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蕗ノート 昇華活動

曇天の中、良く分からないけど私のどんよりは抜けて来たみたいで珍しくお喋りになる。

ああ、抜けていく。書き留めたいこと。
その蝶々のヒラヒラがジブリのトトロに出てくるのとそっくりなこととか。

とってきたアサリの模様は波のあとなんじゃないかとか

蝶々みたいだなって思ったら
ちょうつがい(蝶番)って言葉がちゃんとあるとか

つがいって、組のことだよねとか。
オスとメスとか貝から連想したのか、オスとメスから連想したのかとか

ああ、ペンをとって書き出したくて
昔からそんな感じなのに

この間までは何も出てこなくて
あまり人にも会いたくなくて、誰にも連絡したくなくて

なのになんでこんなに晴れ晴れとして、また私の私たる何かが戻ってきたのか。

山に行きたい山に。
久しく行けなくなっていたのはなぜだったのか。

自然を前に一人になる時、いつでも繋がっている感覚で
目の前の全てに注がれている。そして受け取っていて

でもそれを口に出した瞬間にどうでもいい陳腐なことに変わったりするんだ。

昇華したい。
ああ、欲しい時にちゃんとそこにいてくれる日本語ありがとう。

私は昇華がしたいみたい。

だんだん分かってきた。抜けるようなことばっかりしてちゃダメだ。ちゃんと昇華してあげよう。何より私自身のために。

一人になる、ということがこれほどまでに大切だったこと。

そしてそれは誰にでも当てはまることではなくて私にとって大切なこと。

なんだかそんな気がしていた夜に、同じことをいう人が後ろにいて、思わず声をかけた。

行き着いても生きていかなきゃいけない先で、同じように苦しみ抜いた人がいる、苦しみの程度は違ってもたどり着いた何かが違っても驚くほど分かり会えることに驚いた。

久しぶりのその感覚はとても嬉しくて
家に帰ったら、ピカピカの顔をしていた。

私の前から去った人を見返そうと思っていたのに
私の前から去った人に何よりも感謝している

それが無ければ今の私はない。

何よりも自分をしっかり受け止めること。
出来ても出来なくても。

明日がまた来る。
世界から降り注ぐってことを知ってから
朝が来るのも怖くなくなったんだ。

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