稿です。

是非チャンネル登録お願いします。

イラストレーターになろうと検索すると,嬉しいことに10年前までだったら月4万円とか払って得ていた優れたHowToがそこら中に転がっています。
またこれもちょっと前の話しですが、HowTo本が流行ったことがありました。
僕は否定も肯定もしなかったのですが、少なくとも僕はこの手の本が苦手でした。

タイトルとは逆ですが僕は自身のYouTubeでこの手のイラストレーターが仕事を取るためのHowToを語ることを極力控えています。もう優れたチャンネルが沢山あるしそもそも、イラストレーターは、計画を立て戦術を練ってなるものでは無いと思っています。事実僕はその手の本をあまり読んできませんでした。

始めの一筆から売れる絵を意識して描ける人がいたなら、かなり優秀な人なので他の職業を選んだ方がもっと売れるはずです。でも大多数がそうではありません。
それだけイラストレーターというのは『描きたい』というピュアな想いから成り立つ仕事だと思っています。

こう言ったHowTo系の情報は、見るタイミングを間違えると自身を追い込むことになるかもしれません。
こうすれば成功する、ああすれば失敗するという情報を意識するあまり自由に描くことができなくなり結果、やる気と可能性を失うことになります。
だから、一方的な情報をすべて鵜呑みにして自分に当てはめないことが重要です。むしろ、自分でどんなにシーンを設定して描いたところで、仕事で描くイラストは自分が描きたいものとは全く関係のない第三者が依頼するものだからです。

そこで重要になってくるのは、やはり自分自身が表現したいことがあって、それがにじみ出ているイラストを創り上げられるかということになります。
あなたのイラストに魅力を見出してくれて、仕事が舞い込んできたのならそれ以上嬉しいことはないでしょう。

こうした方がいい、ああした方がいいと言うHowToを学ぶのはそれができてからでも十分間に合います。『人の成功例を真似しろ』とか『人の失敗を教訓にしろ』とは言うものですが、経験というものは実際に自身で体感しないと身につきません。それがゆくゆくはあなたに、あなたの作品に説得力を持たせる大切な要素になっていきます。

僕もイラストレーターとして走り始めの頃、どこにどう売り込めばイラストレーターになれるのかと迷っていました。そんな時、日曜日の新聞に折り込まれていた求人広告が目にとまりました。『デザイナー・イラストレーター募集、経験なしOK,経験者優遇』
そう打たれた広告を見てコレだ!と思ったのです。

震える手で受話器を取り、図書館で見た営業の電話の仕方の本を片手になんとかアポを取り、徹夜で当時の自分の自信作が詰まったファイルを作り持っていき、当日事務所に行ってみると想像していたオシャレなオフィスとは似ても似つかない雑居ビルの一角にあるタバコの霧がかかったマンションの一室でした。
お昼やすみにちょっと見てやるか風な50代ぐらいの担当者が出てきて『どこかに勤めていたことはあるか?広告の仕事はしたことがあるか?』と簡単な質問を受けて、担当者は持参した渾身のファイルを10秒もかからずめくり終えると『まぁ、なにかありましたら連絡しますね。これどうしますか?』と聴かれファイルを預けて帰ってきた。

1日、2日、1週間待てど暮らせどもちろん返事などはなく、しびれを切らし電話をすると『ちょっとウチではご縁がないという話になりまして、ファイルはお返しします。』そう電話口のバイトさんに告げられたまでです。
後日、ファイルを受け取りに行き、そこでも『もしかして何かあるかも!』と期待していた僕でしたが案の定何もなく、考えてみれば『パートさん!アルバイトさん!募集!!』みたいなカットがよく使われていた広告会社で僕の渾身のお絵かきは必要ではなかったんですね。これが僕が実際に体験して得たはじめての失敗経験でした。

さて、このコロナ禍なんだか全てが目標を失って、『誰のため何のために』というのがますます見えにくくなってきました。
反面、実はフリーのイラストレーター、イラストレーター志望にはこんなに絶好のチャンスはありません。
家でイラストに没頭していてもコロナを理由に変なレッテルを貼られることがないのですから。先の事を心配することなんてありません。なぜなら世の中みんなそうだし、何も動いてないのですから余計な心配に時間を浪費するぐらいなら思う存分好きなことをしてください。きっといいイラストが描けますよ。

応援しています。

今回の動画画⬇︎⬇︎⬇︎

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