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「人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ」

今日、店先に「ご自由にお持ちください」と書かれた箱から拾った本の見開きに書いてあり、ざっくり刺さった言葉。
ワールドチャンネル!!!!

そうだよな。そうだと思う。

というのも、俺は「思い出のない時間」を知っているから。

講演を重ねながら、ありのままの自分を抑えて生きていくってどういうことなんだろうってずっと考えてきた。
そしてたどり着いたのは、「思い出がないこと」だったのだ。

俺は子ども時代、学生時代の思い出が殆どない。思い出せない。
思い出とは、「感情を伴った記憶」だと思ってるんだけど、自分ではない他人として生きて、人と関わったり何かを成したとしても、嬉しいとか悔しいとかが沸いてこない。何にも感じない。

だって自分じゃない、他人の人生なんだから。

思い出がないって、今になって思うけど想像以上にキツいのだ。
そこに思い入れがない。興味を持てない。
自分との繋がりが感じられない。分かち合えるものがない。

執着できない記憶がいくらあろうが、人生は無味乾燥で、生き甲斐がないのだと知った。
ほんと、生きることに興味が持てない。意味を感じられない。
その危うさや脆さを身をもって知っていると、人生で本当に本当に大切なのは、経験すること、思い出を作ることなんじゃないかと感じた。

吾郎さんに出逢い、もうすぐ1年経つ。
この1年ふたりでいろんなことをしてきて、分かち合える思い出がたくさんできた。
それは、とても自分を支え、温めてくれるものだと、手に入れた今ならわかる。

そうして、人生に興味を持ち始めるようになり、最近ちょっと変わらなきゃなって思い始めてきた。
自分から思い出を作らなきゃ、と。

そして思う。
俺の場合はだけど、思い出には大抵、他者が必要なのだ。

そこにパートナーや家族や友達や仲間がいて、思い出を分かち合うこと。

それがとっても、ほしいんだ。

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